北米ツアー開始
9月28日からヴァイ先生が北米ツアーを開始しました。今回の注目点は欧州ツアーで見送られた Hydra でのパフォーマンス!遂に実現しました!重すぎるので、スタンドに設置してのパフォーマンスになっています。
ヴァイ先生がSNSに Hydra 演奏の動画を投稿しコメントしていましたので、和訳しました。
やあ、皆。私は北米ツアー皮切りの地、エルカホン(カリフォルニア)での初ライブ余韻からの恍惚にまだ浸ったままだ。オーディエンスの心温かなサポートには本当に驚かされたよ。そしてライブは素晴らしかった。エルカホンよ、ありがとう。
実際に "Teeth of the Hydra" を初めてライブ演奏したのがそれだ。私にはやり切る自信があったけれども、ビデオを撮影したのは1月で、私には直前の数週間しか練習する時間がなかった。だが Hydra と私の心が融合するように感じ、深い興奮に包まれて幸せだった。
今私は、このショウを米国全土で演じるというアイデアで意気揚々としている。そうできて光栄だ。ツアーに出発する、とてもワクワクするよ。ありがとう。
S
もう1つの北米ツアーの見所は、欧州ツアーではジョン・スコフィールドのシグネチャーモデルをそのまま使っていましたが、ヴァイ先生の要望で美しいペインティングが施されたホロウボディが登場するところです。先生好みのヴィヴィッドでゴージャスなペインティング!(ボディ裏もゴージャスです。こちら3枚目)
欧州ツアーの機材詳細は過去記事で。
=============
ツアー直前インタビュー
北米ツアーの前にメディアのインタビューにヴァイ先生が応えました。最近の出来事についてコメントしていましたので、インタビューの一部を以下にまとめてみました。
SNSでの双方向コミュニケーションの時代は気に入っている?
ああ、楽しんでいるよ。スマホで Instagram を開いて友人たちが何をしているのかチェックするんだ。それに多くの者が驚くほどにクレイジーなプレイの一部を投稿しているね。とても刺激されるよ。
私はそれらを見て、これがどう私の役に立つのだろうかと考える。そして逆に私がこれにどう貢献できるのかも考える。
YouTube であなたのコピーを投稿しているビデオも見る?
よく誰かがそのリンクを送ってくれるんだよ、いつも感激している。
模倣は最高位の敬意の表し方だと思うけれど、失敗しているプレイは作曲者にとってどうなのだろう?
ハハ、彼らは素晴らしいよ。私としては、私よりも上手くない限りOKだ。(笑)ギターを愛する者たちの強力なムーブメントを目撃するのは素晴らしい。
Hydra ギターは "Teeth of The Hydra" 以外でも活躍しますか?
ああ、そう願うね。インスピレーションが湧き上がるのを待たねばならないのだが、1ヶ月ほど前に私にはあの楽器への新たなアプローチのイメージが湧いたんだ、曲が浮かんだのだよ。しかし、それに取り掛かるかどうかは別の問題で、大量の時間を必要とすることだ。私は間もなくツアーに出なくてはいけないからね、今年とそして来年ずっと。
久しぶりのライブのために、筋肉の記憶をたどって練習しなければいけないのかな?
肩の手術後にはその部分や周りの筋肉が弱まってプレイを妥協せざるを得なかった。速弾きしようとすると、自分の全てのテクニックを失ったように感じたよ。しかし、回復が進むと後は筋肉を鍛え直すだけだ。
実際にはステージに立ってから妥協せねばならないことがあるとわかった。4年ぶりのショウなのだが、ステージに立つと自分が無意識にやる動きがある。グラスゴーで最初の欧州ツアーライブを始めると、自分が以前と同じようにパフォーマンスするのがわかった。
しかし、手術以前と同じ動きをすることで、また自分を痛めることになるから、私は完全に脳を鍛え直して、動きを変えなくてはいけないと理解した。それが結果的に私の利益に資することを発見したよ。
余り動き回ることができないから、今弾いているものにより高く意識を集中することができる。以前のように「ここではこっちに動こう」などと考えないからね。パフォーマンスを変え、より深くパフォーマンスに集中し、音符と繋がることができた。
あなたの30年間のドキュメンタリーがオンラインで公開されていますね。観た感想はどうです?
プロデューサーのアラン・ベリーが凄い量のリサーチをしていることに驚いたよ。彼は私が誰も知らないし、気にもしないだろうと思っていたことまで調べ上げたんだ。面白いエピソードが入っているよ。あれが記録され、公開されたのは嬉しいよ、関心のある者には面白いだろう。
(ドキュメンタリーに関する過去記事はこちら)
==========
Polyphia とMV共演
9月28日のヴァイ先生北米ツアー開始に合わせたように、Polyphia と先生の共演MVが公開されました。
10月28日にリリースされる Polyphia のニューアルバム『Remember That You Will Die』に収録されているシングル "Ego Death" にヴァイ先生が参加したのは知っていましたが、まさかMVでも共演を果たすとは!
2020年のPIAお披露目イベントでヴァイ先生と Polyphia のティム&スコットが共演しており、以前からヴァイ先生が注目する次世代のギタリストとして彼らの名前が出ていましたから、これは必然の共演だったのかも。
2022年12月号の Guitar World 誌はヴァイ先生と Polyphia が表紙です。中身読むのが楽しみ!ちなみに表紙でヴァイ先生が手にしているマルチカラーのPIAは、今回の北米ツアー用にホロウボディのペイントをした工房(Bonvilliain Design Studio)の作品です。