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アンディ・ティモンズ 「日本のファンは忠実で生涯のサポーターになってくれる」

9/30にニューアルバム Theme From A Perfect World をリリースするアンディ・ティモンズが10月からの北米ツアーを控え、NYのメディアインタビューに応えました。また別の記事でもニューアルバムについて語っていましたので概要を和訳しました。

短いインタビューながら興味深い質問があり、日本のこと、最高のセッションワークについて、今後の予定など新情報がたっぷりです。

今年11月の来日公演が決定しました!ヽ(´▽`)/ 詳細はこちら!今からあのギタートーンに酔いしれる夜が楽しみでしょうがありません!

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あなたの最初の成功はNY出身のバンド Danger Danger でしたが、なぜNYのバンドに入ったのですか?

88年の初めにテキサスのデントンで The Andy Timmons Band を結成したんだ。僕らは基本的に3ピースのパワートリオだった。ダラスではすぐに人気が出て、オリジナル曲をレコーディングし始めたんだ。音楽スタイルはジョー・サトリアーニスティーブ・ヴァイエリック・ジョンソンに影響されたものだった。

当初のデモテープが Danger Danger サイドに渡って、彼らは既にデビューアルバムをレコーディングし終えて、MVとツアーでプレイするギタープレイヤーを探していたんだ。僕はNYのオーディションに2回呼ばれて、後はご存知のとおりだよ。加入が決まって僕は直ぐにNYへ引越したんだ。最初はハッケンサックで、それからクイーンズのフラッシングへ。それ以来NYは大好きな街だ。

NYでの初めてのギグはどこでしたか?何か覚えていますか?

確か、Danger Danger の初ライブで、ロングアイランドにあるRedsっていうクラブだったと思う。Commack だったかなぁ。観客は全部若い女の子で、そんなの僕には初めてのことだったよ!

NYで恋しく思うものはありますか?

全部だよ!人々、音楽、食べ物、活気、でも特に友達だな。NYでできた友は生涯の友になり、常に応援してくれるんだ。芯まで信頼できる人たちだ、音楽を通じて、時にはバケーションでもね。僕は年に2-3回はNYに来るんだ。

あなたは10月にIridium(NYの著名なジャズライブハウス)で2晩演奏しますね。あなたが毎年Iridiumに来るのはなぜですか?

(訳者注:2015年7月の Iridium NY でのライブレポートはこちら)

彼らが繰り返し呼んでくれるからさ!(笑) 実際、The Andy Timmons Band がNYで演奏した最初の会場なんだ。僕は忠誠心の強いタイプみたいだね。あの店のヴァイブや店の人たちが好きだし、彼らはいつも良くしてくれるんだ。僕にはホームギグのようなものだね。

日本で人気が出たのはいつですか?Danger Danger でツアーをしたのですか?

ああ。最初に行ったのは90年で Danger Danger だったよ。今までに20回くらい、様々な形で行ってるよ。

The Andy Timmons Band やオリビア・ニュートン・ジョンサイモン・フィリップスIbanez / Mesa Boogie のクリニックなんかで。日本のファンはとても忠実で生涯のサポーターになってくれるんだ。

あなたの日本での長年の成功はあなたのギタープレイを聞けば当然のことと思われます。でも、マーティ・フリードマンやポール・ギルバートの日本での経験とは少し違いますね。そこは気になりませんか?それとも、むしろダラスの自宅にいるときに多くのプレッシャーを感じなくて済むのはいいことでしょうか?

僕はいつも僕が世界中で得た成功に対してとても感謝しているよ。それと同時に、大き過ぎない成功であったことも良かったと思うんだ。大成功していたら、それによって起こる事柄のために僕は辛い経験をしたのではないかと思うんだ。僕にとって、金持ちや有名になるってことは目的ではなかった。

僕はただ生涯を通じて、人として、また音楽的にも成長を続ける道を歩みたいんだ。それが僕をハッピーにしてくれる。それ以外のことは真に大切なものへの障害でしかないんだ。

あなたは多くのセッションにも参加しています。特に誇りに思っているセッションはありますか?

