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Winger ライブ@ EX THEATER ROPPONGI 2023.09.06 「日本の皆のヴァイブはもう最高だ!」

2014年以来となる Winger 単独来日公演が実現しました!9月4日大阪、5日渋谷、6日六本木の3連続公演で、私は東京での2公演に参加してきました。

前日の渋谷ストリームホールはキャパ700人の多目的ホール(ライブ専用でない)だそうで、びっくりするほど音が悪かった。これだけ演奏の上手いバンドなのにこんな音で聴くのは忍びない思いで一杯だったので、六本木の会場がどうなのか心配していました。

EX THEATER ROPPONGIはライブ音楽用の会場だそうで、スタンディングと着席のおよそ1700人のキャパはほぼ埋まっていました。そして音も文句無しのレベルで安堵しました。

彼らの通常ライブは北米での週末フェスや数バンドでのツアーが中心なので、単独公演でこれだけのオーディエンスを集めるのは久しぶりのことではないかと想像します。(キップは終始ご機嫌だった)

個人的な感想としては、彼らのライブを日本で観れたことが久しぶりでとにかく嬉しい。その一方で、日本向けに特にサプライズを詰め込んだセットリストを用意して来てくれた前回と異なり、1st~3rdアルバムの代表曲で固められたセットリストは、 "Black Magic" のサプライズがあったものの、新譜からは2曲のみ、バンド35周年のテーマにしては『Ⅳ』『Better Days Comin'』からの選曲は無く、北米ツアー時のセトリと大きな違いが無かったことは期待値が高かったがゆえに少々残念でした。

以下、ライブレポです。

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バンドの登場を待望する拍手の中、ステージに現れたメンバーは間髪を入れず、ニューアルバム『Seven』から軽快なロックナンバーで今夜のロックショウを始めました。今夜もオーディエンスは熱い!

60歳を過ぎてもロックスターのオーラ漂うキップは声も良く出ています。(ライブ全体では、一部高音で厳しそうな箇所も少々あった。私の位置ではボーカルが小さく聴こえたのも残念だった)

最近のセトリは2曲目で "Seventeen" なのか、以前は締めの定番曲だった。

Winger 曲の多くはメロディやフラッシーなレブのプレイの下で進行するリズムギターがカッコイイの極みだと思う。特にライブで聴くギター3本の分厚いリフは最高。 "Seventeen" でGソロ後のドラムとギターは何度聴いてもたまらん。

"Down Incognito" ではハウイー・サイモンの紹介とソロを組み込んで。キップの紹介によると、NY州 バッファロー生まれなんですね、住んでいるのはずっとロスだそうですが。

他のツアーとの兼ね合いで来日できなかったジョン・ロスの代役を務めるのは、ロック界を代表するマルチ代役プレイヤー、ハウイーさん。私はジェフ・スコット・ソートやジョエル・ホークストラとの共演を過去に何度か観ました。何でも弾けるギター職人。今回は黒いレスポールと後半に黒い Suhr を弾いていました。彼はLPかストラトのイメージだったので、Suhr 弾いているのには驚きました。ギター2本持参したんだろうか?

次の曲前にはキップからサプライズ・ゲストの紹介が。

「特別なゲストを紹介しよう、SAISEIGA ってバンドから。YouTube に彼のビデオがあるんだ。Katsukiはベースを弾くんだが、本当に上手いよ。次の曲でプレイしてもらうよう呼んである。どうだい?俺はリードシンガーに専念するよ。ニューアルバムからの1stシングルだ。"Proud Desperado"」

これは今日だけのサプライズで、Katsukiさんは彼らに交じってパワフルなパフォーマンスでした。キップが珍しくハンドマイクを持って歌う姿は新鮮!

"Junkyard Dog" のヘヴィなリフもカッコイイんだよなぁ。私の立ち位置的にレブのギターサウンドが小さく聴こえたことはかなり無念でしたが、ポールとハウイーさんがリズムをきっちり弾いて聴かせてくれました。

「ここで君たちにお礼を言いたい。何て素晴らしいんだ!君たちは何であれ音楽を真に聴くファンだ。それに日本の皆のヴァイブはもう最高だ!ずいぶんと長くここに来れなくて、最後がいつか思い出せないけど、君たちがその時間を埋めてくれた。ありがとう!」

キップはそう言って、更にスタッフの1人ずつ、またプロモーターにお礼をしたのでした。

"Rainbow in the Rose" でのロッド教授のドラム見せ場は毎度ながら鳥肌もの。70歳を迎えてもこのドラミング健在!

