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Whitesnake 『The Purple Album』 「全く新しいWhitesnake サウンドのチャプターだ」

Whitesnake から"The Purple Album" の発表があった時には本当に驚きました。デヴィカバ様の Deep Purple への深い思い入れが背景にあるようですが、Whitesnake でそれをやるとは思わなかった…、でも考えてみれば、Whitesnake 自体がバンドの体裁をとりつつも、デヴィカバ様のソロプロジェクトな訳ですから、そういうのもアリですね、はは。(汗)でも、レブ+ジョエルという新ギター布陣でのオリジナルアルバムが聞きたいけどね。

アルバムについてデヴィカバ様とメンバーが語った宣伝素材(EPK)も公開されました。このEPKは先日TVでも公開されていましたが、編集された短縮バージョンでしたので、全編の和訳をしてみました。

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DC:数年前、友人であり、Deep PurpleWhitesnake の大切な同僚であったキーボーディストのジョン・ロードから連絡があってね、ガンの告知を受けたとのことだった。彼の願いは Deep Purple の再結成またはそのようなものをやってみたいということだった。もちろんと答えたけれど、残念ながら彼は亡くなってしまった。

その頃、私がしたかったことはDeep Purple のギタリストであったリッチー・ブラックモアに連絡をとることだった。私はリッチーとジョンを偉大な師として仰いでいたし、彼らに加わった21歳くらいの若造の私にとってそれは素晴らしい授業だった。

彼はDeep Purple の再結成の件について興味はあるかと聞いてくれた。むろんジョンが亡くなってしまったので、彼抜きでのということだ。私はリッチーの代理人と様々なアイデアを話したのだが、私にとってさほど魅力的でなかったんだ。私は既に曲のプレ作業に着手していた。当時まだ子供の私が書いた曲をリッチーに再評価して欲しいと願っていたんだ。

私はこれらのプロジェクトと作品の可能性にのめり込んでいたんだ。ある日、妻のシンディーと食事していて、これらの作業が日の目を見ることがないのは悲しいと話したんだ。すると彼女は「じゃぁ、Whitesnakeやってみたら?」と言うんだ。私は少し考えてから、ミュージシャン達に連絡して、どう思うか聞いてみた。皆が驚くほど乗り気な返事で、ではこのプロジェクトは進めよう!となったんだ。

RB:デヴィッドがこれまで話してくれた中で最高にエキサイティングな話だったんだ。彼はいつもこうやってエキサイティングな話をしてくれるけどね。(DCのモノマネで)「来年はScorpions とツアーだ!」これも俺にはエキサイティングだけどさ、でもあの瞬間、俺の目の前にはあの音楽がバチバチ閃いたんだ。

俺たちはこんなことができるって色々なことを考えた。何て凄いアイデアなんだ、スゲエ、デヴィッドはどうやってそんなアイデアを思いついたんだ?って思ったね。

JH:Deep Purple はハードロックそのものを変えたバンドだから、彼らの音楽がいかに僕に影響を与えたかを言葉にするのは難しいんだ。ミュージシャンとして、彼らは偉大で、ロックの巨人、本物のモンスターだよ。さっき言ったとおり、Deep Purple はハードロックを変えたバンドだから、僕が学んだことは全て彼らの影響を受けている。ブルースをベースにしたロックはまるで熟成したいいワインみたいなものさ。

MB:最高の時間をすごしたよ。初日から僕はトミーと一緒にドラムの基本トラックを作ったんだ。最初の曲でこれは最高にクールで特別なものになるって分かったよ。バッドアスさ!

RB:デヴィッドはレコーディング全ての場面にいた。まるでこのレコードが彼の赤ん坊のようで、これほどまでにアーティストがのめり込んでいるところは見たことなかったよ。98%は彼のアイデアで、素晴らしいんだ。

俺なんてジェラシーで腹が立つくらいさ。なぜデヴィッドがこんなにいいソング・ライターなのか分からないよ、彼のアイデアはいつも正しいのさ。

DC:これはWhitesnake の一つのチャプターとして捕らえたいんだ。全く新しいWhitesnake サウンドのチャプターなんだよ。さらにクリーンでパワフルなパンチのあるサウンドを追求したんだ。直ぐにこれがWhitesnakeサウンドだということは分かるだろう。まぁ、カヴァーデイルの歌声が聞こえるからね、これはオマケだ。

でもよりクリーンでパワフルなパンチのあるサウンド、そして増幅されたギターサウンドは私達がずっと追求してきたものだからね、これは新しいスタートになったよ。

TA:DCは人を呼んで、状況を説明して指示を与え、任せるのが実に上手いんだ。俺が彼の好きなところの一つだ。それに彼はその状況にとても協力的でインスピレーションや、やる気を与えてくれて、何をするにしても任せてくれるところは本当に素晴らしい。

俺は始め、マイケル、レブと一緒にこれらをどう演奏するかってことを考えた。そうして既に存在していたもの、既にリッチーのレコーディングに存在していたものの一部に光を当てたんだ。そうしてこのレコードを聞くととんでもないギタープレイに度肝を抜かれるだろう、凄いプレイが聞けるんだ。

DC:これはトリビュートであり、オマージュであり、私に与えられた機会への最大級の感謝の念を表している。リッチーに言ったんだよ「あなた達が私を今日まで続くこの旅に出してくれた。これ以上の師は望めない。Deep Purple という名の素晴らしい学校だった。」ここで学んだことを私は今日まで活かしてきた。いい授業とそうでないものがあったけどね。

このアルバムにはオリジナルを尊重しない要素はないし、まして比較するものではないんだ。私のミュージシャンたちが出した成果をとても誇りに思っているし、これは私の以前の同僚たちに対する敬意でもある。共に生み出した素晴らしい音楽を祝う気持ちなんだ。

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おまけ

"The Purple Album" の発表には「えぇ~~~???そうくるの??」と心底驚いていたのですが、後から見直すとデヴィカバ様は日々のツイートでDeep Purple のヒントを延々と発信していたのです。そうだったんですか~!とツイートしてみたら、ご返信いただきました。

「私はずっと君たちにヒントをあげていたんだよ、このバラは "Soldier Of Fortune" のビデオ撮影に使ったんだ」とバラのお写真を贈ってくれました。ありがたき幸せ。