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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

コリー・ウォン ライブ@梅田クラブクアトロ 2024.06.04 新世代のギターヒーローはカッティング・マスター

コリーのことを知ったのは、数年前にジョー・サトリアーニが彼の曲にゲスト出演したのがきっかけでした。もの凄いカッティングの使い手だなと思っていたら、その後スティーブ・ヴァイをインタビューしていて、彼の Podcast をよく聞くようになりました。彼は話も面白いので、コリーの Podcast "Wong Notes" おすすめです。

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その後に知った Dirty Loops とコリーの共演は最高にカッコ良かった。

ヴァイ先生から「現代の注目すべきギタリスト5人」の1人として名前が挙がっているコリー。ヴァイ先生が「君とジャムしたいんだ!」と熱いラブコールを送るレアな才能。

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更にコリーは2023年、サッチの G4 Experience に講師として参加。

サッチが「コリー・ウォンのライブは彼のショウマンシップとミュージシャンシップが合わさっている。彼のギタープレイヤーとしての力量だけでなく、プロデューサーそしてライターとしての才能に触れるためにライブを観るべきだ」と言っていますので、私はずっと彼のライブを観たいと思っていました。

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それが遂に実現しました!日本公演は中小型のライブハウスで東京・大阪それぞれ2日ずつ。最初に発表された2日は直ぐにソールドアウトして、追加公演が発表されるも即完売。これは熱い!

海外ではシアタークラスの会場を埋めているコリーを日本の小規模会場で観れるとは!しかもこんなお手頃チケット価格(8千円)で円安の日本へ。経費削減のために小規模な編成で来日するのかと思っていたら、韓国や中国のツアーとの合わせ技で実現したのか、彼の通常フルバンドで来てくれたとは、感謝!

コリーのライブを観れることに大喜びしましたが、彼のことはたまに動画で見るくらいで、私はアルバムも曲も知らない新参者ゆえに、今回のライブレポは単なる感想程度のものですので、コリーのファンの方が読むには及ばないシロモノです。どうぞすっ飛ばしてください。

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ソールドアウトの会場に入るまで、客層チェックをしていたのですが、私が普段行くライブとは客層が大きく異なり、30代前後の若者が多かったです。男性のほうが少々多め。メタルライブは主な客層が40~60代じゃないかなぁ…

インストライブの場合は更に年齢層が高く男性が多くなる傾向のロックやジャズですが、今日のコリーは違うのね。そう言えば、 Polyphia もインストなのに客層若くて女性も多く、従来のインストものとは違うファン層を獲得しているよね。

次世代のギターミュージックというのは、聴衆も含めてすっかり違うものなのかも。音楽の未来のために良いことだろうなぁ。一方でメタル系は若返りを図らないと未来が先細りな心配も。

さて、私は運よくPA上の3階中央のポジションをゲットできて、視界良好です。視界を遮るものがないってこんなに爽快なのね。

定刻に登場したバンド。クアトロの狭いステージに総勢9人のミュージシャンを配置するのも大変だったのかも。ドラム、鍵盤、管楽器5種、ベースに加えてコリー。全員がお揃いのジャージ姿というのがいいじゃん(笑)胸には Wong を表す「黄」の文字。

景気よく始まったオープニング、コリーのカッティングを観て聴いて「これだ~!」と歓喜。これぞカッティング・マスター。リズム・リードギターという領域を今の時代に開拓しちゃったの凄いよ、本当に。

バンドが作り出すイカしたグルーヴに5種の管楽器が順にリードを取り、ソロで魅せる。高速でノリの激しい曲からチルタイムまで、様々なプレイを堪能しました。バラードではクリーンで繊細なロングギターソロも。カッティング以外の技巧を詰め込んで、メロディも聴かせます。いい音してるわ。

コリーが弾いていたのは彼のシグネチャーのストラトで、後ろにバックアップが1本。アンプは Fender のようでした。エフェクトは足元に数種のシンプルそうな感じ。

ふと思ったのですが、バンド構成は Tedeschi Trucks Band に似ている。シンガー&コーラスとパーカッションがいないけど。TTB はブルースやR&B でジャンルは違うけど、どちらも腕利きのミュージシャンが揃って、順にスポットライトを当てていくところとかショウの構成が共通している。どちらもギタリストの腕前が突出しているしね。

MCの時間が殆どなかったのはちょっと寂しかったですが、初演奏の新曲を含め、たっぷり2時間弱楽しませてくれました。「昨日も来てくれた人もいるね、今日は違う曲をやるよ」という言葉どおりだったのでは。

セトリはPAさんの卓の上にあったのを拝見。実際に何か変えてあっても私にはわかりません。大阪初日のセトリをSNSで見かけましたが、全く違うセトリで全通するようなファンには感激だったでしょうね。


本日のセットリスト

01. Opener
02. Flyers Direct
03. Welcome 2 Minneapolis
04. Massive
05. Simon
06. Flamingo
07. Burning
08. Sidestep
09. Stomping Grounds
10. 305
11. Gumshü
12. Separado
13. Home
14. Lunchtime
15. Dean Town