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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

ジェフ・スコット・ソート Sons Of Apollo 「これこそがアーティストの生きがいなんだ」

9月の初来日公演が決まった Sons Of Apollo 、今から超楽しみです。
ジェフ・スコット・ソートが第1弾北米ツアー最終日直前のインタビューに応えました。
シンガーとしてのジェフが表れている会話でしたので、和訳してみました。

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Jss_soto2017"Psychotic Symphony" が Billboard Heatseekers のナンバー1になったのはどんな気分?

(訳注:Billboard 200 の100位以内やジャンル別チャート10位以内に入ったことのないアーティストのアルバムチャートだそう。新人や成長中のアーティスト発掘のチャートになる)

驚いたよ。人々が素晴らしいプログレッシブ・ロックを熱望していたってことで、どんなチャートでナンバー1になるのも光栄だし、このチャートなら尚更そうだ。それに俺は Yngwie Malmsteen's Rising Force、Journey そして Trans-Siberian Orchestra とやってきて、遂にアメリカで定期的にツアーしプレイできるんだ、やっとアーティストとしての成功が見えてきたと感じている。

自分をボーカリストとして鍛えるためにどんなことをしていますか?

ボーカリストというのは多くの休養と水分摂取が必要だ。ノドを休ませ、しっかり睡眠をとらなくてはならない。多くのボーカリストはそれを簡単に忘れてしまうんだよ、自分が踏み入れたライフスタイルのせいだったり、話しすぎや笑いすぎのせいで。

声帯というのは恐らく人の体の中で最も繊細な筋肉なんだ。とても薄くて簡単に裂けてしまう。だからシンガーとしてのキャリアが長く続かない人がいるのさ。俺はそのためにシュガーレスガムを噛んでる。これにはグリセリンが含まれていて、声帯をコートしてくれるんだ。それに俺は声のためにハチミツ入りホットティーを飲むよ。

オーディエンスがシングアロングするのを聞いてどんな気分です?

ああ、これこそ金に換えられないことだよな。俺のグルーヴと同じものにオーディエンスがグルーヴする様を見るのはアーティストとしての俺の生きがいでもある。それが俺たちとファンとの間に特別な絆を作るんだ。この感情は何物にも換え難い、これこそがアーティストの生きがいなんだ。

皆が俺たちの音楽をあんな風に受け取ってくれて、とても感謝している。俺が子供の頃大好きなバンドをコンサートに見に行ったときを思い出すよ、あの気持ちは決して失いたくないんだ。 

ティーンの頃見た好きなコンサートは?

すぐに思い浮かぶのは2つのバンド。Journey と Van Halen だ。どちらも俺の最も好きなフロントマン、スティーヴ・ペリーとデヴィッド・リー・ロースがいる。彼らを見るときというのは他に比べようのない気分だった。2人とも素晴らしい声を持ち、どちらも女がデートしたい相手で、男がああなりたいと思う男だった。

あなたの様々なバンドとのキャリアで学んだことは何でしょう?

自分に可能な限り、あらゆるジャンルの音楽を網羅したかった。Yngwie Malmsteen's Rising Force、Journey そして Trans-Siberian Orchestra ってもの凄く音楽の趣味としては極端だろう。つまり、これらのバンドで歌うのは、メタル、ポップロック、クラシックな歌唱までってことさ。

俺がああなりたいと思うシンガーの1人は Queenフレディ・マーキュリーだ。彼は彼が歌いたいと思うどんなスタイルの音楽でも歌うことができた。俺もそれがやりたかったのさ、それがディスコでも、ファンクでも、ロック、クラシックからメタルまでね。その結果俺の声は鍛えられ、今の俺の声になったのさ。

Sons Of Apollo でのケミストリーはどうです?

俺がこれまでのバンドで経験したどんなものとも違う。俺たちは個別に、そしてグループで以前から知合いだった。俺たちのケミストリーはとても強力だ。俺たちはスタジオやリハーサルでジョークを言って笑い合ってるのが好きだが、真剣にビジネスに取り組むときがきたら、真剣に向かい合う。俺たちは皆、真面目なバンドさ。

このツアーで最もクレイジーだったことは?

残念ながら、まだそういう場面にはあっていないんだ。俺たちは最高のショウをやろうと集中しているから、まだ自動操縦モードには行きついてないんだ。それっていうのは悪いことじゃない、演奏や歌のパートのことをいつも考える必要がなく、転調や進行のことや自分のパートがどこで来るかってことを考えずに自然に動けるってことだから。俺たちがジャムるのが好きだってことは確かだな。

世界で何か1つ変えられるとしたら何でしょう?

武装する権利は尊重するが、最近の事件を考えると、これについては考え方を変える必要がある。互いに対して酷いことをする連中があまりにたくさんいるのは、これら什器が簡単に手に入るからなんだ。子供の頃、何か悪いことが起きると、両親は悲しんでそのことを話していた。俺は「そうだな、そりゃ悲しい」って言って自分の日常に戻った。でも人生を歩み、歳をとって、俺はそういうことが堪えるようになった。人々は必要もなく傷つけ合い殺し合っている。今こそ真剣に向き合わなくちゃいけない。

最後に付け加えることは?

これは真剣なバンドで、サイドプロジェクトやスーパーグループじゃない。フルタイムのバンドにするつもりだ。今年は世界中をツアーするぞ!