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スティーブ・ヴァイ 「2016年は "Passion And Warfare" 25周年で記念アルバム発売後、ツアーに出る」

スティーブ・ヴァイが3月17日(現地時間午後4時)にFB上でファンとのQ&Aを行いました。奥様のピアさんに夕食に呼ばれるまで、という時間制限だったのですが、1時間程度だったと思います。そこでは今後の活動予定について、アーティストの創作活動についてのアドバイスなど興味深い内容がありましたので、いくつかをピックアップして概要を和訳してみました。

ちなみに、この日のディナー、ヴァイ家に招かれていたのは、リッチー・サンボラとオリアンティだったのです!メニューは魚の詰め物のキャベツ巻きと茹でたギター弦だそう・・・(笑)夕食の席でどんな会話が交わされていたのか、とっても気になります。

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今何をしているのですか?また2~3年先までの予定を教えてください。

今私が取り組んでいるのは、来年初頭に発売予定の "Passion And Warfare 25th anniversary" アルバムに追加されるボーナス・ディスクの曲なんだ。これらの曲は "Flex-able" と"Passion And Warfare" を出した間にレコーディングまたは作曲したもので、この2枚のアルバムの間をつなぐヴァイ音楽なんだ。このディスクは "The Secret Jewel Box" にも加える予定だ。

今私が作業しているのは、"Fast Note People" という曲で、30年前に録音したものだけれど、素晴らしい音だよ。非常に興味深い演奏もある。時々、私は今よりもあの頃の方が上手かったと思うよ。

今年5月にはラスベガスでRock in Rio(ロック/ポップスのビッグフェス)があって、Sepultura(ブラジルのメタルバンド)と共演する予定だ。5月後半にはスペインのバルセロナとマローカでMasterclass(ギタークリニック)がある。6月は南アメリカでMasterclassツアーだ。8月はVai Academy (コロラドで行うギター・キャンプ)を開催する。9月にも予定があるんだけど、まだ発表できないんだ。10月は特別なイベントがあって台湾に行く。

2016年は"Passion and Warfare" 発売25周年記念でそのツアーに出る。(欧州の予定、北米はその後か。しかし2月にはマイアミから出航するMonsters of Rock Cruise のクルーズツアーに参加し、Masterclassを行う予定)

この年の残りと2017年はスタジオで私が思うに、自己最高のギター・アルバムの製作に入る。その後は強烈なツアーを行う予定で、前回の"The Story of Light Tour" (約2年半)よりも長いものになるだろう。

1stアルバムをレコーディングし終わった時の気持ちを聞かせてください。それによって創作活動のイマジネーションは拡大しましたか?ギタープレイヤーのキャリア作りとして、演奏ビデオを自己の記録としてYouTubeに掲載することを薦めますか?

私が"Flex-able" を製作した時、リリースするつもりはなかった。ただ最高に楽しいプロジェクトだったんだ。出来上がったとき、それはもう最高に嬉しかったよ。とても奇抜で楽しくなる類のレコードだ。この経験で、何の期待もなしに行うレコード製作はいかに簡単で楽しいかということが分かったんだよ。

このアルバムをリリースしたのは言うなれば、ちょっとした偶然の出来事なんだ。この経験を通じて、私が抱いていたレコード製作プロセスの疑問が解明したことで、私のイマジネーションはとてつもなく大きくなったんだ。

君へのアドバイスとしては、自分の感度のレーダーをしっかり上げておき、自分の作品のプロモーションに良いと感じた機会を逃さないことだ。君のところに訪れるチャンスは沢山あるだろう。しかし、そのチャンスが効果的か否かは君の見極める力次第だ。

作曲のスランプはどう乗り越えていますか?

まずはあまり心配しないことだ。それこそが作家のスランプを長引かせるものなんだよ。私のお勧めは、じっと座ってリラックスし、動かずにどんどん深くリラックスしていき、心を空にすることだ。自分の呼吸に意識を集中して何も考えないんだ。じっとする空間を創ってそこから戻り、自分が好きなことやりたいことを想像する。

答えを無理強いしてはいけない、自然に答えが出るのに任せるんだ。時間はかかるだろう、直ぐにインスピレーションがわくこともあれば、1時間、もしくは1日、もっと長くかかることもあるだろう。しかし、一番大切なのは心配しないことだ。

失敗が結果的に良いアイデアになったという話を聞きたいです。

私は「失敗」というものが本当にあるとは思っていないんだ。なぜなら、私達は常にその「失敗」を正す機会、もしくは、もっと良い方向へ修正することができるからだ。

いいアイデアというのは形にするのに時間がかかるし、世に出すためには情熱が必要だ。その過程では君は多数の決断をしなくてはならない。君は振り返って、君の下した決断のいくつかは「失敗」だったと考えるかも知れない、でも実際にはそれらの決断の全ては重ねて積み上げてきたブロックの一つであって、それらを含めて君の作品は完成したんだ。

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4月発売の "The Story of Light Tour" ライブDVD、Stillness in Motion についてジェレミーが語っています。
特典映像の "The Space Between The Notes" は3時間半にも及ぶツアー全都市のツアー日記ともいうべき内容で、これを見るとジェレミーも楽しかったツアーの記憶がよみがえるそうです。うう~、見るのが楽しみ!ちなみに、ライブDVDのBlu-ray版は発売される予定が現在のところはないとヴァイ先生がファンの質問に答えていました。

そして、今年の9月に決まっているまだ発表できない予定が気になります。G3ツアーでしょうか?わくわく。