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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

ガス G. ライブ@ 梅田クラブクアトロ 2017.03.23 ギターヒーローのプレイを良い音で満喫!

昨年のMORCで見てからほぼ1年ぶりで ガス G.ライブに行ってきました。MORCでもソロライブでしたが、あの時はボーカルがマッツ・レヴィンとジェイコブ・バントンでした。今回はガス自身のバンド Firewind のシンガー、ヘニング・バッセと特別ゲストに Amaranthe のエリース・リードを帯同してのソロツアーということで楽しみにしていました。

ドラム、ベースが位置についてから、意外とあっさり曲が始まってライブスタート。1stソロアルバムからの選曲。このクアトロには何度か来ていますが、今までで最高の音響。特にギターサウンドはいい!粒だって艶やかに聞こえるってレア体験。その一方でシンガーには辛いバランスになっていて、PA前の音響ベスポジでも聞こえが悪いです。私はギター聞きに来たからまぁいいのですが…

"Burn" "Brand New Revolution" と2ndソロアルバムからの選曲が続きます。リフもソロもガスが弾くと超かっこいい!先月は私、MORCで多数のバンドを聞いてきたのですが、やはりバンドのギタリストな人たちとガスのようなギターヒーローの弾く音は明らかに違う!一音一音の粒、トーン、浮かび上がるメロディ。いいものをいい音で聞けることの幸せよ。

「日本で俺の初ソロライブができて最高だ。今夜は俺のソロアルバムや、ちょうどニューアルバムが出た Firewind から、それに俺の全キャリアからの選曲で沢山プレイする。ここにはFirewind から2人来てるんだ。もうニューアルバム Immortals は聞いてくれた?」

そうして始まったのは Firewind のニューアルバムから "Hands Off Time"。Firewind で欧州のツアーを終えた直後らしいので、バンドチームは調子がグンと上がったかも。ドラムはパワフルだし。バンドの曲はソロ曲よりもぐっとクサメロ度が上がる感じ。ヘニングさんの声はやはりバンド曲の方がしっくり来る。

「彼は10年前に日本での Firewind のショウを助けてくれたんだ。今回彼とまた繋がって、俺のソロショウで歌ってもらったから、待てよ、彼なら Firewind のシンガーに完璧だと思って参加してもらったんだ」

そう言ってヘニングさんほか、バンドメンバーの紹介をしたガス。次の曲もギターがかっこいいのなんのって…無機質に速いような速弾きとは違うんだよなぁ。

「ここにギタープレイヤーはいる?これくらい?もっと多いかと思ったんだけど。次はインスト曲 "Vengeance" だ」

なるほど、インスト曲だからギタープレイヤーを聞いたという訳ね。私、実はガスのインスト曲がかなり好きで、インストアルバムを作って欲しいと思っているので、ライブでインスト聞けるのは嬉しいのです。シンガーのマイク音響がイマイチなので、楽器だけになると音が完璧。いっそのことインストライブにしてもらってもいいくらい。

そういう理由で "The Fire And The Fury" からのインスト祭りにはニンマリ。 "The Quest" が始まった時はキター!という感じでした。この曲はインストなのにMVも作ってあって、今の時代にそういう挑戦をしてくれる稀有な存在だと思うのです。それに生で聴いてアルバムよりもいい音聞けるミュージシャンってそうそういない。

「皆、サプライズの用意はいいか?」

と紹介されて "What Lies Below" のイントロと共にスペシャルゲストのエリースが登場!彼女のことは初めて見るのですが、まぁ美しいこと!セクシーな黒い衣装にドキドキしている殿方が多数だと思われます。(笑) 残念ながら、ボーカルマイクの響きはイマイチなので彼女の歌声は十分聞けませんでしたが、時折見せる可愛らしいしぐさといい、日本でも大人気なのが分かる気がします。

「次の曲はずっと昔、俺がまだ子供だったころに遡る。2002年に俺は初めて日本に来たんだ。そして最初のコンサートはここ大阪だったんだよ。君らは最高だった」

うーん、なるほど。"Children Of The Night" はなかなかにシンプルな曲だ。ギターソロはがっつり。

「次の曲は1stソロアルバムから。ゲストに Steel Panther のマイケル・スターを迎えたんだ。Steel Panther がどんなだか分かるだろ?だから多分この曲は彼が初めて"17歳のコに○○させたとか、売春婦の○○からコカインを吸った"とかそういう内容じゃなくて、シリアスな内容を歌ったもので、彼にとっては大きな成長だよね。俺は凄く誇りに思ってるんだ」

放送禁止用語をちりばめたガスのコメントw なるほど、マイケル・スターがレコーディングした中で超レアなシリアス曲ってことね。後でアルバムのクレジットを確認してみたら、作詞はガスとマッツ・レヴィンでした。マイケルには歌ってもらっただけなんだね。

"I Am The Fire" のロングギターソロにはシビれました。オーディエンスとのサビの掛け合いはちょっと厳しかったですけど。日本人に大声で歌えというのはなかなか厳しいのです・・・

アンコールでは Firewind の "Breaking The Silence" 男女ボーカルのデュエット曲だからエリースも参加してのスペシャルにぴったりだったのね、きっと。

そして最後を飾ったのは鉄壁のフィナーレ曲 "Crazy Train"!冒頭リフ前に付けたギターフレーズが余りにカッコよくて鳥肌立ちましたよ。オーディエンスも皆が知っている曲だけに盛り上がり最高潮!シンガー2人で歌っているステージはフィナーレにふさわしい力の抜けた楽しさが伝わってくる。

以上、90分程の素晴らしいギターサウンド体験ができたステージでした。また来てね。

本日のセットリスト

01. My Will Be Done
02. Burn
03. Brand New Revolution
04. Hands Off Time
05. Back On The Throne
06. Eyes Wide Open
07. Come Hell Or High Water
08. Vengeance
09. World On Fire
10. The Fire And The Fury
11. The Quest - drum solo
12. Terrified
13. What Lies Below
14. Long Way Down
15. Children Of The Night
16. Redemption
17. I Am The Fire
encore
18. Breaking The Silence
19. Crazy Train

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ガス G.とミーグリ!

Tシャツ付きのミーグリ券が2500円と格安だったので、ありがたく終演後のミーグリに参加してきました。大阪は入りが多くはなかったので、ミーグリは30人もいない位だったでしょうか。

終演後の疲れも見せず、後ろから見ているとガスはずっとにこやかにファンと話して写真を撮っていました。いい人だなぁ。

Tシャツ背面の広いスペースにサインをもらうと、画伯の血が騒いだのか、自画像付きにしていたので、リクエストすると快諾してくれました。

「彼はね、描くたびにちょっとずつ違うんだよ。こいつは髪がまとまらないんだ」

と言いながらお絵かきする様子はさっきまでステージ上にいたギターヒーローとはすっかり別人ぽくて面白い。気さくで地に足の付いた人物という印象。お疲れのところありがとうございました。

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