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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

Tedeschi Trucks Band ライブ@ 名古屋市公会堂 2016.03.30 世界一ギターの上手い夫婦

デレク・トラックスの在籍バンド、くらいの知識だったのですが、名古屋に来るということでせっかくの機会、行ってみることにしました。バンドのアルバムを聞いてみると、とにかくスーザン・テデスキの声に圧倒され、演奏も素晴らしく、楽しみ!

会場の名古屋市公会堂鶴舞公園という名古屋市の有名花見スポットの中にあります。公園に入るとそこは満開の桜の園に沢山の屋台と集うサラリーマンのにぎわいが広がっておりました。なんて楽しそうで美味しそうな匂い・・・この独特な日本の花見風景をバンドメンバー達は昼間に見物なんてしたのかしら?ぜひ桜の下で一杯やっていて欲しい、などと考えながら会場へ。

拍手と共に登場した12人の大所帯バンドは小ぶりなステージにそれでも余裕で収まりました。名前を呼ばれて手を振る、胸元の開いた黒いタイトロングドレスのスーザン。1曲目はニューアルバムから "Don't Know What It Means" うん、やはりスーザンのボーカルは迫力!スティーヴィー・ニクスを連想する個性的でパワーを持った声。最初のギターソロはスーザン!ペダルを踏み込み弾き始めた姉さんのカッコイイことと言ったら!トーンもいいし、味もある。ワォ!

2曲目ではギターを置いたスーザンのボーカルの迫力に圧倒され、サックス、トランペット、トロンボーンの管楽器チームのアンサンブルが素晴らしかった。

私の限られた体験の中で、アルバムよりいい声でライブパフォーマンスできるシンガーはY&Tのデイヴ・メニケッティだけでしたが、本日、女性シンガー枠でスーザン・テデスキが加わりました。凄いです。シビレます。

東洋風のギターイントロにドラムだけで始まった曲はしばらくして "Within You, Without You" と判明。この曲は本家よりもアンディ・ティモンズのギターアレンジで聴き込んでいたのですが、デレクが弾くとこうなるのだね、ナルホド。

"Idle Wind" ではこれでもかとデレクのギターソロ。これですか、世界最高峰のスライドというのは。そのままダブル・ドラムソロに突入して、心地よいリズム合戦、締めは管楽器もギターも入ってゴージャス!

"Get What You Deserve" ではボーカルがコーラスのマイクさんに交代。一気にノリノリのブルースサウンドへ。こういう事もできちゃうんだね~、シンガーがたくさんいるからね。

一気にクールダウンして次の "Don't Think Twice, It's All Right" ではしっとりとスーザンのボーカルを聞く。こうすると彼女の歌の良さが映えるなぁ。キーボードのコフィさんが演奏するフルートの音色がまたいいね。

"I Pity the Fool" ではまた、とんでもなく強烈なブルース・ゴスペル・ヴォイスを聞かせてもらいました。いやもう、鳥肌モノです。デレクのギターソロがまたスーザンの声に負けじとスライドするし、感嘆モノです。

本編最後は "Bound for Glory" で盛り上がり、アンコールへ。 "Space Captain " の歌詞リピート 'Learning to live together' が胸に響きます。満場の拍手に応えたスーザンの言葉にぐっときました。

「(この地球で)共に生きるため、私たちは何とか方法を見つけましょう」

世界がテロの困難に直面する今にふさわしい選曲でのフィナーレでした。こちらでは当日のライブ写真が掲載されています。

本日のセットリスト

01. Don't Know What It Means
02. The Letter (Joe Cocker cover)
03. Laugh About It
04. Bird on the Wire (Leonard Cohen cover) 
05. Within You, Without You (The Beatles cover)
06. Just As Strange
07. Idle Wind 
08. Get What You Deserve (The Derek Trucks Band cover)
09. Don't Think Twice, It's All Right (Bob Dylan cover)
10. I Want More
11. I Pity the Fool (Bobby "Blue" Bland cover)
12. Let Me Get By
13. Bound for Glory
encore
14. Space Captain (Joe Cocker cover)