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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

The Winery Dogs @ Bottom Line Nagoya 2023.11.22 満員御礼、ご機嫌のライブ

彼らのライブは2016年4月以来。7年振りか~、長かった。

リッチーはその間にソロで何度か観ているし、マイクとビリーは Sons of Apollo で、ビリーなんて今年の夏にも MR.BIG で観ているから、7年もご無沙汰だったとは意外な感じ。

Bottom Line は何度も来ている会場ですが、バルコニー席まで開放している公演は初めてです。この日はソールドアウトだったと思うので、キャパ一杯の800人?ということでしょうか、びっくり。確かに、入場前の列の長さや整理の仕方が普段とは違っていました。

The Aristcrats のときなんて、整理番号すらなかった椅子席だったなぁ…

今日の番号は余り良くなかったのですが、背の高い人を避けたポジションを探してみたら自然とリッチー前で、まずまずの視界が開けた場所を取れました。時間が経つに連れてホールはオーディエンスで一杯に。これは滅多にない事態。これで彼らまた名古屋に来てくれるよね。

開演時刻を15分ほど過ぎて、メンバーがステージに登場しました。リッチーがキャップを逆に被っている、珍しい。普通の服装(笑)だし、ネックレスの重ね付けがオシャレです。

マイクのドラムセットは2度目のツアー時よりもずっとシンプルになっていました。初回ツアーではバンドのカラーに合わせてシンプルなセットを使い、2ndツアーでは逆にツーバスの大きなセットに戻り、今回はその中間でしょうか。

オープニングは "Gaslight", "Xanadu" と新譜からのチョイス。イントロでギター、ビリーのベースが唸り、マイクのドラムがキレのあるリズムを刻む。そこにリッチーの声だもの、カッコ良くならない訳がない。

しかしながら、1曲目はギターとボーカルの抜けが悪く、ベースとドラムに飲み込まれてしまっていました。

またギターとボーカルが聞こえにくいスポットに立ってしまったのか?と悲しみに襲われたのですが、"Xanadu" からはギターもボーカルも割と聞こえるようになりました。バンザイ!

それにしても、リッチーが上機嫌過ぎる!そんなキャラじゃなかったハズなのに、ニコニコして、オーディエンスを指さしてアイコンタクトしたり、ギターソロで大きなアクションをして見せたり、彼に何があったのか?(笑)珍しいから記念にしっかり味わって帰ろうw

ビリーとリッチーのソロ掛け合いやらユニゾンやら嬉しいね、いいもの観れた。MR.BIG ではお高いチケットじゃないとビリーをこの距離では観れないけど、TWDでは普通に観れちゃうの嬉しい。

それにMR.BIG では音が悪くてじっくりビリーのベースも味わえなかったので、腹に響く低音とテクの数々を観て聴けたのは嬉しい。70歳かぁ、いつまでもお元気でプレイし続けていただきたい。ネックレスに「佛」の字が付いてるのね。

"Captain Love", "Hot Streak", "Desire" と立て続けに耳慣れた過去作からのヒットチューン連発は盛り上がりました!"Desire" ではジャムパートを挟んで、リッチーがたっぷり弾いてくれた。

「皆気分は良いか?俺たちも最高さ、次は新曲 "Stars"」

とリッチー。マイクがスティックでカウントを取っているも、リッチーが構えからなかなか弾かないので、オーディエンスが「あれ?」となる。苦笑いしつつ、リッチーのプレイが始まりました。イントロが出てこない時だってあるよねw

"Mad World" に続き、また新譜からのチョイス。やっぱり新譜を引っ提げてのライブはこれくらい新曲やってくれないと。

"The Other Side" に挿入されたジャムパートではガラリと雰囲気を変えて、ジャズ度高めの大人な展開。何でもできる凄腕集団なだけにライブ毎に様々な面を見せてくれる。

マイクのドラムソロが短くてさっぱりなのに対して、ビリーのベースソロはファンの求めに余すことなく応えるように、長尺であらゆるテクを披露してオーディエンスを楽しませてくれます。御年70歳にしてまだ進化しているように感じました、凄いわ。

ビリーの赤いアクリルボディのベースは "The Red Wine" に合わせてあるのよね、きっと。バンドロゴを貼ったワインボトルでスライドしてみせちゃう。ボトルネックじゃなくて、ボトル本体を使うところが何とも(笑)。

冒頭の演奏が印象的でカッコイイ "Oblivion" だけど、前回聴いたときとはまた少々違っている。このバンドのことだし、ツアー毎に曲のキャラクターも様々に変化するのだろうな。そこがライブの醍醐味でもある。

ここで一旦ステージから退いたメンバーたち。アンコールには意外と早く戻ってきてくれました。

ステージ右端に設置されたKORGの鍵盤まだ使ってないもんね!ステージが狭いから苦心しての設置だと思いますが、本当にステージの端でモニターやら機材が足元にあるし、逆サイドの人たちからは見えにくいのだろうなぁ。

鍵盤に向かって座り、軽く鳴らしながら弾くリッチー。手拍子が沸き上がります。

「これを初めて弾いたのは1995年なんだ。もうこんなに経つんだ。○○に拍手を」

○○の部分がはっきり聴こえなかったので、何のことだったのかな?

そこから鳥肌ものの "Lorelei" 一節をハイトーンで歌ってから、静かにエモーショナルに "Regret" へ。いい声してるわ~。

そして締めは1stからの "Elevate" で熱く盛り上がりました。オーディエンスの熱気が凄いライブで、メンバーたちも呼応してプレイしてくれたように思います。あー、楽しかった。

マイクが Dream Theater に戻ることで、このバンドはもう当分活動しないのだろうと思われますが、消滅ではなくて、5~6年のスパンで皆のスケジュールが合えば何かやってくれるのではないかと期待しています。(直近のマイクのインタビューでもそんな発言でした)

今回の欧州ツアーではライブの映像収録も行われたようなので、来年くらいにはライブBlu-rayを出してくれるのでは。これをマイクの不在中置き土産と思って、楽しみたいと思います。

 

本日のセットリスト

01. Gaslight
02. Xanadu
03. Captain Love
04. Hot Streak
05. Desire
06. Mad World
07. Stars
08. Damaged
09. drum solo
10. The Other Side
11. bass solo
12. The Red Wine
13. I'm No Angel
14. Oblivion
encore
15. Lorelei/Regret
16. Elevate