Stay Together

Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

Sons of Apollo ライブ@ Gramercy Theatre 2020.02.06. 新譜で益々ライブ充実。スペシャル・ゲストとアンコール!

先週末に北米より帰国しましたので、ブログを1週休みましたが、今週から再開です。

今回の目的だった Monsters of Rock Cruise でフロリダ入りする前にNYCに立ち寄り、ニューアルバム『MMXX』をリリースして北米ツアーを行っている Sons of Apollo をキャッチしてきました。以下ライブレポです。

===========================

開場午後7時で開演午後8時のオープニングアクトが2バンド。最初のバンド名は忘れましたが、レフティの7弦ギター2人と5弦ベースとパワフルなドラマーのテクニカル・インストバンドでなかなか見応えありました。2つ目がトニー・マカパインのバンドで、昨年のMORC以来1年ぶりにトニーを観ることができました。サポート・ギターのPRS使いの彼とトニーの激テクニカルなツインは相変わらず見事。

午後10時頃にヘッドライナーの Sons of Apollo が遂に始まります。"Goodbye Divinity" のイントロ音源がながれるとメンバーが各自楽器の前に現れ、演奏が始まり、歌のパートでジェフが登場しました。この実力者集団の新たなライブを観るのはもうワクワク!

「故郷に戻れて最高に嬉しいぜ!俺たちは全員がここでスタートしたんだ。ビリーはバッファロー出身だし、残りはロングアイランドかブルックリンの出身だ。だからこれはホームカミングだって言えるよな!」

オープニングは新曲2曲。生で聴くマイクのドラムはいいねぇ、もちろん全楽器にシビれるのだけど。ジェフのノドの調子は7割くらいかな。それでもキメるべきところでキメるのはさすがジェフ。風邪ぎみだったロンさんは声の調子が幾分落ちているのでしょうが、それでも高音のコーラスは出ていて、プロフェッショナリズムをひしひしと感じました。

f:id:ribbon_bear:20200222101351j:plain

"Wither To Black" では変態度の高いロンさんのギターソロ(指ぬき技を間近で観た!)を含む間奏部を挟んで RUSH のウェアに袖を通したジェフが登場し "Tom Sawyer" が始まるとオーディエンスの熱狂度が凄かった。ロンさんの高音リードボーカルにもシビれました。

"Asphyxiation" では Asia ツアー時にロンさんが使っていたと思われる拡声器をジェフが使うシーンが面白かった。ギターソロも強烈!"Labyrinth" でクール過ぎる間奏部に熱狂した後はビリーのソロ。再びジェフがマイクをとります。

「このあと2つのショウで北米ツアーが終わりなんだが、NYCが最後の方で良かったぜ。最初のショウの人気が高いけど、最初のショウなんてのはリハーサル見せてるみたいなもんだからな!(笑)」

「次の曲は俺とマイクに近しい人物、そしてこのブルックリンの出身者、彼はこの会場で何度もプレイしていたんだ、Rubix Kube ってバンドで。彼は TSO で長年プレイし、俺のバンド SOTO でプレイし、Adrenaline Mob でもプレイした。もう誰のことか分かったよな、デヴィッド・Zのことだ。彼がどんないい奴だったか、彼を知る人には分かるだろう。そしてもう1人、俺のアイドルであるコービー・ブライアントにもこの曲を捧げる」

腕にコービーを称える黄色と紫のバンドを付け、"Desolate July" をエモーショナルに歌い上げたジェフの瞳に涙が光って、それを腕で拭う姿を見ました。ジェフはこんなに感情を消耗する曲を毎晩歌い、自分の心をさらけ出すのは苦しくないのだろうかと心配になりました。私はDZを想いながらこの曲をこの場所で聴けたことが感無量でした。

ロンさんの伴奏の上でループエフェクトを使った短いボーカルパフォーマンスに続いて "Alive" のながれが良いです。

「Sons of Apollo のアルバム毎には俺たちが "マザー〇ァッカー" と呼ぶ曲が入っている。1stアルバムでは "Opus Maximus" でニューアルバムではこの曲だ。 "New World Today"!」

"New World Today" はボーカルも入っているので、前作の "Opus Maximus" 程にインスト振り切りとは違ってテクニカルな中にもメロディアスなパートがあって、"マザー〇ァッカー" と言うよりはマイルドに感じますが、(笑)途中、クレイジーな変態パートも盛りだくさんだった。最高!