直ぐに思いつくのは、キップ・ウィンガーとのセッションだよ。特に This Conversation Seems Like A Dream のアルバムだ。僕のベストなプレイの1つだと思う。キップのセッションは常にオーガニックで刺激されるものなんだ。彼は僕が一緒に仕事をした中でも最も優れた才能の持ち主だよ。キップとはこれからもコラボレーションするつもりだ。

それから、最近のサイモン・フィリップスとやった2枚のアルバム(Protocol II と Protocol III)はとても高いレベルのロック・ジャズフュージョンだ。僕は自分の普段の領域から引きずり出されるようなチャレンジが好きなんだ。

ツアーの後はどんな予定ですか?次のアルバムは?

9/30にニューアルバム Theme From A Perfect World をリリースする。10月の北米ツアーはこのアルバムリリースツアーなんだ。NYでこのアルバムをプレイするのが待ちきれないよ!そして11月には東南アジアへ、それから追加の北米ツアーと2017年の欧州ツアーの予定さ。

9月にはブラジルでシドニー・カルバーホとロベルト・メニスカルとボサノヴァ アルバムをレコーディングするんだ。

オフはどのように過ごすのが好きですか?

ただ妻と息子と過ごす時間が好きだよ。それから沢山練習する(笑)、よく聞かれるんだ。音楽は僕の人生でやることであり、活力を与えてくれるもの。職業であると同時に僕の趣味でもあるんだ。

人々に知らせたいことはありますか?

僕は熱心なジャズファンで近い将来に思い切りストレートなジャズ アルバムをレコーディングする予定もあるよ。

ニューアルバムについて聞かせてください。

まずは楽曲にとても満足しているよ。ギターソロのない曲もあるんだ。インストギターアルバムには珍しいことなんだけど、まずは曲として良いものでなくてはいけないという重要な考えを強調しているんだ。人々に共鳴してもらえて、何度でも聞きたいと思われなくてはいけない。

音楽の情緒的世界へのアクセスとしては僕はまだまだ表面をひっかいている程度だと思う。長年の間に僕のプレイと音楽嗜好は変わり、成長してきた。このアルバムでは情緒的にインパクトがあって、明らかにメロディックなものを目指したよ。

僕とマイク(共同プロデューサー、長年の友人でベーシスト)は60年代、70年代のクラシックアルバムのファンなんだ。僕らが大好きな聴いて育った音楽の、音的にもヴァイブとしても、信念に従うという志があった。それが The Andy Timmons Band 結成以来の一貫したテーマなんだよ。

興味深いことに、僕のインスト音楽は多くが実際の人生の出来事、僕の人生だったり、他の誰かだったりに特に影響されたものなんだ。単にバンドでのジャムやグルーヴに触発された曲もあるけどね。

話言葉というのは限られたモノで、僕らがそれで感情を表す方法は数多くある。一方で音楽はその表現の仕方でもっとずっと深く人の心を打つものだ。それは僕にとって何か特別な意味を持つかもしれないけれど、聴き手によって彼らの個人的人生経験を通して様々に解釈されるというところがクールだと思うよ。

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最高のセッションワークと聞かれ、キップ・ウィンガーのアルバムを挙げたアンディ。感激です。同様にキップもこちらのインタビューでアンディがいかに優れたミュージシャンかを素晴らしい言葉で語っています。(12分過ぎあたり) 2人の才能と信頼関係が素晴らしいです。

ニューアルバムがとても楽しみ!iTunes では予約が始まりました(こちら)が、CDでのリリース情報はまだ不明です。 アンディは最近リリースした Live Resolution を iTunes とCDはオフィシャルサイトのみの販売にしていますが、ニューアルバムのCDは一般小売されるのでしょうか・・・

こちらの過去記事ではニューアルバムでの使用ギターなどについても話していますので、未読の方はぜひ!

Theme From A Perfect World tracklisting:

01. Ascension
02. Winterland
03. Theme From A Perfect World
04. Sanctuary
05. The Next Voice You Hear
06. Lift Us Up (Something Wicked This Way Comes)
07. That Day Came
08. Firenze
09. Welcome Home
10. On Your Way Sweet Soul

Timmonsalbum