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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

Tedeschi Trucks Band ライブ@ Zepp Nagoya 2019.06.12 ご夫婦バンド圧巻のライブ・パフォーマンス!

2016年の来日から3年ぶりのご夫婦バンド来日公演です。私はカジュアル・ファンですが、前回の来日ライブが良かったので今回も参加してきました。会場は意外にも Zepp Nagoya でしたが、指定席だったのが嬉しい。彼らのバンドは着座でライブを観れるところも好きなのです。ライブ半ば以降はパイプ椅子にちょっとおしりが痛くなりましたけど。(笑)

Ttb-bands

拍手の中、ステージに登場したバンドはドラム2、鍵盤1、コーラス3、サックス、トランペット、トロンボーン、ベース各1にご夫婦の総勢12名。編成は変わらずです。オーディエンスからは「スーザン!」「I Love You!」などの掛け声が飛び出していましたが、彼女にはさらっと流されてました。(笑)スーザンは「こんばんは。呼んでくれてありがとう」と言ったり、曲後に「アリガトウゴザイマス」と言う以外はMC一切なし。少々寂しいですね、ちょっとはお話して欲しかったなぁ。

ニューアルバムからの1曲目、久しぶりに生のスーザン歌声を聴きますが、ソウルフルでパワーに溢れていて、本当に素晴らしい。胸元の大きく開いた赤い生地に緑の柄の入った膝上10cmのワンピース姿にサンバーストのレスポール。あれ、ストラトの人だと思ってたから意外。

コーラスの3人もそれぞれ強力で、歌声が素晴らしいです。管楽器隊の前の席だったのですが、彼らのパフォーマンスも音が良く聴こえてラッキーでした。なかなか管楽器隊の手の動きや表情を観れるライブはないですから。特にトランペットはサウンドがエモーショナルで表情豊かでした。

総勢12名の演奏タイムは迫力いっぱい。音が厚く、メロディ楽器がこれだけ沢山あっても素晴らしいコンビネーションです。特にデレクのギターサウンドが良かった!ストレートなSGサウンドは力強く主張しており、スライド大王の迫力あるエモさ120%の演奏にはひたすら感嘆しました。デレクはショウ全体をSG1本で通していた模様。

デレクとスーザンのアンプの間についたてがあったのはお互いのアンプが干渉しないようにするため?デレクがついたてを超えてスーザン側で演奏するシーンが多かったので彼のプレイをしっかり観ることができました。(ステージ向かって左側席のお客さんは主要演者が右に寄っていて寂しかったかも)右手の動きが速過ぎて手の甲の残像が残るという驚異な瞬間も沢山ありました。手弾き強力…

Ttb-couple スーザンは曲によってサンバーストのレスポールとグリーンのテレキャスを使い分けていました。テレキャスの方は衣装のカラーにもベストマッチ。数曲ではソロも弾いていましたが、ブルージーでカッコイイ!彼女の演奏の後は一段と拍手が大きくなっているよう。あとスーザンのアンプはアクリルのボードで覆っているようで、ギターメインのバンドで珍しいと思いました。(デレクのアンプは席から見えず)

コーラス隊3名も見事な歌唱でスーザンのパワフルボイスとのコンビネーションが素晴らしかった。歌での聴かせどころもたっぷりありますが、更に楽しませてくれるのが楽器隊。それぞれの楽器にスポットが当たるようになっており、彼らのソロとギターソロを味わうインストタイムも極上。ライブで観るべきバンドだなと、パフォーマンスの応酬にシビれながら思いました。

3年前のセットリストと比較してみると、同じ曲は "Let Me Get By" の1曲くらい。新譜からの選曲が多いものの、自身の過去作品よりもカバー曲が多い。今月訃報が伝えられたドクター・ジョンや17年に訃報のあった The Allman Brothers のカバーは哀悼の意味があるのでしょうね。バンドのアルバム作品が増えていく中で、「ライブで演らなきゃならない」曲が固定されないというのも興味深いです。

前回の来日時には在籍していたキーボード/フルート奏者のコフィ・バーブリッジさんが今年の2月に亡くなったそうですが、そのことには特に触れられませんでした。

素晴らしいパフォーマンスにアンコールからはオーディエンスが総立ちでバンドを迎え、その場にいる全員がバンドとの時間と音楽を楽しみました。数年後にも彼らが来日してくれることを楽しみにしています。指定席の1、2階に加えてスタンディングの席まで埋まっていたのできっとまた名古屋に来てくれることでしょう!


本日のセットリスト

01. Signs, Hight Times
02. Do I Look Worried
03. I'm Gonna Be There
04. When Will I Begin
05. Keep On Growing (Derek and the Dominos cover)
06. All The World
07. Leavin' Trunk (Sleepy John Estes cover)
08. Sky Is Crying (Elmore James cover)
09. Walk On Guilded Splinters (Dr.John cover)
10. Let Me Get By
11. Show Me (Joe Tex cover)
encore
12. Don't Keep Me Wonderin' (The Allman Brothers cover)
13. Made Up Mind