デレクのソロは "Figaro's Whore" や "Lines in the Sand" のイントロを織り込んだもので、 沢山集ていた Dream Theater ファンのオーディエンスを熱くしていました。そのまま "God of the Sun" のイントロに突入。ジェフの声がちょっと厳しそうでしたが、ロンさんとマイクのコーラス隊がパワフルに補っていました。

お待ちかねのアンコールではゲストにトニー・マカパインが登場!Sons of Apollo の前身バンドが PSMS だったことを考えると、トニー以上に完璧なゲストはいないでしょう。今思えば、PSMS のライブを日本で観て、こうして今SOAを観れる私は幸運です。

f:id:ribbon_bear:20200222101236j:plain

トニーのペダルとアンプはデレクの鍵盤ゾーンの前に設置されて、少々窮屈そうでしたが、ロンさんと寄り添ってプレイするトニーが観れるのも嬉しい限り。"Burn" のソロはトニーから。トニーらしくあの有名なソロパートでいきなりスイープ!ロンさんに代わるとダブルネックの同時弾きソロ。ステージにはロンさんとビリーのダブルネックに挟まれたトニーとで、ネックが5本!変態度の高さに胸熱!ロンさんが歌う高音ボーカルパートもたまりません!次のソロパートではビリーが。この曲でベースソロも入れちゃうんだ、さすがSOA

シメは "Coming Home"。ジェフはサビをオーディエンスとコール&レスポンスする他、またしても客席の練り歩きもやってくれました。

2ndアルバムが出て、セットリスト全てをバンドの曲で出来るようになり、益々ライブが充実しました。そしてライブの終盤を占める1stアルバムの曲を聴くと、いいアルバムだったなぁと1stの良さも再確認できました。彼らの来日公演が楽しみです。

本日のセットリスト

01. Goodbye Divinity
02. Fall to Ascend
03. Signs of the Time
04. Wither To Black
05. Asphyxiation
06. Labyrinth
07. bass solo
08. Lost in Oblivion
09. Desolate July
10. King of Delusion
11. Alive
12. New World Today
13. Key solo
14. God of the Sun
encore
15. Burn
16. Coming Home

===========================

Platinum VIP

今回のツアーではVIPパッケージがあり、北米ではプラチナとシルバーの2択でした。プラチナはサウンドチェック後のバンドがライブで演奏しない曲をステージで演奏してくれ、Q&Aもあります。プラチナもシルバーもバンドとの記念写真とサイン会はあります。

私はプラチナに参加したのですが、大都会NYで何人参加するのかなと思っていたら何と私も入れて4人!恐らくお値段がネックになっているのではないでしょうか。シルバーの参加者は10人強くらいはいました。それにしてもNYのファンはなかなかに厳しい…

バンドはプラチナVIPのオーディエンスを迎えると、ウォームアップのようにフレーズを演奏したりしていたのですが、ここNYに関連するバンドの曲をプレイするというお題にしたようで、マイクとロンさんが次々とリードしてフレーズを弾いていきます。2人とも歌詞まで歌えるところが凄い。正に人間ジュークボックス。ジェフは必死で歌詞をスマホで調べていましたが追いつかず、途中で断念していました。それを笑顔で見守るビリー、それからデレクは参加せずにスマホ見てました。(笑)

ひととおりお題をこなしたところで、オーディエンスにリクエストを聞くので、隣にいた男性が "Shyboy" と言ったので、賛成しておきました。マイクが、「そうだな、Talas ならNYだし、よし、いいぞ!」とNY縛りのお題にも合格ということで、SOAメンバーでの "Shyboy" が聴けました!

ギターソロはどうなるのかが楽しみでしたが、ロンさんは前半をダブルネックのフレットレスで、後半をフレッテッドで弾いていました。そうきたか!これで私はこの曲をヴァイ先生、ポール、リッチー、トニー、ロンさんが弾いたものを生で聴いたことになります。何だか達成感。

マイクも演奏後に、「これで PSMS でも、Winery Dogs でも Metal Allegiance でも、xxxでも弾いたぞ! 」と達成感を語っていました。

Q&Aは割とさっぱり終わりました。内容は記憶にあまり残っていなかったりして…

f:id:ribbon_bear:20200222101450j:plain