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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

Boone's Farm ライブ@ Billboard Live Osaka 2026.01.12 ギターヒーロー共演に感激

スティーヴ・ルカサーが豪華腕利きミュージシャンを連れて来日してくれました!

2017年の Nervebundle での来日を思い出します。仲良しジャムバンドでの公演。

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今回は大阪で2日、東京で4日、横浜で1日と全てビルボードで1日2公演という濃密スケジュールです。

メンバーはマイケル・ランドウ(G)、キース・カーロック(Dr)、ジェフ・バブコ(Key)、ティム・ルフェーブル(B)。前回の公演でジェフを、キースはTOTOで、ランドウさんはスティーヴ・ガッドのバンドで観たことがあります。ティムさんはテデスキ・トラックス・バンドに在籍していたそうなので、その頃に来日していたら観ているかも。

私は初日の大阪1stステージに参加しました。長旅の疲れが残り、リハもほとんどないでしょうから、ぶっつけ本番ぽい感じもあるでしょうが、腕利き揃いなのできっとサクッと決めてしまうのだろうなと想像。

意外にも定刻にバンドは登場。ルークはタイトなブラックジーンズにシャツとジャケット姿。白髪のルークにも慣れてきました。ランドウさんはジーンズにアディダスジャージでした。家からコンビニに出かける風情。

1曲目は "Freedom"! オープニングはロックできたな。ランドウさんもコーラスを担当していて驚きました。でもコーラスの一体感がイマイチで、リハもほとんどなさそうだから、そこはご愛敬かな。ルークのロックギター久しぶりに聴けた。

「コンバンハ、オオサカ!ここに来れて嬉しいよ。俺とマイクは12歳からの知り合いだ、信じられるか?俺の人生の歓びだ」

2曲目はランドウさんの絶妙なるボリュームコントロールによる美しいトーンで始まる。中盤では結構がっつり弾いてくれて嬉しい。以前にスティーヴ・ガッドのバンドで観たときは、サイドマンに徹してて、余り主張していなかった印象だったので。それにしても、心地よいサウンドに巧みさが溢れてる。

ルークがランドウさんの方に来て、2人が寄り添って弾くシーンがあったのだけど、目の前で観れたのは感激。写真に収めたいシーンだったなぁ。

「次はマイクが歌う」と始まったのはどっぷりブルース。ランドウさんってボーカルも取るんだ。2人がブルースをどう料理するのか、絡みも含めてスリリングに楽しめました。ここではジェフの鍵盤も堪能。

次の曲ではキースのドラム・ソロをたっぷり挟んで。彼はさすが、ライブを通じてジャズ系からパワフルなドラミングまで、腕利きぶりを発揮し続けてた。

"Bridge Of Signs" はルークのボーカルでした。これは歌いだしの歌詞がカンペになってルークの足元に貼ってあった。たっぷりギターサウンドが味わえる曲。

「どうだい、俺らキメてる?なんせ1ヵ月も前からリハしてっからさ」(自虐ウソのため、観客から笑い)

「マイルスの曲をやるぜ」、と始まったのは "Tutu"。ソロが回されていく演奏がどれもかっこいいし、至高だなぁ。そう言えば、2015年に Larry & Luke でも演奏していたよね。

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次に始まった聴きなれたイントロはギタージャムの定番 "Crossroads"! 2人のギター掛け合いがたまらなく楽しい!

そしてキメとばかりに始まったのは "The Pump" これも Larry & Luke で演奏していたから、ルークには外せない曲なんだろうなぁ。

ロックなギターヒーローのルークと大人の匠ギターなランドウさんが楽しそうに弾き合うステージは大満足でした。

大きな拍手に包まれながら、バンドメンバーを紹介するルーク。最後にはランドウさんとがっつり肩を組みながら退出していきました。

アンコールがあるのだろうと思っていたのですが、無かったのは残念。さっきの曲をラストと思って聴いていなかったよ…(涙)

それでも80分ほどのライブは良いもの観て聴いた感激で一杯、年初から最高のスタートを切れました。

 

本日のセットリスト(多分)

