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Joel Hoekstra's 13 ライブ@ MORC2017 豪華初ライブに感激!

Img_2463ジョエル・ホークストラ(Whitesnake)のロックプロジェクト、Joel Hoekstra's 13 初ライブの日がやってきました!レコーディングメンバーを集めるのは難しいため、文字通り唯一無二の機会。気合を入れて臨みました!

ラッセル・アレン(SymphonyX)、ジェフ・スコット・ソート(SOTO)、ヴィニー・アピス(Last In Line)のアルバム参加アーティストに加えて、ライブ助っ人としてベースにデヴィッド Z(SOTO)、キーボードにはポール・テイラー(Tom Keifer Band)が参加。ラッセルとジェフの二本立てシンガーだなんて、なんて豪華なんだろう。(感涙)

オープニングはアルバム1曲目 "Say Goodbye To The Sun" でラッセル登場!ラッセルは去年のラウパで遠くから見たのが初めてだったけど、今回は近い!これぞロックヴォイス、そして帽子サングラスにジャケット姿で歌う姿にロックスターのオーラをビシバシ感じます!

ジョエルは黒いLPに全身黒のステージ衣装。リハーサルも少なかったでしょうから、ステージ上手からバンド全体に目を配りつつ、ギターはもちろん、コーラスを頑張っています。ギターソロではいつものジョエルらしいパフォーマンスが目を惹きます。

これは彼のプロジェクトだから彼にとっては初のバンドマスターで、初めて彼が自分の曲をバンドで弾いているのです。この日のために彼がどれだけ頑張ったかと思うと、ファンとしては胸がいっぱいになります。

「初めて俺たちが集まってプレイしたんだ、どうだった?」 とラッセル。

「文字通り初めてのプレイだよ。昨日集まって少しリハーサルはやったけど。僕はどうしてもこのライブをやりたかったんだ。皆、楽しんで欲しい」 とジョエル。

次の "Anymore" でバンドもオーディエンスも温まってきたところで、シンガーはジェフに交代。少しソフトなロック曲 "Until I left You" は昨年のクルーズでアコースティック バージョンを聞きましたが、プラグド バージョンは今年が初!やはりジェフの声はこの曲に合う!

「ヴィニーのドラムでプレイするなんて夢みたいだよ。僕は Black SabbathDio を聞いて育ったんだから。アルバムを作る時、ヴィニーに叩いてもらえたらどんなにクールだろうって思ったんだ。それでメールしたら彼がOKしてくれた。このクルーズで初めてヴィニーに会えたんだよ、本当に光栄だ」 とジョエル。

次はヘヴィな曲と始まったのは、アルバムの中でも1番好きな曲 "Scream"。しかし、ジェフは高音が出ていません!この曲は高音シャウトが聞きどころなのに、無念!ジェフはこの後に自身のバンドのステージもあるけれど、このノドの状態で頑張ってくれているんだよね。そんなジェフを支えるため、コーラスのジョエルとデヴィッドがもの凄く頑張ってる。

この曲はソロをキーボードソロ8小節とギターソロ4小節で分け合うのでこれも聞きどころ。ところがソロパートが始まったのに、あれ?全員でバッキングしている?そんなときも慌てず騒がず、ジョエルがポールに視線をおくります。

キーボードソロから入るところをポールが忘れたんですね。最初の4小節をバッキングでやりすごして、次の小節からポールが4小節プレイして、ジョエルが4小節のソロで本編へ復帰していました。

次はデヴィッドのベースソロ。タッピングでベース音と静かなメロディを奏でるデヴィッド。SOTOで見せる派手なパフォーマンスとは一味違っていて新たな発見でした。

シンガーがラッセルに交代して "Long For The Days" に。しっとり聞かせるボーカルと情感深いギターソロがいいね。

ラッセルが子供時代のヒーローはロニー・ジェームス・ディオだったと言って、ロニーとプレイしたレジェンドとして拍手でヴィニーを紹介しました。

ヴィニーが Dio の名曲 "Stand Up And Shout" を紹介して激しいイントロが始まると会場は一気にヒートアップ!ラッセルの声はDioの曲に合うわ~~!ジョエルの速弾きギターソロがクール!デヴィッドは後ろでジャンプしてる!ポールもギターで参加して楽しそう。

