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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

Stryper ライブ@ Umeda Club Quattro 2016.04.15 幸せなサプライズに包まれた夜

単独での来日は27年ぶりという Stryper 公演初日に参加してきました。初 Stryper 楽しみ!

クアトロはかなりの入りで、このバンドを待っていたファンが大勢いたことが伺われます。80年代のバンド衣装にコスプレした方々がちらほらいて、KISSのライブの様な盛り上がりをこの小ぶりの会場で目にすることができました!わぉ!

メンバーは皆が上下黒の服装で、いたってシンプル。ギターは縞々なんだけど、ベースは縞々じゃない。黄色のアクセントを効かせた衣装が見たかったなぁ~。

最後に分かったのですが、ドラムのロバートさんは唯一、黄色を効かせたバンドカラーの衣装を着ていたのです。正面を向いてくれないとそれが最後まで分からなかったのが無念、カッコよかったのに。

オープニングはイントロのテープで始まった "Yahweh" 続いて "Fallen" は最新アルバムから。ヘヴィでアグレッシブな2曲を立て続けに、しかも新曲披露というところにバンドの意気込みを感じます。

マイケルさんの歌唱は凄い。美しく、クリアー。HR/HM界のシンガーでこういうクリアな発声を鍛えた声(頭上50cmくらい上から発声してるような)を生で聴いたのは初めてです。ただ、"Fallen" のハイシャウトでは声が出ていなくて、この後を心配したのですが、全くの杞憂に終わり、ライブ最後まで素晴らしい歌唱を聴かせてくれました。

「皆、調子はどうだい?戻ってこれて嬉しいよ!ここに初めて来たのは85年だった。我々はまだほんの子供だったし、君たちも若かったよね。まぁ、今ではお互いちょっと歳をとったけど。日本は常に我々の心に特別な想いのあるところだから、戻ってこれて嬉しいんだ。

日本は我々が初めて海を越えてやってきた国なんだ。85年で、"Live in Japan" てビデオを出したよね。そのとき来てた人はいる?1人か(笑)いいよ。神のご加護を、ありがとう。

先を続ける前に、オズから一言。彼は日本語を少し知ってるから、挨拶があると思うよ」

とマイケルさん。

「コンバンハ!ワタシノ ナマエハ オズデス。バンザーイ!」

とオズさんの典型的カタコト日本語サービスに会場には笑いが溢れる。そして "Live in Japan" からの曲と紹介されて "You Know What To Do" が。シングアロングを期待されたのだけど、ちょっと厳しかったカモ(汗)

"Always There For You" の後にはマイケルさんがこの夜、最初の聖書投げ!これがウワサに聞いた聖書投げね!まずは2冊!

「皆、楽しんでる?君たちは明日は休みで仕事に行かなくてもいいだろう?だったらこのまま一晩中プレイしたいよ。まぁ、ここではできないんだけどね。2年前にカバー曲を集めた "The Covering" ってアルバムを出したけど、その中にオリジナル曲があったんだ、"God"」

"God" のハイトーン・シャウト、ツインギターソロは聴き応えあり!恥ずかしながらマイケルさんは主にリズムギターで時々ツインリードだと思っていたのですが、違いました。ツインリードですね、リードが多いくらい。このリフ弾きながら歌うんですか?って驚きのあまりマイケルさんの手元を凝視しちゃうときもあったくらい。

次はマイケルさんがギターを置いて、長年演奏してこなかったというレア曲 "Rock The People"、さらに1stアルバムまで遡っての "Com'on Rock" と恐らく長年のファンの方々には感激の選曲が続きました。

「さっき、カバー曲のアルバムのことを話したけど、・・・まぁ、私の英語がつたないからここにいる大半の人には伝わらないかも知れないけど、

あのアルバムは我々に影響を与えた音楽を皆に示したかったんだ。多分、Stryper に影響を与えたとは君たちが思わなかった楽曲もあったと思う。Black SabbathVan Halen、Iron Maden、Judas Priest などさ。

我々はそういうバンドを聴いてきたんだ。さぁ、その中からプレイしよう。皆が知ってる曲だから思い切り歌ってくれ、パーティーだ!」

"Shout It Out Loud" はパーティーにぴったり。拍手と合唱で盛り上がりました!