01. Freedom (Jimi Hendrix cover)
02. I'm Buzzed (Landau)
03. Worried Life Blues (Big Maceo Merriweather cover)
04. Crosswind (Billy Cobham cover)
05. Bridge Of Signs (Robin Trower cover) 
~ Third Stone from the Sun (Jimi Hendrix cover)
06. Tutu (Miles Davis cover)
07. Crossroads (Cream cover)
08. The Pump (Jeff Beck cover)

SONY 公式によるライブレポートはこちら

rollingstonejapan.com

Boone's Farm の意味はきっとルークのことだから、Nervebundle 同様にちょっとアレなバンド名なのかしらと思っていたところ、上のリンク先の記事を読んでみたら、ギターを弾く少年たちが丘の上に腰掛けながら、安物ワインを飲みつつ、将来の夢を語っているときに飲んでいた安物ワインの名前だったのね!

そこでピンと連想きました!

ロサンゼルスではルークとランドウ少年が夢を語っていたのですが、ニューヨークではサッチとヴァイ少年が学校側の空き地で同じことをしていたのです。その空き地は少年たちに "The Sea of Emotions" と呼ばれ、昨年リリースされたサッチ/ヴァイの曲名になりました。

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西海岸の少年たちも東海岸の少年たちもやがて世界を代表するギターヒーローに成長するのです。いい話だなぁ。



スティーブ・ヴァイ 緑色の「レッドスペシャル」に感激!

昨年11月頃から、あるギター工房の投稿で緑色の「レッドスペシャル」が制作され、ヴァイ先生に贈呈されることを知りましたが、遂に先生の手にギターが届いた模様です。

 

 

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ブライアン・メイへの感謝の気持ち溢れる先生の長文訳は以下のとおり。

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1970年代、私がカールプレイスの地で子供だった頃、音程を保ってプレイする方法を模索していたとき、ブライアン・メイは私の絶対的なヒーローの一人だった。

彼の音色とタッチからはロックンロールの気品がにじみ出ていて、彼が書いた曲や選んだ音は私の心の奥深くに刻まれ、将来の自分の姿を空想にふける元となった。

しかし、彼のレッドスペシャルは私にとってただのギターではなく、神話的な存在、若き天才とその父親が作った錬金術の杖のようなものだった。

私は見つけられる限りの写真や噂を熱心に収集した。あのギターによって、いつか自分の手で自分のギターを作れるかもしれないという思いが芽生えたものの、専門知識の欠如により、幸運にも実現することはなかった。

時は流れ、1980年。私は20歳でロサンゼルスに移り、フェアファックス通りとサンセット通りの交差点の小さなアパートに棲み、フランク・ザッパと仕事を始めた。

そしてある夜、レインボー・バー&グリルに入ると、ブライアンその人がただそこに立っているのが見えた。一人で、まるで普通の人間のように。私は幻覚でも見ているのかと思った。

ブライアンはこの見知らぬ少年に信じられないほど親切で、考えられないことをしてくれた。

彼は私を Queen のリハーサルに招待したのだ。バンド全員と同じ部屋に座っているだけでも十分非現実的だったのに、レッドスペシャルが目に入った。私が指差して「これが?」と聞くと、ブライアンは「ああ。試してみるか?」と答えた。

その時、まぎれもなく時がスローモーションになったことを証言しよう。

青春時代ずっと憧れていたあのギターを手にすると、衝撃が走った。

「これだ!ついにブライアン・メイの音が出せるんだ!」と思った。でも、残念ながら、そうはいかず、結局は自分の音だった。

08ゲージの弦、超低弦高、そして小さな木ほどもあるネックのため、まるでローラースケートを履いた子キリンのようなプレイになった。それでも、まさに天国のような体験だった。

数年後、『Passion and Warfare』がリリースされた後、スペインのセビリアで行われた Guitar Legends のコンサートに出演することになり、そこではブライアンが音楽監督を務めていた。

ブライアンは、かつてリハーサルでギターを弾かせてやった若いギタリストの話をしてくれた。その少年はザッパとの仕事で来ていて、驚くほど上手にプレイしたと。

私は彼の話が終わるのを待ってから、「ブライアン、あれは私だったんだ」と告げた。

これは宇宙が私に与えてくれた最も満足のいく、まさに奇跡的な出来事の一つだ。

それ以来、私は幸運にもブライアンと知り合い、何度もジャムセッションをし、さらには一緒に仕事をする機会に恵まれた。

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常に計り知れない程の喜びと光栄な機会で、彼はいつでもボスのごとくキメてくれた。しかし、私にとって最も価値あるものは彼との友情だ。

