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キップ・ウィンガー 「自分が実現したいことはできると信じてやり続けた」

Winger が今年のLOUDPARKにやって来ます!2月にキップと話した時に「今年はLOUDPARKで日本に行けると思うよ」と言っていたので、発表を待っていました。この時には単独ライブの予定はないと話していたキップですが、このままフェスで1回のステージのみの来日になるのか。とにかく久しぶりの来日が楽しみです。

3/9に行われたイリノイ州でのチャリティ・ライブ会場で、キップ・ウィンガーが短いビデオインタビューに応えましたので、和訳してみました。動画ではレアなコロラド時代の写真も見れます。

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あなたは音楽について多彩な面を持っていますよね、グラミーにノミネートされたのはいかがでしたか?

素晴らしかった!優れた才能ある作曲家たちと同じリストに載っただけでも光栄だ。俺には2つの音楽生活があるんだ。俺にはクラシック音楽が聞こえるし、それに真剣に向き合ってきた。ノミネートされた時には本当に驚いたよ。俺はプロの音楽生徒でいつも勉強ばかりしてるガリ勉なのさ。

あなたのことを調べましたが、多くの人同様にファミリー・バンドからキャリアをスタートさせましたよね。

ああ。2人の兄と近所の奴とで20年ほどコロラドでバンドをやったんだ。それからNYに移って、アリス・クーパーのギグに参加した。

そうでしたね。そこでポール・テイラーと会って、2人でバンドを結成したのでしたっけ?

大体そうだけど、アリスのバンドに参加する前に俺はレブ・ビーチと会ってデモテープを作っていたんだ。それでポールに、凄いギタリストがいる、お前は素晴らしいキーボード・プレイヤーだし、ギターも弾けると誘った。その後でロッド・モーゲンスタインも参加したんだ。彼を獲得できたのはラッキーだったよ。

ええ、彼は素晴らしいドラマーです。そうしてあなた方は成功を収めましたが、あなた自身の音楽的な進化はその後にやってきましたよね?

さっき言ったように俺は始終勉強してるタイプの奴なんだ。以前自分がやったことに留まってるタイプじゃなくて。常に自己研鑽して、新しいことを学び、さらに音楽の高みを目指そうとしているんだ。

音楽が人や世界を癒す力があるというのは素晴らしいことだし、音楽をやっていられることを光栄に有難く思うよ。俺は常に俺のベストを尽くしたいし、何事にも安住することなく、誰もがっかりさせたくない。

それがあなたの音楽に対する情熱ですよね。

ああ、俺はアコースティックのライブを楽しんでいるし、Winger は今年はツアーに出て沢山ライブをやる。色々と楽しいことが進んでいるんだ。

今俺は、ミュージカルの作曲をしているんだ。NYのダミアン・グレイとやってて、作品は "Get Jack" と言うんだ。getjackmusical.com で全て分かるよ。これにはほぼ1年間取り組んでいて、これが俺にとって次の大きな作品になる。

今までに組んだことがない人で誰と一緒に仕事をしてみたいですか?

あー、これまでに聞かれたことがあるんだけど、答えを思いつかない質問だ。俺は1人で仕事をするタイプの人間だから。コラボレーションというのは俺にとってとても難しいんだ。パートナーを見つけるのが難しい。

うーん、コラボレーションというか俺がファンなのは、ピーター・ガブリエルポール・マッカートニーケイト・ブッシュかな。彼らの大ファンだから単に「お茶を入れましょうか?」ってことになってしまうけどね(笑)

あなたがこれまでに従っておけば良かったと思う誰かのアドバイス、もしくはもっと早くにアドバイスされていればと思うことはありますか?

「もし何か本能に突き動かされるものがあるならば、今やれ。待つな、今がその時だ」

自分のことを誇りに思ったのはどんな時ですか?大きなことでなくても構いません。

コンテンポラリー・クラシック作曲賞でグラミーにノミネートされたのは正にそれだ。クラシックの作曲は俺がもう何年にもわたって口にしてきたことで、本気で取り組んで、遂に成し遂げた事だから。レブでさえ、「ワォ!本当にやり遂げたんだ!」って言ってた位でさ。だからノミネーションは感激だったよ。

Winger のデビューアルバムでプラチナディスクを達成した時も。俺はコロラドから出てきたガキで何のコネクションもなかった。ただ自分を信じ続けたんだ。自分が実現したいことはできると信じてやり続けたのさ。

必ずしも名声や金を求めるということではなくて、ロックバンドでクールな音楽をやること、マジソンスクエアガーデンみたいなビッグなアリーナでコンサートをやるという夢があった。

一方で、俺は若い頃から頭の中にクラシック音楽が聞こえていたんだ。その音楽を理解する能力はなかったけど。俺はその方面については能力が備わっていなかった。だから俺は全てを一から学んで技術を身に付けなくてはいけなかった。

多分、今の時点ではグラミーの件がとても鮮明に感じるんだ。俺は今まで幸運にも様々ないい時を過ごすことができた。有難いと思うよ。

誇りに思って当然ですよ。あなたは自ら学んで手に入れたのですから。それでは最後に、ツアーに出るときにどうしても手放せないものは何ですか?

ポテトチップスだ。止めなくちゃとは思うんだけど、止められないんだよ。他のことは諦められるけど、どんな時でもチップスがないといられないんだ。(笑)

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グラミーノミネーション効果でダイエットに成功していたキップでしたが、胴囲は既に危険領域に入っている今日この頃のキップ。ポテチのせいだったのね(涙)。そういえば、アコギライブのセッティングでテーブルの上に水とポテチが置いてあったのを見た記憶が・・・(大汗)