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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

ガスリー・ゴーヴァン ライブ@ The Bottom Line 2016.01.03  年始は凄腕ミュージシャンの演奏に酔う!

2016年 明けましておめでとうございます。昨年中は前年を上回る沢山のアクセスをいただきまして、ありがとうございました。今年も同じ調子でインタビュー和訳、ライブレポなどアップしていきますので、よろしくおつきあいください。

お正月3日にライブへ行ったのは初めてです。以前から気になっていたガスリー・ゴーヴァンのソロツアー。年末年始に5都市の日本ツアー、しかもバンドは川口千里(Dr)、永井敏己(B)、石黒彰(Key)という凄腕の方々だそう。これは凄い演奏を聞かせてもらえそうです。

普段はスタンディングで入る会場に椅子が並べられており、入場順に席を取るというシステム。初体験です。スタンディングが辛いお年頃なので、これはうれしい。

ステージを見ると、下手にギター、上手にキーボードとベース、中央になかなかごついドラムセットが設置されています。このドラムを18歳の少女が叩くんだ~と驚きながら見つめました。ベースにはサブのアンプもあるのに、主役のギターアンプはヘッドとキャビ1台しかありません。サブ要らないのでしょうか・・・

Drum_senri


Tシャツとジーンズ姿で登場したガスリーは長く伸ばしたカーリーな髭が何とも独特な雰囲気。冒頭から即興で入って音のコントロールの上手さを見せ付けた後は、ガスリーのバンド The Aristcrats から "Bad Asteroid" に入りました。

バンドでひと際目を惹いたのはドラムの千里ちゃん。このパワー、この手数、それを満面の笑みで叩いている姿、ただ者ではない。(汗)フレットレスベースの永井さんも凄い。フレットレス・モンスターの称号はどうでしょうか。

2曲目はガスリーのソロアルバムから "Sevens" ガスリーのギターが上手過ぎっと感心していると、中盤の即興パートでキーボードとの掛け合い以降、展開するバンド演奏にひたすら感心。

「どうもありがとう。このツアーで一番ラウドなオーディエンスだよ、アリガトウゴザイマス。そのお礼に次は凄くおかしな曲をやろうと思う。僕はアニメのシンプソンズが好きなんだけど、皆は知ってる?この曲はシンプソンズにインスパイアされたんだ。 "Erotic Cakes"」

曲の中盤で始まるこの不思議な音、これがシンプソンズのイメージなんだろうか???それ以降は即興のバンド掛け合いが何とも不思議な展開に。"Wonderful Slippery Thing" の後はドラム・ソロになりました。

いやもう凄い。これを18歳の少女が叩いているの?激しいドラミングにもう目が釘付け、あの細い身体のどこからこんなパワーが?千手観音かぁ、なるほど…

その後、"Fives" のギターに聞き惚れていたところ、演奏が終わったガスリーは今までの水からビールに飲み物を変更。小瓶に入ったビールは名古屋今池地ビール今池ビールであることが後で判明しました。名古屋にお越しの際は一度試してみて下さいね。

アルコールはいいけれど、翌日残るものがヤだよね、と言いながら "Hangover" を紹介したガスリー、イントロではキーボードの石黒さんとの掛け合い。ここでえ?そういうフレーズも挟んじゃうんだ!なんてのが飛び出したりして驚き。

"Waves" 、一転してのカントリー風味な"Rhode Island Shred" も中盤の即興で、そのフレーズ挟むのか~という展開あり。(笑)そして "Ner Ner" と幅広い演奏を楽しみました。ギターはもちろん、バンドの演奏が素晴らしかった。

本編の最後の曲の前に、ガスリーはチューニングをしながら

「ちょっと待ってね、次の曲はドロップDのチューニングだから」

としばらくペグを回して、できた!と演奏に入っていったのですが、ちょっと待って。普通のミュージシャンてショウの途中で違うチューニングの曲をやるときはそれ用に別のギター用意するもんじゃないの?節約ツアーってこと?と思っていたのですが、ガスリーのクリニックなどに参加された詳しい方に聞いたところによると、Charvel製ガスリー・ゴーヴァン シグネチャーモデルの特長はフローティングとハードテイルモードが選択できるトレモロシステムを搭載していることなのだそう。

なるほど!ガスリーはそれが自慢なんだね。フローティングでは演奏の合間に立ちながらペグ回してダウンチューニングなんて出来ないでしょうよ。ハードテイルに変えられるからそれが可能なんだ。へ~といたく感心。

それにしても、12月28日の最初のライブ前日に初めて会ったバンドメンバーと1日だけのリハーサルで今回のツアーは行ったそうで、凄腕のミュージシャンというのは、そこで合わせてこんな即興盛りだくさんの掛け合いプレイができちゃうんだと、ひたすら感心しました。

Aftershow

終演後の集合写真(ガスリーFBより)今池ビールのラベルをカメラに向けているガスリー、いい人だ!

本日のセットリスト

01. Bad Asteroid (The Aristcrats)
02. Sevens
03. Erotic Cakes
04. Wonderful Slippery Thing
05. Drum solo
06. Fives
07. Hangover
08. Waves
09. Rhode Island Shred
10. Ner Ner
encore
11. Red Baron (Billy Cobham cover)