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スティーブ・ヴァイ 「どんな事が起こるにせよ、実は最善の利益に適っているのだ」

ヴァイ先生が高く評価する若き音楽家、ジェイコブ・コリアーの母でご本人も音楽家のスージー・コリアーさんが22日に Patreon でヴァイ先生をゲストに迎えてトークセッションを行いました。

その中からの一部がスージーさんの Instagram で公開されており、ヴァイ先生のありがたいお話が聞けますので、3分程の会話を和訳してみました。

 
 
 
 
 
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SC: あなたが何かをしたけれど、期待したようにはいかなかったとき、どう自分を元気づけますか?人生一般について、または演奏についてもあり得ますけど。

SV: そういったことに対する私の対処は過去とは変わったよ。かつてはそういう類のことにとても落ち込んだものだった。自分が思ったように物事がいかなかったときに。曲のことだったり、レコーディングだったり、コンサートの場合もある。かつてはこんな時期があったんだ、ライブの出来が悪かったと感じたとき、その夜はもう最悪だった。精神的にやられてしまう。

それでキャリアを通じて私が発見したのは、自分の心理的な物事の見方を観察して、自分の感情的反応を和らげることが出来るかを考えるということだ。そうして私は、自分では失敗したと考えるそれらの経験について全く異なる見方を適用したんだ。

今それらの経験を振り返ると、必要な経験だったのだと思う。そもそも、私には特定の出来事がなぜ起こるのかはわからない。そしてそれらの出来事が別の事にどう導くのかもわからない。

私はどんな事が起こるにせよ、実は私の最善の利益に適っているのだと常に考えている。たとえその出来事を私自身がそう捉えていてもいなくても。

私が困難にぶつかったとき、それは何かを達成するための障害と思えるけれども、その障害が妨害となるがままにするのではなく、私は自分に言い聞かせるんだ。この障害は私に向かうべき別の方向を示しているのだと。

だから障害を敵視することはない。それが「これは今の自分に最適ではない」ことを示しているのだ。つまり、それは別の道を辿ることを示しており、そこでの君の協働的要素は異なるものだ。

この証拠として、過去を振り返ってみれば、多くの事でその通りだと気付くだろう。こうなるものと思っていた事が実際には違う展開になったが、実は自分に最善な結果となったことが多数あるだろう。物事を別の視点で捉えたならということだ。それが私にはとても役に立ったよ。

SC: 良くわかるわ。あなたとはこのような物の見方について沢山話してきたわね。もう1つの要素を加えるとしたら、その上手くいかなかった時に辛い感情を持つことは全く問題ないということ。

大切なのはそれからどうするかということ。全力を注いで成果を育てること。抱えきれない程のネガティブな感情があったり、人の批判に晒されたりするけれど、それを受け止めて、「仕方ない、それはそれ」として新しい挑戦を始めるの。

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12月22日(現地時間)には新曲 "Little Pretty" のスタジオ演奏動画が公開されました。

 

レコーディングでは Gretch のホロウボディを弾いたという話でしたが、演奏動画では Ibanez のホロウボディを弾いています。先生がホロウを弾いているのは初めて観るような気がしますが、サウンドはいかにもヴァイというところが痺れます。もふもふストラップも気になる。(笑)

さてその "Little Pretty" ですが、ヴァイ先生が2016年ツアー先のマンチェスターでのサウンドチェック中に原曲をプレイしていたことが判明しました。サウンドチェック中のジャムの音源は全て録ってあるという話を以前のインタビューで聞いていましたが、その中からニューアルバムに入った曲があるのですね。(TUBさん、動画情報ありがとうございました)

 

少し前に "Little Pretty" の音源のみ公開された後、カバー演奏動画を投稿して、ヴァイ先生からコメントをもらった日本のギタリストTUBさんがいます。ヴァイ先生はコメントの中で22日にスタジオ演奏動画を公開する旨を述べており、実際に動画が公開されました。

 

YouTube のカバー演奏動画に時折コメントを付ける Steve Vai アカウントが本人なのか、以前の記事で本人と確信すると私は書いていましたが、今回はっきりと本人だと示された形になりました。ギタリストの皆さん、ますます励みになりますね。

staytogether.hateblo.jp

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