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レブ・ビーチ 「デヴィッドがこれを終わらせる様子は見えない」

Whitesnake の Greatest Hits Tour 中のレブ・ビーチがメディアのインタビューに応えました。デヴィカバ様の引退疑惑や今後の活動について語っていましたので、その一部を和訳してみました。

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今回のツアーが君たちの最後のツアーになるかも知れないんだよね?

可能性はある。でも、デヴィッドがこれを終わらせる様子は見えないな。彼はずっと音楽をやってきたし、正直言ってこれほど彼のノドがいいのは初めてじゃないかと思う。これはインタビューだから言ってるって訳じゃないぜ。とにかく凄いんだ。

昨夜 "Crying In The Rain" を歌ってた彼はあの音を完璧に捕らえてた。去年は出せたり外したりしてたけど、このツアーでは毎晩あの音が出てるんだ、鳥肌ができるくらいさ、凄いよ。

「デヴィッドはいったいどうしたんだ?!」ってベースのマイケルと目配せして2人で口をポカンと開けちまったくらいさ。彼の素晴らしい伝説の声は戻ってきたのさ、そして今が最高に強力なんだ。最高さ、興奮するね!

ではつまり、デヴィッドはまだ引退しないと言うのですね?

そう思うね。デヴィッドが「もうできない」と言えばこれは終わる。でも俺には彼がそう言いそうには思えないんだ、全くね。まだツアーは始まったばかりだから、数ヵ月後には状況が変わって彼が「こんなことはもう止めだ!」って言うのか俺には分からない。

それでは、もし Whitesnake が活動を止めたら、あなたは Winger のみに注力することになるのですか?何をする予定ですか?

もちろんさ。でもデヴィッドとまだ何かするかもね。彼はいつも何か新しいレコーディングのアイデアを持っている。ブルース・アルバムを作るかもしれないし、アコースティック・アルバムを作るかもしれない。彼が何をするかは分からないのさ、何しろ大量のアイデアを持っていて、俺はミュージック・ディレクターだからね。

だから、彼がギターリフを弾くときには、彼はギタープレイヤーじゃないから、コードを弾くだけだ。だから彼が何かを弾いてみせたら、俺が「こんな感じにジャズっぽくしてみるとか」ってやって見せる。そうやってこれまでやってきたんだ。でもまだ数回やってきただけだけど。デヴィッドはいつも音楽をやろうとしているんだから、俺はまだ彼と働けると思う。彼の右腕になれてとても嬉しいんだ。

Winger はニュー・アルバムの製作に入っていますか?

キップは俺の親友なんだ。毎日か1日おきには電話で話してるよ。不思議だろ、だって大抵のロックバンドは互いに憎み合ってるだろ?でも俺たち4人は親友なんだ。

珍しいです。

めったに無いぜ!ツアーに出ると、俺たちは朝昼晩と一緒に食べるんだ。「晩飯は何時から?」って言って時間に全員ロビーに集まって一緒に出かけて楽しく食べるんだ。

それでキップとはアルバムのこと話してる。彼はニューアルバムを作る気満々さ。ちょうど何年もかけて作曲し、彼が情熱を傾けてたクラシックアルバムがリリースされたところさ。彼の曲をシンフォニー・オーケストラが演奏してて、素晴らしいよ。いいレビューがいくつも出てるし、セールスもいいんだ。今、クラシック・アルバムでビルボードのチャートNo.1なんだ。彼の心はそこにあるんだけど、彼は俺たちと出かけたいから Winger をやるんだ。(笑)

俺たちは最高のライティング・チームさ。レノンとマッカートニーみたいに。俺たちは真逆だから。俺には彼ができないことが出来るし、彼は俺が出来ない沢山のことができる、まぁ、ほとんど全部のことがさ。(笑)それで、11月に彼と曲を作って、アルバムを来年の夏までに出して、ツアーに出たいと思ってる。まぁ、全てはデヴィッドの予定によるけど。

ジョエルとのギターパートナーシップはどうですか?

俺たちはすごくいいパートナーだ。俺は古臭いロック野郎だけど、彼はブロードウェイ出身でさ、全て譜面に起こして、全て覚えてくる、何にでも完璧に準備してくるのさ。曲は完璧に覚えてて、逆からでも弾けて、譜面に起こせちまう。

彼の両親はオーケストラのバイオリニストだったから、毎日スケールを1日中弾いてたんだぜ!(スケールの音階を歌いだす)彼はきっちり教育されてきたんだ。だから、「ああ、それはフラットファイブのミクソリディアン・スケールだね」とか言えるのさ。全ての名前もそれが何かも言えるんだぜ。

一方の俺は音が合ってるか、何がクソで何がクールかクールじゃないかが分かるってだけだ。だから俺たちは凄く上手くいってる。それに彼はアルバムどおりにプレイしたいと思ってて、曲をとんでもなく細かいところまで聞き込んで覚えてくるんだ。(笑)

「レブ、実際はこうだよ」って彼に言われて「え、そう?そんなに細かいところまでやる気?」って言ってたんだけど、そこまでやる気にさせられたんだ。今じゃ俺が「ちょっと待て、ここは本当はこうだ。2度目のこのパートは違うんだ。」って言ってるくらいなんだ。

彼のお陰で俺たちは深堀していって、今じゃ俺たちのギターはダグと俺の時よりもタイトになってる。ダグへの敬意はもちろんある、ただ俺とダグは同じタイプだったんだ。「ただパートを弾く」っていう。

(あるパートをプレイすると)ダグは2回目には違うプレイをしてた、3回目にはまた違うプレイさ。誰もアリーナでその違いは聞き分けられないし、分からない。その通りさ、誰にも分からない。でも(細部まで完璧に合わせたプレイによって)確かにバンドがタイトになったんだ。ジョエルはこのグレイテスト・ヒッツを演奏するってことに全く新しい姿勢を持ち込んだんだ。

去年のPurple Tour でもあなた方は素晴らしかったですよ。

その時は俺たちが俺たちのバージョンの曲の再現をしてたんだ。今回はヒット曲をプレイするだけだから、ギターパートは(オリジナルに)正確にやったんだ。俺はいいリズム・プレイヤーなんだぜ。俺はソロよりもリズムプレイの方が上手いんだ。信じられないって言われるけどな。

ジョエルは俺のリズムプレイが大好きなんだ。だから俺たちはリズムプレイを出来る限りタイトに演奏するってことに誇りをもってる。本当にラウドでいながら完璧に音の合ったスーパータイトなバンドってのを聞くと違いが際立つんだ。

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今回の Greatest Hits Tour のビデオ映像が沢山出てきていますが、オリジナルに忠実なプレイの裏側には上記のような意図があった模様です。なるほどね~。ジョエルが持ち込んだ要素がなかなか大きかったよう。Greatest Hits なんだから、ファンが聞いてきたアルバムのプレイを再現しようとした訳か。Purple Tour でも彼らのギターハーモニーは素晴らしかったので、更にタイトになった2人の演奏を聴きたいなぁ。

今回のツアーでは珍しくレブがあちこちでインタビューに応じています。こちらのツアーバス内の動画インタビューはレブとジョエルが参加していたり。こちらでは「Whitesnake と Winger のツアーの違いは?」と聞かれたレブが「リッツとモーテル」と答えていたりして大爆笑モノです。