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MR.BIG ライブ@ ZEPP Nagoya 2017.09.25 名古屋は熱かった!バンドも熱かった!

Mrbig_live2017ニューアルバム "Defying Gravity" をリリースしての MR.BIG 日本ツアー、今回の名古屋は ZEPP Nagoya が会場、スタンディングのライブハウスです。彼らをスタンディングで見れる機会はそう多くは無いし、私はスタンディングは初なので楽しみ。

ポール前かビリー前かで悩みましたが、幾分人がまだ来ていなかったビリー前のいいポジションを確保。彼らをこんなに間近で見ることができるなんて感激です。武道館公演が予定されているバンドをここで見たのは2015年の Def Leppard 以来です。なんだが得した気分。

ライブのスタートは定番の "Daddy, Brother, Lover, Little Boy" 。1曲目からオーディエンスに火が点きました。もう凄い歓声!何が凄いって、皆がサビだけでなく曲を通してシングアロングどころか、ソロが始まり、ドリルプレイが始まると、そこまでオーディエンスが歌うという、まるで南米オーディエンスのノリ。

多分、ここでバンドは今夜のオーディエンスの熱さに「お!」と思ったはず。ここから畳み掛けるようなノリの良い新旧名曲の連続で更にヒートアップ。前方のオーディエンスの熱狂ぶりは凄くて、個人的なライブ経験ではここ数年で最も熱いと感じました。

ビリーは黒ボディの Attitude を使用しており、このところずっと水色ボディのイメージだったので驚きました。ポールは白ボディの Fireman がメインで少し赤ボディも使っていました。ビリー前にいたため、音のバランスはベース6、ドラム1.5、ボーカル1.5、ギター1くらい。全体の音を聞くためには後方の方が良かったなとは思いつつ、目の前でビリーを見る機会を思い切り楽しむことに。

ビリーのプレイをここまで目の前でまじまじと観察したのは初めてかも。1曲の中でこれ程の技法をこともなさげにぶち込んでいるとは、改めて驚愕。代名詞の3フィンガー、凄いわ。早いわ、音数多いわ。タッピングもよく使うし、それって8フィンガー?って2度見したり、目が忙しい。ハーモニクスもよく使ってる。どーだと言わんばかりのチョーキングもスクラッチも時折。ベースでそこまでやる?

Billy_live2017_2


"Alive And Kickin'" からはパットも登場してセットに入りました。ひときわ大きくなる拍手に応えるパット。"Just Take My Heart" ではドラムキットに座ってのプレイにまた歓声が大きくなります。この曲はもう大合唱。皆がシングアロングする光景はステージから見たら圧巻では。

エリックは本当に丸々しちゃって、ダイエットは挫折したのか、年齢を重ねてもスリムな他のメンバーとの差が著しい…(汗)エリックの声は出ているのだけど、加齢には逆らえないところはある。でもいかにもエリックらしくステージを行き来してはジョークと愛嬌を振りまき、愛すべきキャラクター全開です。

ニューアルバムから "Everybody Needs A Little Trouble" は MR.BIG らしさのある曲。 "Price You Gotta Pay" は久しぶりに聞けました。ハーモニカをプレイするビリーと後ろから二人羽織の格好でベースを弾くエリック。これを目の前で見てみたかった!うん、きっとエリックの腹がツカえてる。(笑)

ポールは今回、ミニギターを前にセットしてのソロタイム。前半は今のポールらしい手拍子が乗るようなフレーズを組み合わせたソロ。後半はミニギターとループペダルを使っての速弾きチャレンジ。ミニギターは確か弦が4本しか張っていない、変わったチューニングだとどこかで読んだような。

"Take A Walk" を挟んでのアコースティックセットのため、ポールがアコギに持ち替えます。ポールとビリーが調整の時間をとり、音の確認のため軽く弾くと

「美しい音楽だろう?これは"忍耐"っていう曲なんだよ」

と待ちわびるオーディエンスにエリックがすかさずジョーク。一分の隙も無くギャグをかましてくるエリックに敬礼!そしてエリックもアコギを持ってセッティング。チューニングを確かめてから少し弾くものの、生音しか出ていない。ん?どうして?と慌てるエリック、ギターテクさんがすぐに駆けつけます。

「チョットマッテクダサイ」

シールドの接続確認の後、手元のボリュームノブが絞ってあったことに気が付いたエリック、音が出て一安心。自分を指差して「大バカ」と言った仕草がもうコントの世界。(爆笑)それでも気を取り直して

