Whitesnake で全米ツアー中のジョエル・ホークストラがメディアのインタビューに答えました。ジョエルは7月号のYoung Guitar誌でもレブ・ビーチと The Purple Album について詳しく語っていますが、今回は他でまだ話していない内容が少しありましたので、そこをピックアップして訳してみました。
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アルバムのレコーディングでは、いくつか別バージョンを録音して、どれが一番いいかを決めたのですか?
いくつかオルタネート・ミックスがあって、ボーナス・トラックとしてリリースされるんじゃないかと思う。デヴィッドがどこで使うのかは分からないけど。"Stormbringer" と "Love Child" で僕がソロを弾いているバージョンもあるんだ。(訳注:どちらの曲もアルバム・バージョンではレブのソロ)
レブのソロの後、メインリフパートに入れたオブリはジョエル。
あと、"Solider of Fortune" の別バージョンがあって、それは僕のナイロン・ストリングのギターとデヴィッドのボーカルだけなんだ。それがオリジナルで彼と一緒に録音したもので、あれは本当に鳥肌が立つような体験だった。(訳注:このバージョンは日本版のボーナストラック)
ソロプレイについてはレブとどうやって分けたのですか?
僕もレブも全部のソロを弾きたいってタイプじゃないから、結果的には半分ずつになったんじゃないかな。僕がリズム・ギターにまわったことも多いし、リードも同じくらい弾いたよ。僕は自分がプレーヤーとして優れてるって思うためにスポットライトが欲しいって思ったりしない。
僕にとって重要なことは高いレベルのプレイをすることだ。僕はそのためなら、ソロで弾きまくるより、D-C-Gのコードで一晩中高いレベルの演奏をする方を選ぶ。そういう意味ではレブとの仕事は凄く上手く行ったし、素晴らしかったよ。
このアルバムでリッチー・ブラックモアの滑らかなスタイルをモノにするのは大変ではありませんでしたか?
どんな音楽でも模倣するというのは大変さ。でもありがたいことに、ソロにおいては僕もレブもそれぞれ自分のプレイをしただけだ。リッチー・ブラックモアとトミー・ボーリンの曲をレコーディングできただなんてとても光栄に思っているよ。
ソロ・アルバムがリリースされるようですが、どんなものになりますか?
"Joel Hoekstra's 13" というタイトルで10月にリリース予定だ。僕が全ての曲を書いた作品を出したかったんだ。僕が受けたロックの影響や嗜好が分かるんじゃないかな、一番ヘヴィでDIO、一番ライトでForeignerという感じさ。
素晴らしい仲間が集まってくれた。ボーカルはラッセル・アレンとジェフ・スコット・ソート、ヴィニー・アピスがドラム、トニー・フランクリンがベース、デレク・シュレニアンがキーボードなんだ。早く皆に聞いてもらいたいね。
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なお、6/15に"Joel Hoekstra's 13" がFrontiers Records からリリースされることが発表されました。以前のインタビューでジョエルが話していましたが、過去3作のソロ・アルバムは自主制作で、今回が彼にとって初めてのレコード契約となります。おめでとう、ジョエル!
本作はジョエルがWhitesnake加入前から進めていたプロジェクトで、7曲程度のEPを製作してレコード契約を模索していたのが、Whitesnake加入ということでFrontiers Records との契約に至ったものと思われます。
"Joel Hoekstra's 13" のリード・ボーカルは当初ラッセル・アレンで、ジェフ・スコット・ソートは友情参加でバック・コーラスの予定でしたが、結果的には2人にボーカルを取ってもらったようです。ジェフはコール・ロウリー(TSOツアー参加の女性シンガー)とのデュエットを歌っているとジョエルが教えてくれました。ラッセルとジェフ(両者ともTSOツアー参加シンガー)というHR/HMシーンの名シンガーが歌うロック曲の数々、楽しみです。ジョエルはアコギも少々弾いているようなので、ロマンチックなバラードも期待できそう。