さて、ここで私はまた瞬きしたり、笑ったり、信じられない気持ちで首を振ったりしてしまうことに遭遇した。

言葉にできないほど光栄なことに、彼は私のために特別なギターを製作し、贈ってくれた。「グリーン」レッドスペシャル!言葉では言い表せない、本当に光栄だ。

ここで、私はまた、素晴らしい弦楽器製作者であるアンドリュー・ガイトンに、心からの大きな賛美を送らねばならない。

アンドリュー、あなたの作品は美を超えている。このギターは単なる構造ではなく、情熱が形になったものだ。

バーズアイメイプル、マホガニーネック、ジャンボEVOゴールドフレット、陰陽インレイ指板、驚異的なトーンレンジ、優雅なトレモロ、そして手に馴染むネック。あらゆるディテールが、深い配慮、想像力、そして熟練の技を物語っている。

レッドスペシャルの精神を体現しながらも、このギターに身を委ねると、まるで自宅にいるかのように心地よく感じられる。きっとこの色のおかげかも。

私は多くのギターを所有しているが、このギターは唯一無二だ。これには魂と歴史が刻まれ、惜しみない愛情が込もっている。生涯大切にし、墓場まで持っていくつもりさ。

ブライアン、インスピレーション、寛大さ、友情、そしてあなたの創造的な DNA の一部を私に託してくれたことに感謝している。

半世紀以上にわたって、あなたは独創的な音楽とギターサウンドを世界に贈ってくれた。

そして今、ファンである私は心からの感謝の気持ちで満たされ、私の新しいギターで「Tie Your Mother Down」をジャムしながら信じられない思いで笑っている。

 

感謝と無限の愛を

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以下が制作者のアンドリュー・ガイトンさんの投稿

これによると、

木材の指定や電気系統、スケールサイズやオリジナルのレッドスペシャルと少し違うところは先生が決めたそうです。ネックサイズは JEM/PIA に近づけたそう。
先生とギターテクのダグが届いたギターを箱から取り出す動画を撮影したようなので、近いうちに公開されるといいですね。

ガイトン・ギターのインスタグラムには詳細のスペックと多数の写真が掲載されており、グリーン「レッドスペシャル」の細かな細工がしっかり見れます!

 

 

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2025年のライブを振り返る

今年も当ブログをご訪問頂きまして、ありがとうございました。

今年の大きな変化は13年くらい続けてきた毎週末の更新を止めたことです。

単純に書きたいと思うネタが減ったことが原因で、毎週末の更新を必須とせずに、書きたくなったら更新するスタイルに変えました。

時折ご訪問いただくなか、更新がないことでご心配頂いた方々には申し訳ありません。

ライブレポも書くのが難しいと感じたときには手が止まることが多くなりました。歳のせいかしら。(汗)

まあ、のんびりとやっておりますので、よろしければまた来年も引き続きよろしくお願いいたします。

 

今年を振り返ると、自分の好きなバンドである Whitesnake と Winger がライブ活動に終止符を打ったことが大きな出来事でした。

何度もライブを観に行った興奮の体験が遠い記憶になっていく、なんだか寂しい気持ちです。

ミュージシャンも歳をとっていくので、もうその人のライブが観れなくなるというのは今後どんどん増えていくのでしょうね。

特に Whitesnake は2度の来日キャンセルがあって、結局2016年の来日が最後の機会になってしまいました。

いつが最後になるのか、本当にわかりませんね。


2025年 参加ライブ

01月 Memory of Beck & Jimi 
03月 Aristocrats, Andy Timmons, Winger
05月 Hans Zimmer 
06月 Cory Wong
08月 Uli Jon Roth
09月 Beat
12月 Hiromi Uehara Sonic Wonder, Marcin, Greg Howe

 

