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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

Winger ライブ@ MORC 2017 感激のサプライズ登場!

初日を飾る出航パーティのライブは最初にエディ・トランクの挨拶があるなど、注目度が高く、ヘッドライナーまたはそれに準じるバンドが登場します。

今年は Surprise Sail Away Band とのみ発表されており、誰が登場するのかはシークレットにされていました。乗船してすぐに「レブが乗っているよ」と聞いていたのですが、まさかバンド全員が乗っているとは露ほども思わず、会場に行く途中で「サプライズバンドは Winger だ」と聞いても本当なの?と信じられない幸運にドキドキしていました。

今年の出航パーティのテーマは Back Out At Sea でお気に入りの黒いバンドTシャツを着て参加しようというもので、私のチョイスは Winger! キップのソロライブだけしか予定されていないので、少数派だろうとは思いましたが朝から着ていました。もしかして、それが大当たり?!

本当に登場した Winger! 2年連続で彼らを見ることができるなんて歓喜で発狂しそう。オープニングは定番の "Pull Me Under" サプライズバンドであるため、サウンドチェック無しでの登場です。(オープンエアのステージなので観客から見えてしまう為)しかもマイクはハウリングして酷い音を立てている。そんな状況でも次第に調子を取り戻し、ソリッドでクオリティの高い演奏をやってくれるのが彼ら。

"Easy Come Easy Go" では酷くなったマイクの音に苛立ちを隠せなかったキップでしたが、ノドの調子は昨年より段違いに良好です。ポールのキーボード サウンド調整の時間つなぎに、キップがオーディエンスに挨拶し、

「この船で俺に会いたかったらカジノへ来るといい。有り金全部つっこむ予定なんだ」

と言っていました。セットリストは、ほぼ昨年と同じ。昔の曲でファンは合唱、最近の曲で速弾きタイムという感じでしょうか。1時間のセットだから仕方ないですが、最近のアルバムからの曲は少ないです。

"Madalaine" に続くジャムタイムが Winger らしくて私は好き。ポールも含めてギターが3人並んで、あのリズムで全員のソロまわしがあるのはショウのハイライトの一つ。そのまま続いたレブのギターソロ。去年は "Seventeen" までに他のメンバーが戻るのが遅れて、必死でレブがソロを引っ張ってたなぁと思い出していたら、今年もちょっと戻りが遅いため、キップから「引っ張れ」の合図がレブに出ていました。(笑)

締めはお馴染みの観客参加型 "Ain't Talkin' 'Bout Love" でした。去年はプレパーティでゲストを入れてやっていましたけど、今回はプロミュージシャンは除外していました。ここで誰かの飛び入りを見るのが楽しいのだけどなぁ。

2/2 セットリスト at Pool Stage at 4:15pm

01. Pull Me Under
02. Easy Come Easy Go
03. Down Incognito
04. Miles Away
05. Rainbow In The Rose
06. Rat Race
07. drum solo
08. Headed For A Heartbreake
09. Can't Get Enuff
10. Madalaine - Saint Jam
11. guitar solo
12. Seventeen
13. Ain't Talkin' 'Bout Love

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キップ・ウィンガー ソロライブ 2/3-4

キップ・ウィンガーのソロライブを見るのは2015年に続いて2回目になります。会場は船内中ほどにあるバーの併設された吹き抜けのスペースにある小ぶりのステージ。パーカッションのベン・ハインズを帯同してのアコースティックライブです。

1曲目は "Cross" 。キップの12弦ギター演奏を味わえるこの曲、ボーカルも素晴らしくて、一気にキップのソロ楽曲の世界に入り込めます。"Who's The One" はアコギとパーカッションが心地よくキップの声の伸びが響きます。Winger ではなかなかやってくれないんだよね、この曲。

"Can't Get Enuff" はMTV Unplugged でやっていたちょっとレゲエ風のバージョン。これ聞きたかった!

