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ジェフ・スコット・ソート 「この時代、この歳になっても何かが出来るって希望が持てた」

10月25日にロスで行われた恒例の癌と闘う資金集めチャリティ・イベント Bowl For Ronnie のレッドカーペットでジェフ・スコット・ソートが受けたインタビュー映像が公開されました。

Sons Of Apollo の今後についてのコメントなどがありましたので、その一部を和訳してみました。

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Sons Of Apollo の成功おめでとうございます。これによって何が一番変わりましたか?

というよりも、52歳のこの歳でも新しいことをやって自己改革できるって分かったよ。ツアーは素晴らしかった。おかげでこういうバンドが実際に話題になって、この時代、この歳になっても何かが出来るって希望が持てた。ロックンロールでは自分で自分の道を切り開かなくちゃならないものさ。自分の過去に頼ってなんていられないんだ。このバンドで可能になったこと、その意味はデカイよ。

Sons Of Apollo の予定を教えてください。

俺たちは来年1月に2枚目のアルバムを創る。でも2020年の初頭までリリースされることはないだろう。俺たちは来年はツアーに出られないから、アルバムだけリリースするなんて意味ないだろう?ツアーができる2020年までとっておくのさ。このバンドの全員が他に多くの活動を抱えている。それらをやることで、今年やったようにまた1年 Sons Of Apollo に専念できるのさ。

バンドへの反響に驚いたのでは?

驚いたとは言えないな、このバンドメンバーの経歴から何がしかを期待するのが普通さ、けれどこうなるってところまでは期待はしない。今ではロック界で多くのペアリングが行われているから、沢山の“スーパーグループ”ってものがある。でも自動的に上手くいくってもんじゃない。そういうメンバーが集まっても、自分たちの道を切り開かなくちゃならないのさ。幸運にも俺たちはその段階を過ぎたと思う。次の俺たちのツアーでは、皆が俺たちを実体のあるバンドとしてようやく見なすだろう。

ファンはツアーであなたたちを観てどんなでしたか?

このバンドについて最初は「マジ?いや続かないだろ。本当のバンドになんてなりっこないって」と思われていたと思う。すぐに終わるだろうと思われていたけれど、今年のツアーは大成功を収めた。

次のツアーではさらに成長した俺たちを観せることになるだろう。彼らは次のレベルへ進んだ俺たちを期待しているんだ。最初は「ちょっとこれ観てみようぜ。これが本物のバンドかどうか分からないけどな」だったと思う。それがライブの帰り道、彼らにはこれが本物だって分かったはずだ。

Jss_soa2018_2バンドメンバーは音楽的にタイトになったと思いますか?

それは一緒に演奏して幾多の試練を経てできるものさ。お互いのステージでのケミストリーを理解し、ライブは形創られるものだ…そういうものは時間をかけてツアーで生まれるんだ。2~3週間のツアーで「よし、バンドの核が出来たぞ」なんて言えるものじゃない。目隠しされてステージに出ても最高のショウが出来るって思えるところに最終的に到達するには何ヶ月もかかったんだ。

このバンドのメンバーの経歴は実に強力だ。皆がその道の第一人者だけれど、だからってバンドとして必ずしも上手く行くとは限らない。机上ではとてつもないけれど実際には成功するかは分からないんだ。でも俺たちには出来たんだよ。

今後の作曲面での方向性についてはいかがでしょう?

俺たちはほぼ何でも出来るって示したと思う。だから俺たちに期待されることに反して何でも更に上をやるところを見てみたいね。次のアルバムでも上手くいくだろう。プログレ色を強める必要はないんじゃないかと思う。

このバンドで好きなところは、その背景と実際にツアーに出て、何でもプレイできると示したところだ。次は QueenVan Halen が最高だと見せつけたときのように、俺たちが証明するときだと思う。彼らは皆が思いも寄らなかったことに踏み入れてみせた。それが Sons Of Apollo の次のステップだと思うね。

あなた自身の来年の予定は?

2019年に Sons Of Apollo の2ndアルバムをレコーディングする以外は時間がある。それで SOTO のニューアルバムに取り組んでいるんだが、春ごろリリースできるだろう。SOTO は2015年以来力を入れている俺の夢なんだよ。アルバムを2枚出した。残念なことに、ベースプレイヤーのデヴィッドZは去年亡くなってしまった。

でも新たなベースプレイヤーのトニー・ディッキンソンを迎えて再始動する。Sons Of Apollo と同じで、(SOTOは)「ちょっとやってみようぜ。上手く行かなかったら終わりにすればいい、そして新しいのを始めよう」なんてことではなかったんだって、俺は証明したかったんだ。

(今年のツアー活動の結果)新たなファンを掴んだと思いますか?

ハハ。そうだな、そう思うよ。俺は(Sons Of Apollo メンバーの)ファンの前で歌った。普段は俺をチェックしていないような彼らのファンが少しは俺を気に入ってくれたと思う。そういった結果の余韻が俺にも彼らにもあると思う。

オズ・フォックス(Stryper)の病気については知っていますか?

もちろん。彼には連絡を取ったよ。俺の親友のハウイー・サイモンが(Stryper のライブで)彼の代役をやったんだ。オズ自らの指名だった。人生には大変な時というのがある、でもその時に手助けしてくれる人というのはいるものなんだ。そして幸運なことに彼は健康を取り戻した。オズは本当にいい奴なんだ。俺は大好きだよ。

そうです、我々は癌と闘うために今夜集まったのです。

そのとおりだ。家族だけでなく、俺たち皆が癌の影響を受けるかも知れない。何かできることがあれば、この活動をサポートすることは重要だ。癌はモンスターだよ。でも俺たちはそれと闘うために集まったんだ。

とても忙しそうですが、家庭生活はどうですか?美しい奥様ですね。(ジェフはイベントに奥様と参加)

ああ、彼女は美しくて我慢強いんだ。SOTO にしろ、Sons Of Apollo にしろ、彼女はいわば俺を7ヶ月貸し出しするようなものなんだ。俺はツアーを終えて家に戻ってまだ4日だけど、来週にはTSOでまた2か月のツアーだ。つまり彼女は外見が美しいだけでなく、内面も美しいんだ。俺がやるべきことをやれるよう、送り出してくれる。

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インタビューでも話していましたが、今のジェフは多忙を極めています。11月14日からTrans-Siberian Orchestra の全米ツアーが始まっており、ジェフは西組のツアーに参加しています。↓の動画は昨年のツアーより。

今回のインタビューでは後半でイングヴェイとの関係についても訊かれていて、「残念ながら俺たちの関係は冷え込んでしまったけれど、いつか修復できたらいい」というジェフのコメントが大見出しにされてネットメディアに使われていました。アイキャッチを得る為にはその部分が使われるんですねぇ…