ライブに参加した回数がぐっと減って11回、色々と重なって厳選していたらこうなりました。

1月の Memory of Beck & Jimi は、山本恭司(g)・安達久美(g)・Rie a.k.a. Suzaku(g)・須藤満(b)・川口千里(ds)の錚々たるメンバーによるJeff BeckJimi Hendrixのカバー曲他を演奏するライブで、たっぷりギターを堪能できた、濃厚なライブでした。コスパ高かったなぁ。

コロナ禍を挟んで久しぶりにアンディ・ティモンズのライブが観れたのは嬉しかった。アンディ・ファンの皆様にお会いできたのも久しぶりで嬉しい時間でした。

Winger のライブも最後の見納めとなってしまいました。もちろん素晴らしい見納めだったのですが、私の中では2014年の川崎での "Witness" や2020年のMORCで『Ⅳ』からのレア曲祭りを超えることはなかったなぁ…

昨年に続いてコリー・ウォンとマーシンが来日して、まさかの名古屋に来てくれたのは嬉しかった。ギターインストのアーティストが名古屋でこんなに集客できるのかと驚きまくり。

上原ひろみのライブは同じメンバーで観るのが2度目。腕利きミュージシャンによる茶目っ気たっぷりの楽しいジャズライブを楽しめました。

ソロでは初めてのグレッグ・ハウはまさかの年末来日。久しぶりに超絶プレイを聴かせてくれました。ニューアルバムは必ず出すとのことなので、次作を楽しみに。

 

2025年 ベストライブ

No.3 Hans Zimmer

名古屋に新しくできたIGアリーナの初音楽公演が何とハンス・ジマー!好評を博しながら世界ツアーを行っている映画音楽の第一人者の公演が観れるということで行ってきました。Aristocrats のガスリー・ゴーヴァンが参加しているのも嬉しいポイント。

オーケストラとバンド、シンガー総勢数十名による躍動感に溢れたサウンド、美しい照明の演出の中で数々の名作映画音楽を味わえるという、なかなかできない体験は感動ものでした。

 

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No.2 Uli Jon Roth

約6年ぶりの来日公演は、スコーピオンズやエレクトリック・サンの楽曲をはじめ、ソロ・アルバム、Sky of Avalon の楽曲からも演奏するというもので、前後半で内容が分けられていました。

TCM Sky Orchestra の名称でヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ2人に加えてヴァイオリンのソリストが加わるという初の試みとなっており、前半はこの弦楽隊をフィーチャーしたウリさんの楽曲を味わう、クラシカルな内容。

美しい演奏はバックに映し出されたウリさんのアート作品と相まって、壮大でスピリチュアルな音楽世界を表現していました。

ウリさんバンドにはお馴染みのニクラスさん(B)、デヴィッドくん(G)に加え、ドラム、鍵盤に加えて女性のソプラノ・ボーカルも参加していました。(豪華!)馴染みのある顔ぶれの演奏を聴けたのも嬉しい。

後半はロック編ということで、ウリさんファンに馴染み深いロック曲にオーディエンスは盛り上がっていました。

ウリさんの志す理想の音楽表現に向けて、色々と大変だったでしょうに、これだけのミュージシャンを手配し、日本でこの公演を行ってくれたことにひたすら感謝です。良い音楽体験ができました。


No.1 BEAT

人生初の武道館公演をBEATで体験できた喜びは今年のハイライトです。

先生の立ち位置は自分の席から遠くて、演奏する姿は余り見えなかったのですが、変態揃いの凄腕ミュージシャンたちの演奏を堪能できたのは嬉しい。

BEATは来年6~7月に欧州ツアーの予定。アジアで観れたのは日本だけですから、1日だけの幸運でした。

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来年も素晴らしいライブミュージックとの出会いがありますように。

 

MARCIN ライブ@ Bottom Line Nagoya 2025.12.13  「アジアのインスト音楽愛は世界で1番」

昨年5月の初来日公演から1年半余りでMARCINが再来日してくれました。しかも今度は名古屋公演もありです!嬉しい。

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昨年の梅田クアトロでは初来日公演でソールドアウトをやってのけた青年は、今年の大阪公演はクラブ規模からシアター規模に会場を拡大させ、洋楽ライブには集客厳しい名古屋の地を初訪問で満員近くの集客を果たしました。恐るべき成長力。

これは同世代の Polyphia の日本デビュー時を上回っているような…彼らはクラブ規模の名古屋公演を1回で終えて、もう東阪公演しかやらなくなりましたよね。MARCINはまた来てくれるかな。

前回の公演ではベースとドラムを加えたバンド形式でしたが、今回は全てそぎ落としてのソロ公演。ステージには彼のロゴのバックドロップを背景に3本のギターが並ぶのみ。

アコギのソロ公演を成立させるのってなかなかチャレンジングな気がするのですが、期待しかない!