「僕らには多くのバラード曲があるけど、次の曲は人々の結束を歌ったもので、今の地球にぴったりだと思う。"Wild World"」

と急に真面目なMC。あれ、この曲ってそういう歌だっけ??この曲も思い切りシングアロングでした。

「次は新曲を初めてプレイするよ、これをやったら僕たちもうバージンじゃないからね」

と言って始まったのは "Damn I'm In Love Again" これをライブでやるとは意外でした。これをやるなら前のアルバムから "East/West" が聞きたかったなぁ。

Billyandpaul_live2017

静かなアコースティックの後は "Rock & Roll Over", "Around The World" で一気に熱く。この曲をビリー目の前で見れるって幸せ。超絶この上ない2人のユニゾンパートはステージ中央で繰り広げられます。それにしてもたまにはビリーとポールが行き来してもいいのでは。ポールは1度も下手には来てない。

そして宴もたけなわ、恒例のベースソロ。今までに何度も聞いてきたけど、これほど手元を凝視できる日が来るとは。しかしこの人はなぜこんなことが出来るのか、何をどうやっているのかと思っているとあっと言う間に終わってしまいました。

ベースソロ後の定番曲 "Addicted To That Rush" からバンド紹介を挟んでの "To Be With You" 、今年のポールはアコギで弾いていました。"Colorado Bulldog" で一気にヒートアップすると、続いて新曲"1992" 。

サビでオーディエンスと合唱するときのバンドは笑顔。以前こちらで言っていたようにビリーはオーディエンスを指差して歌っていました。「君たちのおかげだ」とその笑顔が言っているのが分かります。

アンコールでは恒例の楽器交換タイム。前回の来日時と同じく、ドラム:ポール、ベース:エリック、ギター:ビリー&マット、ボーカル:パット の布陣です。ドラムに座るポールは楽しそう。ベースを持つとエリックのジョークが止まって真面目な顔になるのも面白い。"American Band" を歌うパットは笑顔でしたが、若干疲れがたまってる?まだ日本ツアーは続くから大事にしてね。

楽器をそれぞれ持ち主に戻した後、ビリーがベースを構えたところでワイヤレスの送信器から乾電池2本が床に落下。ビリーが気付かないものだから、気付いたファンが口々にビリーに言うのですが、なかなか声が届きません。あれ、でもベースの音は出てる?と思っていたらベーステクさんが来て直していました。そっか、Attitude はアウトプット2本あるから送信器2個あるんだ。

最後は恒例のカバー曲かと思ったのですが、新曲 "Defying Gravity" でした。2頭のゾウさんバルーンがステージに登場するという楽しい演出。ラストではメンバーがゾウで遊んだり、エリックはアルバムジャケットのように逆さにして、オーディエンスのカメラに収まりました。

「ナゴヤー!今夜はなんて凄いオーディエンスなんだ!ありがとう!それから(協賛の)マキタコーポレーションにもお礼を。君達の美しい国に来るのはいつも光栄だ、また近いうちに帰ってくるよ」

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ビリーによる締めの挨拶でライブは終わりました。マキタが協賛していたんだ!だったら名古屋スペシャル何かあったら良かったな。

ファンから渡されたお手製の見事なバンドロゴとゾウのコラージュが付いたタペストリーを掲げるエリック。愛が詰まってるなぁ。バンドもオーディエンスも大満足でした。

「"最高の夜"、うん、名古屋でのショウはこれまでで最高の夜の1つだったよ。MR.BIG の友達のみんな、ありがとう!」

と、その夜エリックがFBに投稿していましたので、バンドの満足感も高かったのだと思います。翌日は武道館のバンドを気持ちよく送り出すことができて良かった。

本日のセットリスト

01. Daddy, Brother, Lover, Little Boy
02. American Beauty
03. Undertow
04. Alive And Kickin'
05. Temperamental
06. Just Take My Heart
07. Take Cover
08. Green-Tinted Sixties Mind
09. Everybody Needs A Little Trouble
10. Price You Gotta Pay
11. guitar solo
12. Take A Walk
13. Wild World
14. Damn I'm In Love Again
15. Rock & Roll Over
16. Around The World
17. bass solo
18. Addicted To That Rush
19. To Be With You
20. Colorado Bulldog
21. 1992
encore
22. American Band
23. Defying Gravity