レブのギターソロを生で聴くのも久しぶり。フラッシーで見応え聴き応え満載。こういうロックギターに飢えていたんだよ、ずっと。それにしてもレブはライブを通じて本当に右側のポジションから殆ど動いてくれない。ジョンがいないからジャレに来ることもないということか。(無念)

レブのところへロッド、ギターを持ったポール、ベースに持ち替えたハウイーが登場すると、レブのソロ曲から "Black Magic" が始まります。これは Winger のショウで弾くの初めてでは?レブのソロかギタークリニックでしかプレイしないから、これをバンド形式で聴けるのは貴重な機会。阪神ファンは勝利の余韻を思い出して更に嬉しいかも。(笑)

その後キップが12弦のアコースティック Taylor を持ってバンドに合流すると、ライブ演奏ではレアな "Who's The One" が。キップの演奏のみで、キップとレブのコーラスで聴かせる。この2人の声のブレンドよ!

2022年には Whitesnake でツアー中のレブ代役としてジェイク・ファウンをたてて Winger は北米ツアーしてましたけど、レブのコーラスの代役をできる人はいなかったのではと思うので、今更ながらにどうやっていたのだろう?ジョンの代役をハウイーさんにやってもらうのとは訳が違うんだから。

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ロッド教授のドラムソロ。今回はバック音源がフュージョンプログレ風味で、ロッド教授の技量を余すことなく見事なショウケースとなっていました。カッコイイわ、ゾクゾクするよ。どうかお元気でいつまでも Winger でプレイしてください。個人的には、ロッド教授とサイモン・フィリップスの2本立てドラム大満足ナイトみたいなライブも一度観てみたい。

「次の曲はライブ・ミュージックをサポートしてくれる人に捧げる」

として彼らの楽曲の金字塔の1つ "Headed for a Heartbreak" 。楽曲の素晴らしさ、凄腕職人ミュージシャンなバンドの魅力が詰まっているよねぇ。このレベルを1stでやってしまっているんだから。それなのに彼らの音楽性はアルバムを重ねるごとに進化しているところが本当に凄いと思う。

私の立ち位置上、リードが小さく、リズムギターが大きく聴こえていたのですが、Winger のキレキレなリズム・ギターに関して思い出すのが、以前ジョエル・ホークストラが語ってくれた言葉。

「レブのリズム・ギターは実に優れている。とてもタイトなんだ。Winger のアルバムを聴いてみるといい、ギターは全て彼によってダブルにされている、正に完璧だ」

優れたギタープレイヤーであるジョエルがマジ顔で言っていたことを付け加えておきたい。

アンコールでは『Karma』から2曲。どちらも以前はライブのオープニングで使っていたノリの良いロック曲。

キップはライブを通じて、華麗な回転ターンをキメまくっていたので、オーディエンスの熱気に気分がノッていたのでしょう。60歳過ぎて、クルクルターンがこんなにカッコイイのキップだけ。

渋谷のライブ時にキップが話していた小話をここで。

「この Spector ベースいいだろ?Rickenbacker 風に特別に創ってもらったものなんだ。だからこいつは "キッペンバッカー" っていうのさ(笑)」

圧巻のライブは熱い余韻を残して終了しました。

 

 


本日のセットリスト

01. Stick The Knife In And Twist
02. Sventeen
03. Can't Get Enuff
04. Hungry
05. Down Incognito
06. Proud Desperado
07. Junkyard Dog
08. Miles Away
09. Rainbow in the Rose
10. guitar solo
11. Black Magic
12. Who's The One
13. Time to Surrender
14. Blind Revolution Mad
15. drum solo
16. Headed for a Heartbreak
17. Easy Come Easy Go
18. Madalaine
encore
19. Pull Me Under
20. Deal with the Devil

 

2014年来日時のライブレポはこちら。

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