「コンバンハ、ナゴヤ!レッツゴー!」

定刻に登場した彼は昨年と変わらず爽やか青年。黒いシャツには何やら日本語が書かれています。

本人曰く、ひらがなやカタカナは少し読めるけど(それだけでもスゴイ!)漢字は全くダメだそう。

このシャツを選んだ経緯が気になりますが、プレゼントでしょうか?日本人のチョイスじゃなさそうなベタな日本語(「平和と団結」とか)満載のシャツ… とはいえ、彼の愛と平和主義が伝わります。

そしてスタートからの驚異的な演奏。いや本当に凄いわ。ギターが身体の一部のようです。アコギでこんな風に弾けるって左手の握力強いのだろうな、人差し指と小指のストレッチ長いし、小指でハンマリングとか。

「これが僕の初めての名古屋公演、来てくれて皆ありがとう!アーティストが初めての街でショウをするって、何かテストのようなものだよ。どんな人たちが来てくれるのか。今日は良いエネルギーを保ち、また何度も来たいよ」

挨拶に続いたのは "Smooth Operator" 。懐かしの名曲をアコギのアレンジで聴くのは新鮮。スムースでパンチもあってナイス。 

新曲の "How Music Works" では彼の奏法を解説しながら、その驚異的なパーカッションとリズムベース、ハーモニー、メロディを重ねていく様を実演してくれます。いやぁ、凄いわ。

次の曲ではエレキを演奏。エレキは白い Ibanez RGぽいギターでした。彼がエレキを弾くとどうなるのかと思っていましたが、オケをバックに結構メタルなサウンド

彼があと使用したのは Polyphia のティム・ヘンソンのシグネチャー。黒いボディにインレイがティムのツリー・オブ・デスで印象的なアコギ。これ気に入っているのだろうね。

「今回のアジアツアーはかなり大きな規模で、とてもナーバスになっていたんだ。香港、韓国、台湾でプレイして、昨日は大阪。去年プレイした会場よりも大きくなってた。でもここはとても小さい会場で、もし僕が熱くなれなかったらどうしようかと思ったんだ。でも正反対で、最高に楽しい、まるで友達に弾いているみたいだ!」

名古屋小さい発言にドキッとしましたが、良かった。

「ショウを進めよう!ここまで僕の新曲などオリジナルを中心にやってきたけど、ここからはカバーを沢山やるよ。僕が子供のときにラジオでずっと聴いていた曲で、ポップスのベストソングだと思った。余りにも僕が聴くから家族は飽きちゃったけど」

去年も演奏した "Cry Me a River" は彼の定番曲なんだろうね。 

「今日は悪いことが起きた記念日なんだ。僕が生まれるよりずっと前、故郷ポーランドでは問題があった。共産主義の時代で自由がなかった。政府が戒厳令を出したんだ。これを日本語で何と言うのかわからないけれど、ある時刻以降は外出できなくなって、自由はなく、戦争が始まろうとしていた。この日に合わせて、故郷の作曲家ショパンを弾こう。そして皆で自由を大切に維持しよう、互いに思いやりを持とう。ヤサシク」

彼がアコギで弾いたショパンは、せつなく、壊してはいけない美しさが1音毎に詰まっているようで、会場はその美しい音色を聴き逃すまいと静寂に包まれました。

弾き終えた彼はしばし感極まって、背中を向けて涙をぬぐっている様子でした。彼も私たち同様に戦争を知らない世代だと思うけれど、祖国の歴史に思うところは大きいのかも知れない。

