今日はジョー・サトリアーニの61歳の誕生日です。お誕生日おめでとう、サッチ!
昨年の誕生日はフランスでのツアー中で、なんとサプライズでスティーブ・ヴァイがライブに飛び入りするという感激の出来事がありました。(関連記事はこちら)
さて、今年の G4 Experience は7月24日から開催されますが、カウンセラーの1人である Def Leppard のフィル・コリンが "Yo 2 Joe" というインストの G4 テーマ曲 をリリースします。7月21日からシングルリリースされますが、G4参加者にはプレゼントされるそう。この曲はサッチも参加していて、こちらで視聴できます。
ジョーからG4に誘われたのはとても光栄だよ。それで彼へのトリビュートとして "Yo 2 Joe" というインスト曲を作ってレコーディングすることにしたんだ。彼がこの曲に参加してくれたことは更なる栄誉だよ、だって彼は素晴らしいアーティストだからね。
私は彼のアルバム "Surfing With The Alien" のヴァイブをこの曲に反映したいと思ったのさ。彼はこのアルバムから30年経った今でも幅広い世代のギタープレーヤーと音楽ファンを興奮させているんだ。
サッチはフィルの参加の狙いについて以前こんな風に語っていました。 (元記事はこちら)
スタジアムクラスでプレイするロックギタープレイヤーという彼の経験や、マルチプラチナアルバム アーティストであるということは超一流の経験だし、それがどんなことなのか皆が知りたいと思う。どうミュージシャンシップを適応していくのかとても参考になるだろう。彼にとってはテクニカルなことではないだろうね、彼はただその生活をしていて、自分らしくいるだけなんだから。
でもそういった経験のない人にとってはテクニックのように思えるだろう。ビッグなバンドの一員になる方法とか、ヒット作に大ヒット作を続ける方法とか。プロデューサーと働く経験はとても目を見張るものがあるね。
私はいつも驚くのだけれど、そういう大きなことの真ん中にいる人というのは彼らが持つ見識がいかに大きく、人々とシェアできるものかに気付いていないんだ。そして彼らが教壇に座って質問を受け付け始めると言うんだよ「わぉ、いろいろックを用意してきたのに、多分 これは不要だな」とね。
また、サッチはギターキャンプの狙いについて語っています。
私はクリニックには向いていないし、あれは好きじゃないんだ。あれはマイクロ・コンサートみた いで、ただプレイを見せるというだけのね。あれでは本当の意味で教えることはできないんだ。
1対1で教えるのであれば、数ヶ月くらい生徒と腰をすえて向き合い、彼らの上手いところ、苦手なところを観察して、練習計画を立てなくてはいけない。でもこれを数ヶ月やると いうのは生徒にも教師にとってもクリエイティビティにブレーキを掛けることにもなるんだ。
でもギターキャンプの形式では、一種の休暇なんだ。だから気持ちの持ち方から違うんだ。4日も5 日もあるから慌しさはないけれど、生徒たちは何ヶ月とか何年とかのものじゃないと分かっている 。多くのカリキュラムがあって、教師も1人きりじゃなく、8人くらいいる。
休暇とコンサートと最高のクリニック、1対1のレッスンといったもののコンビネーションなんだ。他のギタープレイヤ ーと交流する機会はとても貴重だ。多くのギタープレイヤーは自分のテクニックを隠そうとして他 のプレイヤーと交流しないからね。
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近年はこのタイプのギターキャンプが花盛りです。今回の G4 Experience の会場となるリゾート 施設では、トミー・エマニュエルのギターキャンプも開催されているそうで、夜のコンサートでは サッチとトミー・エマニュエルの共演が予定されているそうです。
この他にも今年の8月にはジョン・ペトルーシのギターキャンプ Guitar Universe がNY州で開催 されます。こちらの講師陣にはトシン・アバシやトニー・マカパインなどのテクニカル多弦ギタリ ストがフィーチュアされています。こちらも特定のニーズを掴んで盛況なのでは。
来年1月に開催されるヴァイ先生の Vai Academy もありますね。こちらはスティーヴ・モーズが ゲストにアナウンスされました。こちらは講師の追加アナウンスがあるようなので楽しみです。
どのキャンプも4泊程度の日程で、宿泊、食事、イベントやレッスン全てを含んで2人部屋使用で1人あたり$2,000強ぐらいから、現地までの旅費や前泊・後泊などの費用は別途です。お値段は高いですが、中身の充実度を考えれば十分に価値があると思います。ギターの腕前さえあれば参加してみたかった・・・