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ジョー・サトリアーニ Shockwave Supernova アルバム発売イベント@AOL studio, NYC 2015.07.24

7/24はジョー・サトリアーニのニュー・アルバム "Shockwave Supernova" 発売日。NYのユニオンスクエア付近にあるAOLスタジオでサッチ本人を迎えてのトークショウとミート&グリートのイベントがありましたので参加してきました。

ステージには2脚のチェアーと液晶パネルの中央にオレンジ色のJSモデルが鎮座していました。アンプのセッティングがないことから、生演奏というサプライズは無いことが分かり、残念。照明やビデオカメラもセッティングされており、後日映像をネットで公開する様子。

定刻を30分ほど過ぎたころ、サッチが客席後方から登場。インタビュアーのGuitar World誌 編集長とステージのチェアーに座りました。トークショウの前に "Shockwave Supernova" のビデオを一般公開に先駆けてここでプレミア上映するとのことで、その場で鑑賞。

そして始まったトークショウはQAも含めたビデオ全体が公開されました。

サングラスを外して、(ファンを前に話をする時はサングラスを外したいとの気遣いのよう)にこやかに話すサッチの様子はビデオのとおりです。Guitar World編集長がインタビュアーということでテクニカルな話になるのかと思ったのですが、内容的にはニュー・アルバムのコンセプトについてと昨年発売された自伝本 "Strange Beautiful Music" に書かれていた内容、その他サッチがインタビューで話してきた内容(当ブログで紹介した過去インタビュー含む)がほとんどでした。

一方で、ファン質問はなかなか面白いものがありました。「誰をG3に呼びたいか」ではジミー・ペイジジェフ・ベックとエディ・ヴァンヘイレンの名前を挙げ、過去に実現しかけたこともあったんだけど、諦めずに声を掛け続けるよ、と結んだところで、カメラに向かって「エディ、聞いてた?」と問いかけるシーンも。

タイム・マシンで、ジミ・ヘンドリクスを連れてくることができたら、どのアルバムを演奏したいか?」「自分のアルバムで?うわ、ヤだな。スタジオ・アルバムをやるのは恥ずかしいよ、ライブアルバムの方がいいな、Live In San Francisco かな?」「1曲選ぶとしたら?」「えー、そうだな、ジャムできるように Ice 9 かな」

ファンの質問に対し、真摯に、時にはジョークを交えながら話すサッチは少しシャイだけど、思慮深くて優しい人という印象を受けました。

インタビューの中から少しだけ、スティーブ・ヴァイについて語った部分をピックアップして以下に和訳しました。(ビデオ30分経過前後)

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高校のダンスイベントでプレイした私を見て、沢山の生徒たちが私にギターを習いたいと思ったんだよ。彼らにとっては私が不思議な指の動かし方を知っている人間だったんだ。彼らを教えることはとてもエキサイティングだったし、私自身も素晴らしい経験ができた。素晴らしい音楽的才能を持った人物に出会うことができたのだから。

最も良い例が、スティーブ・ヴァイだ。かつての若いアコーディオン・プレイヤーで、弦の張ってないギターと弦のパックを持ってうちの玄関に立って「ギターの弾き方を教えて欲しい」と言った少年さ。

何回かレッスンを終えると、彼はフランクという友達と一緒にレッスンに来ていたんだけれど、フランクは私と同じタイプの子で新しいことを覚えるのに時間が必要だった。けれど、スティーブは違う。何を教えても彼は次のレッスンまでに習得してしまっていたし、神に与えられたあの大きな手で何でも簡単に弾けてしまうんだ。

そのとき分かったんだよ。ああこれだ!こうやって教師というのは素晴らしい才能を持った生徒に出会うんだ。この子には将来があるってね。ビル・ウェスコット先生(サッチとヴァイの通った高校の音楽教師で2人に音楽理論を教えた恩師)はこれを私たちの中に見ていたんだ。だから先生は私たちと長い時間をすごしてくれたんだ。「この子にはいい耳がある。この子には音楽の素晴らしい心がある。この子にはコンセプトを作り上げる頭脳がある」ってね。

ティーブはとてもいい奴で、レッスンはいつも楽しかった。私はなんとか彼の1歩前のレベルにいただけで、その後あっという間に彼は私に追いついてしまって、一緒にプレイしたよ。今でも彼と話していると、ウェスコット先生のクラスにいた頃に戻ってしまうんだ。

なぜ彼とアルバムを作らなかったんだい?

私たちは違い過ぎるんだよ。私たちはあらゆる点で違いすぎるんだ。彼とはどうやって一緒のアルバムを作るかを何時間、何年間でも議論し合うことになるだろう。「ジョー、こんなアイデアがあるんだ」、「いや、スティーブ、このアイデアを聞いてくれ」って感じで。私たちはそんなに議論タイプじゃないんだけど。でも彼とは何度も一緒にステージでプレイしたよ。

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Satch_aol

トークショウとQ&Aが終わると1時間を少し過ぎていました。(ちなみに私は最後に質問したサッチ・ラブなおば様の真後ろに座っていました)「予定時間を過ぎてしまったので、サッチのサインが欲しい人は明日バーンズ&ノーブルで行われるサイン会に来てね」とアナウンスが入って、ファン一同は目が点に。え?ミーグリどうなるの?チケットにミーグリやるって書いてあったし、やるんだよね?皆が困惑する中、ギター持参の人、レア・グッズ持参の人など、諦めきれないファンがとりあえず会場に残りました。

数十分待ったところで、正式アナウンスのないまま、どうやらサインとツーショット写真は禁止という条件付きで1人あたり数秒のミーグリが許されたようでした。前方に見える影はサッチの様子。とにかくサッチに会えるということで緊張しながら並びました。

やっと自分の番!最新号のサッチ表紙のYG誌を胸に持っていたので、とりあえず「ナイス!」とお言葉頂きましたが、許された時間はほんの数秒なので「日本から来ました。ニュー・アルバムのツアーでどうか日本に来てください」と言うのがやっと。すると、

「(もちろん)日本には行くよ」

と言ってくれました。来年?と聞いてもあいまいな返事でしたが、とにかく来てくれるようです!お礼を言って直ぐに去らなければいけないのが残念無念でしたが、最初に握手した手をずっと握っていてくれたサッチでした。近くで見ると目が凄く大きかった。。。

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ツイッターでのQ&A

7/25にサッチのサイン会が行われる書店バーンズ&ノーブルには行きませんでしたが、バーンズ&ノーブルの主催でツイッター上で7/21に行われたサッチへのQ&A企画にはツイッターで参加しました。

その時の質問とサッチの答えは以下のとおりです。この質問は以前のブログで紹介したサッチのインタビューで、もうChickenfoot のアルバムは作れないから新しいバンドを探そうと思うというサッチのコメントを読んで送ってみたものです。

質問 「新しくロックバンド作るならどんなバンドにしますか?あなたの人選リストには誰がいますか?」

回答 「ロックバンドが出来ることの限界を広げるような新しいプレイヤーたちと出会いたいね。変革期にある今の音楽業界の状況の中で、私はしっかり聞き耳をたてて情報収集しているよ!」

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