Stay Together

Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

The Dead Daisies ライブ@ 名古屋クラブクアトロ 2018.06.28 感激のアコースティック・セット

昨年夏の来日は東阪のみだった The Dead Daisies でしたが、今年は名古屋にも来てくれたので嬉しい。今回の来日ではブライアン・ティッシーに替わったディーン・カストロノボのプレイとコーラスへの参加を聴くのが楽しみです。彼らのニュー・アルバム Burn It Down はいまいち私の好みではなかったものの、百戦錬磨のミュージシャンが集うこのバンドならライブはきっと期待できるはず。

開演直前くらいでしたが、「あっ、ダグ!」という何人かの歓声でホールを見渡すと、車椅子のオーディエンスの方々がいるゾーンにダグの姿が。お知り合いなのかは分かりませんが、話をしたり、写真を撮ったりと、彼の優しい姿に好感度が2階級アップ。いい人だ!

さて、定刻にバンドが登場し、イントロが始まるとコラビさん登場。新譜からのオープニングを2曲、前作からの "Make Some Noise" と立て続けにプレイして、やっとコラビさんのトーク

「ナゴヤ!調子はどうだ?お前たちアツイな!もうウォーミングアップはいいな。俺たちは日本で凄く楽しんでるよ。これからお前たちを旅に連れていくぜ、ビーチと酒と太陽のところ、メキシコだ!」

歓声の中、アツく曲が始まります。コラビさんのノドは最高の状態ではなさそうですが、声は出ているし、バンドメンバーは快適かつリラックスして楽しんでいる様子。サウンドが少々こもり気味でハウリングも時折あるのが残念。ダグの生トーンを1年ぶりに聴きますが、あの分厚いサウンドはさすがの存在感。ディーンにも注目していましたが、もちろんの上手さもパワーも。ただブライアンのフィールというか生々しさの方がこのバンドによりフィットしていたかも。

ビデオがリリースされたばかりの "Dead And Gone" を紹介してからの流れも選曲は新譜プラス前作からがメイン。"All The Same" のMCは前回と違っていて、「世界中を巡ってあのビッチを探しているんだ」になっていましたが、"With You And I" のMCは前回と同じ。全体的にMCは前回に比べて減っている印象。コラビさん以外のメンバーが話すシーンも少ないです。

Img_0588_2

ドラムソロの後はアコースティック・セットへ。まずはコラビさんが1人、12弦アコースティックを持って登場し歌い始めたのが "Something I Said"。コラビさんの声ってアコースティックで聴くと実に引立つ。ハスキーでソウルフルな声がシンプルなアコースティックに合う!2コーラス目にはメンバーが合流し、マルコとディーンの強力コーラス隊が加わるので、本当に素晴らしい。ダグとデヴィッドさんの6弦、マルコのアコースティック・ベース、ディーンにはパーカッションもあるので、アコースティック・セットといえど、かなり音は厚いです。ダグのアコースティックはどこのギターなのかな?

「俺たちは世界中を旅して大好きな音楽をプレイしているけれど、残念ながら家族や愛する人を家に残してこなくちゃいけない。次の曲はその人たちのために書いた曲だ。"Set Me Free"」

新譜からの1曲を終えると、「さて、ディーンに歌ってもらおう」とマイクはディーンに。

「この曲は1971年か72年。ロッド・スチュワートはまだ Faces にいたんだけど、ソロでの活動を始めたんだ。これはその頃の大ヒット曲だよ。彼が14歳のときに40歳の女性と初体験を持ったんだけど、その彼女に心を引き裂かれたって歌なのさ」

ディーンの歌声はロッド・スチュワートの声にぴったり!マイクの音量がちょっと小さかったのが残念でした。

Img_0589_2

「次は俺たちが大好きなバンド The Beatles の曲。バンドが解散の危機にあって、ストレスで一杯だったポール・マッカートニーがある晩夢を見た。幼い時に亡くなった母親が出てきて、ポール、リラックスしなさい、Let it be と言ったのさ」

コラビさんの声が合いますね~。そしてサビでのマルコ&ディーンのコーラスの美しいことと言ったら!この曲が今日最大のハイライトではないでしょうか。

エレクトリックのセットに戻ってから、メンバー紹介が始まりました。このバンドのメンバー紹介は楽しいので好き。デヴィッドさんのテーマ曲は前回に引き続き "Highway to Hell"。マルコのテーマ曲は "The Boys Are Back in Town"。ダグのテーマ曲は "Smoke on the Water"。ディーンのテーマ曲は "Rock and Roll All Nite"。コラビさんのテーマ曲は前回に引き続き "Heaven and Hell"。皆で歌うのが気持ちいいったら。

バンド紹介後は旧作からの曲が続いたので、初めて聴きました。個人的には "Long Way To Go" から復帰。"Midnight Moses" で本編終了でしたが、バンドはあまり間を置かずにアンコールに戻ってくれて、今年も最後は "Highway Star" でした。欲を言えば、最後のカバー曲は去年と違うのが聴きたかったなぁ。

楽しいライブでしたが、今日の入りは半分強くらいでしょうか、ホール後方はかなり空きがあります。名古屋ではやはり厳しいのか…次の来日では名古屋はなさそうな予感が。(汗)

本日のセットリスト

01. Resurrected
02. Rise Up
03. Make Some Noise
04. Mexico
05. Dead And Gone
06. Fortunate Son
07. What Goes Around
08. All The Same
09. With You And I
10. Last Time I Saw The Sun
11. drum solo
12. Something I Said
13. Set Me Free
14. Maggie May (Rod Stewart cover)
15. Let It be (The Beatles cover)
16. Song And A Prayer
17. Bitch (The Rolling Stones cover)
18. band intro
19. Angel In Your Eyes
20. Devil Out Of Time
21. Long Way To Go
22. Midnight Moses  (Sensational Alex Harvey Band cover)
encore
23. Leave Me Alone
24. Highway Star  (Deep Purple cover)