今年の春に行われていたジェイソン・ベッカーの募金活動に新たな活動が加わったようです。最近公開されたビデオの概要を以下にまとめてみました。
ビデオに登場しているのは、左から Dragon Force のハーマン・リ、ジェイソンの友人スティーブ・コリア、ギターショップのノーマンさん。
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ノーマン：ジェイソンのチャリティに尽力してくれた２人ありがとう。実はこのチャリティで約50万ドルを投じてギターを購入した１人の寄付者がいるんだ。
スティーブ：実際には彼はジェイソンの２本のシグネチャーギターを購入した。どちらのギターにも Metallica メンバーやポール・スタンレー、ハーマンもサインしていて、それぞれ2.5万ドル相当だ。そこにある青いギターは８万ドル。ジェイソンの最初のナンバーギターは6.5万ドルだった。（訳者注：合計19.5万ドルなので、１人で50万ドルということではない模様。ノーマンさんが話を誤解）資金集めの総額はハーマンのおかげで約50万ドルになったよ。
ノーマン：何本ものギターを購入した寄付者の１人は匿名を希望しているんだが、The Neurotic Guitarist というサイト（訳者注：Youtube と Instaglam、下の動画参照）をやっている。
スティーブ：ジェイソンの夢は彼のギターが再び演奏されるのを見る事だった。彼自身は２度とギターを弾けないが、彼の夢は地球上で最高のプレイヤーたちにそれらを弾いてもらうことなんだ。The Neurotic Guitarist の友人がそれを実現してくれた。
数週間前に（9/22）ニタ・ストラウスがアリス・クーパーのライブで "Schools Out" を弾いたんだ。友人のベニーがどうやったのか知らないけど実現させたんだ。
来週には Dead Daisies でダグ・アルドリッチがグレン・ヒューズとこのギターをプレイする。（訳者注：ニタの使用から数週間はとっくに過ぎているので、ダグがナンバーギターを弾く件は延期されているのかも）
このプログラムにサインした人が大勢いるんだ。実行したいと思っている。#ALSAwareness4Jason というハッシュタグも始めた。来年に向けて素晴らしいものが観れるだろう。サインした人たちの名簿を見たら圧倒されてしまったよ。
ノーマン：彼らはロックスターというだけでなく、善良な人で偉大なジェイソンを助けたいと思っている。君らも含めて、助けを必要としている人に手を貸すという動きだ。
スティーブ：ハーマンは素晴らしいよ。彼は言ったことを1,000パーセントに増やし、汗をかいて実行する。数々のアポ取りや、ギタープレイ…ある週には彼はバンブルフットと、次にはトシン・アバシとプレイしていた。よくやるなと思ったよ。
ハーマン：指がちぎれそうだったよ。
ノーマン：この青いギターはジェイソンが若い頃使った重要なギターだね。（『Perpetual Burn』で使用）そのギターは？
ハーマン：これはガスリー・ゴーヴァンのシグネチャー。彼は現代ギタリストで最も偉大なプレイヤーだ。彼に声をかけたら、このギターを寄付してくれた。これは実際の彼のツアー愛器なんだよ。彼はジェイソンの大ファンで、何か特別なものをとこれを送ってくれた。
これは Charvel が彼の為にカスタムメイドしたもので、ここには彼の神秘が宿ってる。ギターは演奏されると木材の断片ではなくなるんだ。このギターで振動が木材を伝わる様はモダン・ヴィンテージ・ギターのようさ。誰かに手にされ、毎日演奏されるのを待っているギターだよ。
僕もジャムでよく弾いた。１ピースのスルーネックで、サウンドが温かく素晴らしい。このギターにガスリーの才能が付いてくるのなら僕も買いたいところだよ。
（訳者注：このガスリーモデル、ビデオに映っているウォーレン・ディ・マルティーニのシグネチャー Charvel もまだ Reverb ストアで販売中）
ノーマン：エディ・ヴァンヘイレンもジェイソンの大ファンだったよ。それはジェイソンのドキュメンタリー映画『Not Dead Yet』を観ればわかる。19歳で前途洋々だった彼が病に倒れるんだ。
スティーブ：30年間もロックダウンにあうことを考えてみて欲しい。そんな状態に彼は耐えている。
ハーマン：このナンバーギターは特別で多くの人のサインが入ってる。君がサイン依頼を管理したんだよね。
スティーブ：ああ、アルバート・リーから始めた。彼が大好きだから感動したよ。Metallica、ポール・スタンレー、クリス・ブロデリック、スティーブ・ヴァイ、ヌーノ・ベッティンコート…
Metallica、ポール・スタンレーに参加してもらえたことで多くの人の注目を集めることができた。とても感謝しているよ。
Reverb ストアで販売したギターについては、ジョー・サトリアーニのフレームギターは５万ドルで売れたし（訳者注：正しくは８万ドル）、ポール・ギルバートは素晴らしいギター（訳者注：Ibanez PGM90HAM 星野楽器90周年モデル）を寄付してくれて４万ドルになった。スティーブ・ルカサーも。
ノーマン：嬉しいね。しかも何本も高額のギターを買った主が、ギターを著名ギタリストにプレイしてもらおうと動いている。
ハーマン：皆もギターを買ったら弾いてくれ、閉まっておくんじゃなくて。
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ハーマンが登場してギターの話をしていたので、最近公開された Dragonforce のMVが80年代へのオマージュ満載で、ヴァイ先生のギターが登場する話を記録に残すため、まとめておきます。
私はMVを観て大笑いしていたのですが、JEMに詳しいヴァイ・ファンは、ハーマンが弾いているのが JEM777GMC で先生所有器であると速攻で気付いたそうで、世界で話題になっていました。
そこへ Guitar World の記事が。ハーマンのコメントによると、
「ビデオ監督に80年代のグラムロックのイメージに合うクールなギターを用意するよう言われていたんだけど、ギターを見つけられなくて撮影の前夜に僕はパニックに陥っていた。
それでスティーブ・ヴァイにメールしたんだ。すると「うちにおいで」と言われて、訪問すると彼が Whitesnake と DLR で使用したギターを出してくれた。これらギターを子供の頃に雑誌で見たのを覚えているよ。それをMV撮影に使えるなんて感激だ。彼にギターを手渡されたとき、もう泣きそうだったよ」
とのこと。JEM777GMC だけでなく、JEM777SK もヴァイ先生所有器だったんですね！ピンクのJEMは88年 DLR の "Skyscraper" ツアーで使っていた個体だそう。
そんな情報を知ってから見ると、MVの味わいが増します！それにしても、ハーマンはそんなにも先生と仲良くなっていたとは。善意をもって人の為に貢献した人には得られるものも多くあるのでしょう。いい話だ。