ドラムソロを挟んで Black Sabbath のカバーで "The Mob Rules" が続き、ライブはヴィニー特集という感じで盛り上がります。続いたジョエルのギターソロはアコギも使った Whitesnake のショウに近い構成でした。

Whitesnake の曲をやろうと始まったのは引き続きラッセルがボーカルで "Fool For Your Loving" 。この曲はネイサン・ジェームズでも聞きましたが、ラッセル バージョンも良いね。

次はボーカルがジェフで "Here I Go Again"。この名曲の数々をラッセルとジェフの入れ替わりで聞けるとはなんという贅沢。ジェフの声はソフトに歌うとこの曲に合うんだわ。

Whitesnake ではこの曲はギターソロがレブ担当なので、ジョエルがこの曲でソロを弾くのを見るのは初めて。レブがタッピングで弾くフレーズをジョエルはピッキングで弾いています。ジョエルは8フィンガーのタッピングが目を惹くけれど、テクニックに関してはオールラウンドな人。

フィナーレを飾ったのはラッセルがボーカルで "Still Of The Night" !ラッセルの声が合う。後半にはジェフもマイクを持って登場し、最後のサビをラッセルと合唱!この2人が一緒に歌うところを見られるだなんて、もう感激。ジョエルのソロが映えるわ~。

会場の盛り上がりは最高潮のうちに Joel Hoekstra's 13 の初ライブは終わりました。企画ものバンドでのシアター公演に客入りはどうだろうかと心配に思っていましたが、8割以上と思われるかなりの入りでした。午後一番のライブでこれは大成功!

2/6 セットリスト at Pacifica Theater 1:00pm

01. Say Goodbye To The Sun
02. Anymore
03. Until I left You
04. Scream
05. bass solo
06. Long For The Days
07. Stand Up And Shout (Dio cover)
08. drum solo
09. The Mob Rules (Black Sabbath cover)
10. guitar solo
11. Fool For Your Loving (Whitesnake cover)
12. Here I Go Again (Whitesnake cover)
13. Still Of The Night (Whitesnake cover)

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ライブ実現への道のり、ジョエル談

ジョエルは Joel Hoekstra's 13 のプロモーションとしてライブをしたいと切望していましたが、アルバムのメンツを集めるのは相当に難しいことはもちろん承知でした。そんな中、MORCには多くのミュージシャンが集うのでその機会を1年前から密かに考えていたようです。

昨年は10月にもMORCがあり、通常の東海岸出航ではなく、西海岸出航だったので、メンバーを集めるチャンスを伺っていたようでしたが、それは出来なかったので、この2月に狙いを定めたよう。ベースのトニーの参加がスケジュールの都合で得られなかったことは本人も残念がっていました。

乗船初日にラッセルとジョエルに会うと、「彼はこのために俺に大金払ったんだぜ~」と冗談ぽくラッセルが言い、ジョエルが笑顔で同意していました。半分冗談でしょうが、ラッセルとヴィニーが友人価格で来てくれたにしても、大変な負担だったでしょう。

今日のライブが成功し、彼としては手ごたえも感じていたようでライブ後にも話を聞きました。

ヴィニーがライブを気に入って、またやろう!と言ってくれたことはジョエルにとって嬉しい収穫だったよう。ただそこで彼の悩みはラッセルとジェフのスケジュールのようで、ラッセルには既に2つのバンドがあるし、(スケジュールが)凄くトリッキーなんだよ。でも何とかしてまたライブをやりたい」と言っていました。

Joel Hoekstra's 13 の2ndアルバムについてはレーベルのフロンティアがうんと言わないようで、彼としてはアルバムのプロモーションとしてライブをやって2ndアルバムに繋げたいのだと思います。頑張れジョエル!私も2ndアルバムが聞きたいよ!