「次は僕にとって最初の大きな世界的反響になった曲。フィンガースタイルのアレンジをするプレイヤーはいるけど、ポップスやビートルズが多くて、どうして誰も交響曲のアレンジをやらないのかと不思議だった。今僕がここで演奏できるに至った数多くのステップの中で最初になったのがこれだ。最初の音で曲のタイトルはわかるよ」

ベートーベンの運命アレンジに感銘。パワフルな演奏だから、体力使うよねぇ、ソロだから休憩する暇がないし。

大阪では Ichika がゲストだったのに名古屋申し訳ないと、次は彼がアコギの奏法を解説してくれました。去年は東京のみ Ichika 参加で、今年は東阪のみの模様。 Ichika 観たかった(涙)

「これは昨日も感じたのだけど、アジアのインスト音楽への愛は世界で最もビッグだよ。とても嬉しい、サポートをありがとう!故郷のポーランドよりもスゴイよ。僕の初めての海外公演は去年の日本だったからね。可能だとは思わなかったよ、こんな何万キロも遠い世界の人が僕の音楽をただ熱心に聴いてくれるとは。ありがとう!」

"Carmen" は彼の演奏の素晴らしさが味わえる名曲だねぇ。

アンコールは "Kashmir" で盛り上がりました。去年に続き良いライブだった。

来年もまた来て欲しい。頭の良い彼はきっと日本語をもっと話すようになっているのだろうな。

公式のセトリ発表を待っているのだけど、まだ無いのでセトリは不明です。

 

 

スティーブ・ヴァイ 「Whitesnake での経験に私の感謝は尽きない」

ヴァイ先生がデヴィッド・カヴァーデイルの引退にコメントを投稿しました。

 

 

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先生からカヴァ様にどんな言葉が贈られるのか、ずっと楽しみにしていましたが、11月20日(日本時間)にSNS投稿されました。

先生らしい言葉が述べられていますね、本当にこの10年くらいで二人の関係が素晴らしいものになったのが嬉しい限りです。

以下は先生の投稿訳です。

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少し時間をとって「スネイクの父」その人であるデヴィッド・カヴァーデイルの60年にも及ぶ純粋かつロイヤル級のロックンロールの輝きについて祝いたい。

デヴィッドは半世紀以上にも渡って山にも匹敵する歌声で地を揺らしてきた。曲やメロディへの比類ない直観、自信に満ちた姿勢といい、彼の音楽は常に我々に輝かしいクールさを何か感じさせるものだった。

私は幸運にも Whitesnake とツアーし、『Slip of the Tongue』をレコーディングした。

89年から90年はエイドリアン・ヴァンデンヴァーグ、ルーディ・サーゾ、トミー・アルドリッジと共にバンドですごした。このバンドは紛れもなく熱く、あの種のパワーとステージを共にしたのは私のキャリアにとっても真のハイライトの1つだった。

『Slip of the Tongue』ツアー全119公演の全てにおいて、デヴィッドはステージで堂々と仕事をやり遂げた。彼は決して不平不満を口にすることなく、常に紳士であり、常に熱狂のパフォーマンスだった。

あれは音楽ビジネスにおける魔法のような時代だった。あの Whitesnake での経験に私の感謝は尽きない。

2022年の6月23日、私はフランスの Hellfest で自分のバンドとプレイした。Whitesnake の出番は私たちよりも後だったので、親切にもデヴィッドはその日最後の曲 "Still of the Night" に私を誘ってくれた。

あの曲を演奏するのはいつも大好きだった。そしてデヴィッドと共にステージに戻り、あのバンドの歴史的なモンスター級の楽曲をバンドと共に放つというのは光栄だった。その時の写真をいくつか載せておこう。

これがバンドの最後のパフォーマンスになるとは誰も思わなかっただろう。しかもその最後の曲を私が彼らとプレイするとは。何か詩的な美しさ(そしてたまらないクールさ)を感じるよ。

