7月3日、トニー・ハーネル(TNT)、ジョエル・ホークストラ(Whitesnake, TSO)、ジェームズ・ロメンゾ(White Lion, Megadeth)、マット・スター(Mr.Big, Black Swan)、エリック・リーヴィー(Night Ranger)が参加する Echobats がシングル "Save Me From Loving You" をリリースしました。
ミックスとマスターを担当したのが、ジョエルの Joel Hoekstra's 13 "Dying To Live" を手掛け、現在はデヴィッド・カヴァーデイルの下で Whitesnake の作品を幅広く手掛けているクリス・コリアーです。ジョエルから声が掛かったのかもですね。リリースは Mercia Records から。今後EPが出るのか、アルバムが出るのか分かりませんが、まずはシングルで反響を確かめてからということでしょうか。
コロナで大打撃を受けた Live Nation が不確定要素の多い来年のコンサートをどうするかということで、必要に迫られて出してきたのでしょうね。今年6月のアリーナツアーのキャンセルが遅れに遅れていたのはチケットの返金を避けるために延期した予定をアナウンスするため、アーティスト側と交渉していたのだと推察します。
沢山試した結果、$500の日本のストラトにした。(訳者注:その日本製ストラトはオフィシャルサイトに掲載されています。こちら)それで沢山レコーディングしたよ "The Boy From Seattle" も弾いた。ヴィンテージギターにはロマンスがあるが、私はコレクションしようという気にはならないんだ。私は特定のサウンドや機能のあるギターが好きなんでね。それから年月を経て、Ibanez とストラト・スタイルのギターを創ろうとした。ここで弾いているのは Ibasrat とでも言おうか、JEMの一種だ。テールピースを外してハードテイルにした。ヴィンテージPUを載せてある。
アンプは Synergy のクリーンチャンネルで、Deluxe だったかな、それで出力は2つに分けてあり、アンプはジョー・サトリアーニに借りた Lazy J だ。鍵はオープンキャビネットのもたらすアンビエンスだよ。もう1つの鍵は部屋だ。Harmony Hut のレコーディングルームには天井に6つのマイクが取り付けてある。それが素敵なアンビエンスを創り出すんだ。トーンについてはざっとこんなところだ。
さて、6月2日の早朝にサトリアーニ+ヴァイ+ペトルーシのG3が揃ってトーク・セッションが行われました。サッチの Club Joe Streaming Sessions は今回が3回目ですが、ゲストがライブ参加してのトーク・セッションは初めてです。この3人が一堂に揃うのはギターファンとしてワクワクしますね!
JS:あれは辛かったよ。JSXをコントロールするMIDIペダルの問題だった。あの頃はMIDIのチャンネルスイッチコントローラーがクールだった頃で実はいい考えじゃなかった。"Smoke on the Water" のソロをプレイする直前にダウンしたんだよ。リッチー・ブラックモアに誇らしく思ってもらいたかったというのに、ペダルを踏んだ瞬間に切れてしまったんだ。「こうなるのか。何て情けない。今夜私のギアに悲運が訪れるなんて」と思ったよ。有難いことに、エリックが音を何とかしてくれた。
JP:僕から。この2人には本当に多くの素晴らしい曲があって、何度も盗ませてもらったし、インスパイアされた。ジョーの曲では "Always With Me, Always With You" が大好きな曲の1つで、妻との結婚式でも使った。とても美しいよ。スティーブの曲では "For the Love of God" を聴くと感動して涙が出るし、同時に自分のギターを(自分にはとてもあんなプレイはできないと)燃やしたくなる。
JS:(Fender Precision bass を見せて)これだ。ネックが細くていいんだよ。72年製。5弦が欲しい時はあっちの部屋にある Ibanez を使う。"If There Is No Heaven" (『Shockwave Supernova』収録)のベースはギタープレイヤーが弾いたってベースかな。ジョンはどう?
G3 Live in Tokyo のDVDを見直しましたが、最後のジャムでサッチのギアにハプニングが起きていたとは思えないのですが、本当にこのときのハプニングだったのかな?あと、特典映像の面白動画ですが、サッチの反応からして有名な動画みたいですね。面白いので全部観たいのですが、YouTube からは見つからず。知っている人がいたらぜひ教えてください。
ああ。ナッシュビル交響楽団が俺にアルバム制作を依頼してきたんだ。交響曲第1番とヴァイオリン協奏曲だ。彼らは "Conversations With Nijinsky" を演奏したから、指揮者のジョン・カルロスとは友人なんだ。彼は素晴らしいい指揮者で音楽家だ。ナッシュビル交響楽団も優れていて、グラミー賞を13回受賞している。その楽団員もとてもユニークで、彼らはナッシュビルのポップやカントリー・ミュージックをセッションでプレイしているからだろう。彼らのタイム感は驚異的なんだ。
最後に先月公開されたオールスター版の "Better Days Comin'"ビデオを貼っておきます。バンドがファンや仲間のミュージシャンに呼び掛けてできたビデオです。アリス・クーパーやクラウス・マイネ、アラン・パーソンズなどのビッグ・ネームが参加して話題になりました。私はリッチー・コッツェンのコーラスが秀逸だなぁと感激しました。
その後、Sons Of Apollo で欧州をツアーしていたとき、僕らは20のショウを予定していたけれど、4回のショウを終えたところで中止して帰国しなくてはならなかった。僕らは状況がエスカレートしていくのか、事態がどんな方向に向かうのか、だとすればどこまでショウを実施できるのかを慎重に検討した。バスのことも考えなくてはならなかったんだ、フライト移動の後、途中からツアーバスを使う予定だったけれど、その日程のショウはできないので、バスをキャンセルした。
Dodies!アルバムが24日にリリースされるんだ!素晴らしいバンドなんだよ。彼らはテキサス郊外にいて、僕はそこへ出向いて共同プロデュースすることになった。2人の若者のうち1人はカート・コバーンのような詩的魂の持ち主で本物で真っ当、正にアートというタイプだ。もう1人のドラマーもそうなんだが、彼は片手でグルーヴを生み、片手で鍵盤を操りベースを弾く。The White Stripes や Radiohead のようなグランジっぽい味があって、素晴らしい曲を書く。(アルバム試聴はこちら、MVはこちら)
今後の予定を教えてください。
カバー曲をアコースティックでプレイしてレコーディングしている。(リリースされたEPはこちら 現在はもう1枚のアコースティックEPを制作中)それから "Planetary Lock Down" のようにソロの新曲も。今度はもっとクリエイティブなタイトルを思いつかないとね。それから、Sons Of Apollo の新曲も書き始めるよ。
Asia については、2020年にツアーをという話があったのだけど(現状では)実現しない。2021年には Asia は数回コンサートをやる予定で、Sons Of Apollo はワールドツアーがまるまる残っている。ツアーを中断したところに戻って再開する。そのツアーの合間には自分のイカレたことをやり、アコースティックのライブやクリニックをやるよ。
それから、ミート&グリートについて、ロンさんが 「バンドに直接会って、握手して写真を撮ったらさっさと消えてくれ、みたいなナンセンス」と言っているところも興味深いです。ツアーの収入源としてミート&グリートをやっているけれど、ロンさんとしては納得していない気持ちの表れなのかと。2月に Sons Of Apollo のミート&グリートに参加したときも、ロンさんは写真撮影後に最後までファンと会話したり個別の写真撮影に応じていました。ファンへの愛情を感じます。