少し前から、曲の合間にひたすら "More Than A Man" と叫び続けてリクエストする男性が目立っていたのですが、さすがに気付いたマイケルさん、

「彼はずっと叫び続けているね。(笑) いいかい、この後セットの最後で "To Hell With The Devil" からのメドレーをプレイする。

何故かっていうと、2日後にこのアルバムの完全再現ライブをやるし、今年の後半にもやるんだ、衣装も着てね。当時の衣装はゴメンだよって君らが思うかも!(笑)

次の曲はぐっとスロウだ。女性のために歌いたい男性諸君は一緒に歌ってくれ」

美しいバラードの次は強力なギターイントロに続いて "All For One" そして "Surrender" が終わったところで、オーディエンスの中で何かが起こっている。マイケルさんに何か訴えている?

「何?彼が彼女にプロポーズしようとしているの?そんなことが起きてるのか!さぁ、彼女をステージに上げて、足元に気をつけて!」

ということで、若い男女がステージに上げられました。マイケルさんとオズさんから、さぁ、跪いてプローポーズするんだよ、と促され、マイケルさんからマイクも持たされた男性が照れながらも、感情高ぶらせたプロポーズ!片膝をついたポーズで指輪も渡していました!凄いわぁ、海外ではありそうだけど日本でもこういうシーンをライブで見れてしまうなんて。お二人には一生の思い出が出来ましたね。

「素晴らしいね!我々は88年にアルバムをリリースして89年に来日して武道館でプレイした。"In God We Trust" を覚えてる?今日はちょっと違うヴァージョンでプレイするよ」

続けて "No More Hell To Pay" 、"King Of Kings" とギターに加えてコーラスの秀逸さも際立ちます。オズさん、かなり歌えるんだと思ったら、ボーカル取った時期もあったのね、ナルホド。

"Soldiers Under Command" の冒頭はマイケルさんのアカペラで始まり(これが鳥肌モノ!)オーディエンスが参加してのアカペラ大合唱。この一体感は素晴らしい!私は後方にいたので会場全体が見渡せたのですが、全員が腕をあげての大合唱の様子は美しくて見入ってしまいました。バンドとファンの絆が強いのを感じる。

「ありがとう大阪!明日も君たちと一緒にいられたら、そしてスターバックスに行けたらいいね。今日は2回もスタバに行ったよ、ちょっとしたスタバ中毒みたいだ。オズはスタバで何を買ったんだっけ?」

「あー、パンケーキ。でもこれからはタコヤキにするよ」 

「それって、日本でしか売ってないんだろ?」

「ああ、だからこれからは毎週末、日本に来るよ」(会場、拍手と笑い)

「明日我々は朝早く大阪を出て、川崎に移動する。そっちにも来る人はいる?ああ、君は来てくれるんだね、最高だ!明日、もし君がいなかったら怒るからね」(笑)

とオーディエンスにも気さくに声をかけるマイケルさん。スマホでステージと客席をベースのティムさんが撮影していたので、その映像が気になります♪

アンコールは先ほどのマイケルさんの言葉どおりのメドレー。ラストの "To Hell With The Devil" は大合唱して気分爽快!

「今日は来てくれてありがとう!これまであまり来れなかったけど、これからは少なくとも2年に1回は来るようにするよ、できれば毎年だ!来年には戻ってくるから、皆も会いに来てくれ!」

凄い、来年の再来日が約束された!会場にライトが点いて、これでライブ終了と分かったものの、名残惜しかったのか、ほとんどの人がまだ動かずにいたところ、サプライズプレゼントがありました。

「わぉ、君たちときたら!あっちの楽屋にはモニターがあって、客席が見えるんだよ。そしたら君たちがまだ帰らずにいるのが分かったから、もう1曲やろう!85年のアルバムから」

突然のビッグプレゼントに会場が盛り上がる!マイケルさん含め、バンドがいかにファンを想っているか、またファンが想っているかが良く分かるライブでした。

聖書投げもバンド全員がやって15冊くらいは投げていたでしょうか。ロバートさんは帽子姿も見せてくれました。演奏中も被ってくれていたのですが、プレイで頭を動かすからすぐに落ちちゃう。

それにしても、縞々衣装も着る予定の "To Hell With The Devil" の完全再現ライブ見てみたい~!

本日のセットリスト

01. Yahweh
02. Fallen
03. You Know What To Do
04. Always There For You
05. God
06. Revelation
07. Rock The People
08. Com'on Rock
09. Heaven And Hell (Black Sabbath cover)
10. Shout It Out Loud (KISS cover)
11. Lady
12. All For One
13. Surrender
14. In God We Trust
15. No More Hell To Pay
16. King Of Kings
17. Soldiers Under Command
encore
18. Calling On You, Free, To Hell With The Devil (medley)
second encore
19. Makes Me Wanna Sing