さて、ブラザー、デヴィッド…

私自身が50年もプロのミュージシャンとして過ごしてきて、確信していることがある。

成功は素晴らしい、ステージは楽しい、リフはラウドだ。

しかし最終的に重要なのは、その過程の出会いであり、築いた友情だ。そして私たちの友情について、私は深く感謝している。

そして友情を脇に置いても、君の黄金の歌声は私にとってこの世にもたらされた史上最愛のロックボイスだ。

君は一流だ。シーンに現れ、一世を風靡し、やり遂げた。私たちは皆感謝している。

S

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近年のヴァイ先生の Whitesnake 関連の投稿と共に振り返ると味わい深いです。

最後のステージを共演って運命的だったなぁ…

 

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デヴィッド・カヴァーデイル 遂に引退を発表

更新は久しぶりです。このニュースでPCの前に座る気持ちになりました。

 

 

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遂にこの日が来ました。カヴァ様が引退を発表。

「50年以上に及ぶ素晴らしい旅路を経て、Deep Purple, Whitesnake, Jimmy Page との活動、この数年は自分でも時期が来たというのは明白だったよ、私の中のロックンロール・シューズとタイトジーンズのプラットフォームを終える時が来たのだ」

おおかた予期していたものの、ご本人の投稿を見ると1つの時代が終わったようで寂しい気持ちになります。

何度も来日してくれた Whitesnake のコンサートを思い出してはその瞬間の自分が遠くなった気持ちになる。ああ、楽しい時間だったなぁ。

思い起こせば、コロナ禍直前に Whitesnake の日本ツアーはキャンセルとなり、カヴァ様は過去音源のリミックスとボックスセット制作を始め、スタジオに籠っていた様子でした。

膝や喉の調子もあって、「ツアーからは引退する」宣言も出ていました。

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2022年にはフェアウェル・ツアーを欧州で開始。ツアー引退前に全世界のファンへ最後のコンサートを届ける予定だったのだと思いますが、そのツアーではメンバーやカヴァ様本人が病にかかり、残りの日程を全キャンセルしました。

この時は大変だったのだろうとお察しします。ご自身の健康だけでなく、ツアーキャンセルによる損失も莫大だったのでは。

結果的に最後のカヴァ様コンサートとなった2022年6月23日の Hellfest でヴァイ先生とのリユニオンが叶ったというのは、もう本当に奇蹟の1夜でした。(泣)

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それから3年余り、遂に決断されたんだなと。

カヴァ様が引退しても Whitesnake は残りのメンバーで継続するというフランチャイズ運営も可能なのではないかと勝手に思ったこともありましたが、蛇の頭を欠いた運営は無理ですよね…

例えば Foreigner はミック・ジョーンズが引退してもフランチャイズ運営できそうな気がします。

ここで幕引きしたことで、カヴァ様は Whitesnake の遺産を守り、正統性を保ったまま永遠に人々の記憶に残すことができるのだろうなぁ。

名曲の数々、ロック界きってのセクシーなボーカル、才能発掘の腕前、どれも突出していました。

日本で何度かライブを観たあの興奮は良い思い出になりました。

惜しまれてならないのは、最後の来日予定がキャンセルされてしまったこと。最後にもう一度、Whitesnake のライブを観たかった。

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Whitesnake 在籍最長メンバーのレブ・ビーチがカヴァ様の引退にメッセージを贈っていました。その中からカヴァ様を語った一部を紹介します。

「デヴィッドにとって全てのコンサートは最重要事項だった。ある時は凍えるほど寒い野外公演だったのを覚えている。強風と凍える雨は俺には耐えられないものだった。しかしデヴィッドのパフォーマンスはまるでそんなのは無いかの如くだった。これほどの高度な集中力とショウマンシップ、そして聴衆をロックさせる強い意思の組み合わせを俺は見たことがない。俺が目撃した中で最も偉大な才能であり、ましてそこに俺が参加できたとは」

カヴァ様のショウマンシップはさすがでしたね。

ありがとう、長い間お疲れ様でした。

 

 

BEAT Live in Budokan 2025.09.01 最も神聖な会場でプレイした 80's King Crimson

人生初の武道館公演を BEAT で体験できるだなんて感無量です。

武道館に向かう道も日本風情があって、月光の下にあの独特の屋根のフォルムを見ると俄然気分が上がりました。

会場内部はこれまでに見た数々のライブ映像から想像していたよりもコンパクトで、そう大きくはない空間にぐっと濃縮されたコンサートホールという感じでした。

さて、今回の席は幸運なことに最前列だったのですが、トニーさん側のステージ端より外だったので、ヴァイ先生の立ち位置からは遠く、演者が動き回らない演出では、先生のプレイする姿をじっくり味わうにはなかなかに厳しかったです。(涙目)