「今日はレブがそこに見に来てるんだよ。ごめん、お前のリックきちんと弾けてなくて。今日はステージからレブに電話できないな」

曲の終盤にキップがステージからレブに声を掛けました。どうやら今日は Winger バンドメンバー全員、他にも複数のミュージシャンが見に来ているようです。

98年にエジプトに行ったときにストリートバンドとジャムした演奏からインスパイアされた曲と紹介したのは "Free" インスト曲をプレイするキップを見るのもいい。オリエンタルな曲調とキップの演奏テクニックが味わえます。

キップがリクエストを募るとオーディエンスから沢山のリクエストが飛び出すのですが、"California" という声がかかり、「それは覚えれたら明日やってみるよ」と答えていたので、これは明日が楽しみ!と思い、翌日のリクエストタイムに言ってみたのですが、「それはやらない」とバッサリ切られました。(涙) 昨日の話と違うじゃん、嘘つき~!

"Blind Revolution Mad" をアコースティックで聞くとキップの高音がぐっとくる。"Deal With The Devil" を弾き始めたキップは客席を見て声を掛けます。

「レブはまだいる?いたいた。この曲のクールなリフや他にも多くの曲を書いてくれてありがとう。それからポール・テイラーも、"Miles Away" を書いてくれて。ジョンもありがとう、ロッドもいつも最高だ。」

メンバー全員に感謝を述べるキップもそれを受けるメンバーも皆最高だからね!

"Miles Away" でのお約束デュエット。やはり海外の方はステージに上がって緊張する様子もなく、オーディエンスと一緒に盛り上がれるところが羨ましい。歌も上手いのよね。キップはジョークで下ネタも散らしながら接近戦でのデュエットを楽しんでいます。

キップは女性とマイクを分け合う前に必ずガムで息の匂い消しをするようで、デュエット前にはオーディエンスのあちこちからミントガムが飛んでくるのです。このガムを投げ入れているお姉様たちはほぼ皆さんキップとこの曲を歌ったことがあるようで、海外の熱烈キップファンに感服しました。

今夜一番の感動は "Spell I'm Under" を聞けたこと。これをやるのはレアだと思う。情感たっぷりのボーカルが染みる~~。

お馴染みのヒット曲でライブは終了。今日は沢山曲をプレイし、持ち時間をオーバーして頑張ってくれました。そんなライブの終了まで Winger のメンバーはきちんと見ていましたよ。

2/3 セットリスト at Centrum at 5:30pm

01. Cross
02. Easy Come Easy Go
03. Who's The One
04. Can't Get Enuff
05. Headed For A Heartbreake
06. Rainbow In The Rose
07. Free
08. Blind Revolution Mad
09. Deal With The Devil
10. Miles Away
11. Spell I'm Under
12. Down Incognito
13. Madalaine
14. Seventeen

2/4のソロライブでは、オーディエンスにいた元軍人の皆さんを称えながら、"Blue Suede Shoes" をやってくれました。"Daniel" も初めて聞けて感激。

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2/4はキップのライブ時間直後に予定されていた Queensryche のライブを見に行きたいから、ミーグリはできないよ!と宣言したキップでしたが、3日は最後の1人まで、ファンの求めに応じて写真撮影などしていました。

そこでもちろん突撃キップに質問してきました。本当は山ほど質問があったのですが、多数のキップファンのお姉様方もいらして、時間は限られており、なんとか一つだけ聞けました。

クラシックアルバム "Conversations With Nijinsky" のライナーノーツにあるキップのサンキューリストにはスティーブ・ヴァイの名前があり、不思議に思っていたのです。そのことを質問すると、ヴァイ先生とはクラシックの作曲アイデアを交換しあったりしているとのことで、いつか2人で作品を書けたらと言っているそうでした。

思ってもいなかった共作の話が聞けて、驚くやら嬉しいやらで胸も頭も容量オーバーになってしまいました。ああ、もっと話したかった。

キップのソロショウも含め、全ての出演を終了したためか、Winger 御一行は5日に船がメキシコに停泊したところで下船してしまいました。スケジュールの都合でしょうが、彼らが去る姿を見送るのは悲しかったです。また会える日まで!新作早くお願いします。