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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

Angra ライブ@Club Quattro Nagoya 2015.05.19 サービス精神旺盛なハイクオリティ・パフォーマンス

Angra行ってきました!彼らを聞き始めたのは今年に入ってからですが、最新アルバム"Secret Garden"が気に入ったのと、キコ・ルーレイロの生ギタープレイを見たい・聞きたい!というのが動機でした。

ライブは彼らのサービス精神旺盛なパフォーマンス、バンド全員にそれぞれスポットライトが当たる/当てられる技量の高さによって、想像以上に楽しめました。

残念だったのは、会場の音が悪かったこと。特にギターは高音も低音もくぐもっていて、音抜けが悪く、キコのプレイを味わえたとは言い難い状態。音のいい会場でもう一度キコのプレイをじっくり聞きたい!ファビオのグレートなボーカルもクリアに聞きたかったなぁ。救いとしてはアコースティックは音が比較的良かったこと。以下ライブレポです。

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オープニングは"Secret Garden" からの"Newborn Me"。 狭いステージにキコ・ラファ・フェリペが並びブルーノのドラムと共にイントロ演奏が繰り広げられたところにファビオ登場。客席の盛り上がりは最初から飛ばしています。天井が低いのでバックドロップのバンド名がドラムで隠れてしまうのが無念だったのですが、アルバムのアートワークがライトを吸収して発光する仕掛けはかっこよかった。

アルバムを聞いただけでは"Newborn Me" の間奏アコースティックはキコだと思っていたのですが、ラファだったんですね。固定台に取り付けられたヤマハのサイレント・ギター。これをステージで見たのは私、リー・リトナー以来だw

"Acid Rain" "Spread Your Fire" と立て続けに飛ばしたところで、ファビオの挨拶。

「アリガトウ、ナゴヤー。これが"Secret Garden" ツアーでは2回目のショウ。ミナニ アエテ ウレシイ!皆、叫びたいか~、ロックン・ロールしたいか~、早いのが聞きたいか~?昨日とは少しセットリストを変えてちょっと増やそうかな。次は古い曲だけど、気に入ると思うよ。"Lisbon"」

曲名を聞いて、オーディエンスは更に盛り上がり、そのまま3曲。再びファビオからうれしいコメントが。

「昨日の大阪ではやらなかったと思うけど、1stアルバムからこの曲をやりたいと思うんだ。もし君らが疲れてなかったらね」

"Angels Cry" はイントロからオーディエンスの大合唱。一気にヒート・アップとなりました。速弾き凄いね~、涼しい顔して弾いてるわ~。ドラムもベースもこのスピード!ファビオがマイクスタンドを客席に向ける、煽る。オーディエンス合唱!間奏パートも盛り上がる!

次はニュー・アルバムから私が好きな"Final Light"。 イントロはステージ中央に出たフェリペの6弦ベースがリフを刻む、カッコイイ!ニュー・アルバムからの選曲も多くて嬉しい。

"Holy Land" では曲はぐっと落ち着いて、ギター2人は小型パーカッションを手にするなど、オーディエンスの手拍子に包まれました。

ブルーノのドラム・ソロ。パワフルだね~、あれだけのハイ・スピードな曲を叩いてきて、ソロでさらにこれほど叩いちゃうんだ。ブラジル・サンバのリズムを挟んだり、オーディエンスの手拍子を要求したりしつつ、パワー、スピード、テクニックで楽しませる。

次はラファのアコースティック・コーナー。髪を上でまとめたラファの登場です。

「コンバンハ ナゴヤ ミナサン。楽しんでる?古い曲をやってみようか」

"Reaching Horaizons" ラファっていい声してる。エモーショナルでクリアな歌声と切ないアルペジオの音色が情緒たっぷり。

「次の曲はニュー・アルバムから"Silent Call" これは僕にとって特別な曲。そうだ、僕らは2日前に大阪城でMVを撮ったんだ。日本のファンの皆に参加してもらえてとても楽しかったよ。今年中には公開できると思う。じゃぁ、曲を知ってたら一緒に歌ってくれ」

この曲は今夜のライブの中でも私のお気に入り。ラファの歌声がとても美しく響いていたのです。終演後、サインをもらうチャンスがあったので、ラファに「"Silent Call" が素晴らしかったわ」と言ったところ、「ありがとう、あの曲は凄く練習したんだよ」とニッコリ答えてくれました。

アコースティックの余韻から"Nothing To Say" "Waiting Silence" で一気にヒート・アップした後は、なんとファビオのコーナー。ワインを一杯飲んでノドを潤してから、掛け声に節をつけてオーディエンスに歌わせるというやりとりをしばし行った後、

「僕らの言語は違うけど、日本語とイタリア語の発音はそんなにかけ離れていないんだ。文字にすると違うだけ。次はこの有名なオペラの曲を一緒にやってみたいんだ。僕に続いて歌ってくれ、いいかい?ちょっと待ってね、今からデカイ太った男に変身するから」(オペラ歌手モードに切り替えるってことでしょうねぇ、少し間をおくファビオ)

そしてオペラの一節を歌いだすファビオの声は見事なオペラ歌手の歌声!これはきちんと声楽の訓練をした人の発声法だわ!と驚きました。あまりに見事な歌声に拍手していると、さぁ後に続いて歌って!とファビオにうながされる。それは無理でしょ~(笑)ライブ本編でもあれだけ歌って、シャウトしてるのに、こんな声でまだまだ歌えるなんて、凄いわ~、感激。

会場内をスタッフの方が家庭用ビデオで撮影していたり、ラファがギターヘッドに小型カメラを付けての撮影もしていました。そのヘッドに付けたカメラで客席も写そうとして、何度も体の向きを変えてプレイしているラファがやたらカワイかった。バンド全員がサービス精神旺盛で、一緒に楽しもうとする気持ちが強く伝わります。

アンコールでは、ラファがテンガロン・ハットに日の丸ハチマキを付けて登場。"Carry On" "Nova Era" と盛り上がって終了しました。スピードだけじゃない、テクニックだけじゃない、オーディエンスを楽しませて一体となってくれた彼らに乾杯!

本日のセットリスト

01. Newborn Me
02. Acid Rain
03. Spread Your Fire
04. Lisbon
05. Perfect Symmetry
06. Storm Of Emotions
07. Angels Cry
08. Final Light
09. Holy Land
10. Drum solo
11. Reaching Horaizons (acoustic)
12. Silent Call (acoustic)
13. Nothing To Say
14. Waiting Silence
(Fabio sings with crowd)
15. Angels And Demons
16. Black Hearted Soul
(encore)
17. Rebirth
18. Carry On/ Nova Era

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東京公演ではキコとラファが日本のお笑いネタをステージで披露するほどのサービス精神を発揮してくれたようで、びっくりしました。何なんだ、このノリノリな2人は!(驚)

ちなみに、名古屋で終演後に写真撮影に応じてくれたファビオはいきなり「こうしよう!」と言って私の手を取ると Shall we dance? な社交ダンスポーズでキメてくれました。本当に楽しい人たちだわ。ありがとう、Angra!