それでも、このスペシャルな公演を日本で観られるのはプライスレスな歓びでした。

会場ではもちろん King Crimson のTシャツを着た人を沢山見かけました。私はこの伝説的バンドのことを何も語れないので、自分の狭い視点のままライブの記憶をまとめてみました。

 

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ほぼ定刻に登場するメンバー達。会場は高まる期待の拍手で迎えます。

エイドリアンは白いスーツ、トニーは黒い上下に白ジャケット、ヴァイ先生はグレーのビッグスーツで、エイドリアンと先生が帽子姿なのは海外のライブ映像そのままです。

(その後2人はインターミッション中に別のスーツに着替えて登場しました)

全員が楽器を奏で始める最初の1音から、初老の紳士たちとは思えないほどにパワフルでカラフルな音の波が鮮やかに会場を満たしていきます。

エイドリアンは中央で自在にサウンドの波を乗りこなし、涼しい顔で離れ業を決めていく。チャップマン・スティックと一体化したトニーさんの変態度の高さよ。ヴァイ先生が遠くて動きが見辛いけど、紛れもないヴァイ・サウンドはしかと聴こえます。

武道館の音響とベースのモニターが近いことで音を少し心配していましたが、杞憂でした。良い音で聴けて嬉しい。(ファンとしては先生のギターはもっと大きな音で聴きたかったけど、自分の会場立ち位置による聴こえ方によるものかも…)

観客の入りも心配だったのですが、ざっと7割くらいに見えました。大入りとはいかなかったけれど、海外アーティストの来日ラッシュ時期で、下期初日の月曜日という社会人泣かせの日取りや高額なチケットを考えれば健闘したのでは。

ライブの方は先月末に世界先行発売されたライブアルバム&ブルーレイ同様に進行されていきます。

「来てくれてありがとう。このような最も神聖な会場で私たちが共に演奏できることがどんな栄誉か、想像もできないだろうね」

とエイドリアン。やはり武道館でのライブは彼らにとって神聖なものなのでしょうか。1公演のみですが、この体験を楽しんでもらいたいです。

個人的には "Frame by Frame" "Elephant Talk" が楽しかったです。極められた演奏力による摩訶不思議なリズム世界へのトリップ。ヴァイ先生のギターの見せ場もたっぷりで、弾き姿をじっくり見たかった!

ずっと着座で聴いていたのですが、終盤にエイドリアンに促されて会場の皆が立ち上がりました。オーディエンスの興奮度が物足りなかったのカシラ?この難解な音楽をロックコンサートのようなノリで聴くのは難しいので、最後だけというのは丁度良いバランスでした。

ライブは前半が50分弱、後半が1時間弱で、ライブアルバムと比較すると "Red" がありませんでした。セットリストにはあった様子なので、時間の関係でスキップしたのでしょう。

「君たちが大好きだ。早く戻って来られるのを祈っている。あと1曲しかやる時間が残っていないんだ。時間制限があるからね。愛しているよ、また会おう」

最後の "Thela Hun Ginjeet" は立ち上がったオーディエンスとバンドがクリムゾン世界の音楽体験を思い切り楽しんで終わりました。

ミュージシャンシップを極めた素晴らしいものを見せてもらえました。後は先生が逆サイドにも来てくれていたら演奏する姿をもっと見れたのだけどなぁ…

 

 

 

本日のセットリスト

01. Neurotica
02. Neal And Jack And Me
03. Heartbeat
04. Sartori in Tangier
05. Model Man
06. Dig Me
07. Man with an Open Heart
08. Industry
09. Larks' Tongues in Aspic Part Ⅲ

(intermission)

10. Waiting Man
11. The Sheltering Sky
12. Sleepless
13. Frame by Frame
14. Matte Kudasai
15. Elephant Talk
16. Three of a Perfect Pair
17. Indiscipline
18. Thela Hun Ginjeet

 

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