ヴァイ先生のトークセッション Under It All 全7話 約13時間の説法に感銘を受けていたので、思い切って全話の日本語訳を公開しました。ギター奏法関連ではなく、難解な内容も含むスピリチュアルな説法でしたので、どれだけ関心を持つ人がいるのかもわかりません。その上、有料公開としたのでどれだけの人が実際に購入して読んでくれるのか自信もありませんでした。
例えばジョージ・ハリソンが The Chiffons の "He's So Fine" をパクってしまい、メロディが酷似していた。彼の頭の奥にあの曲があったのだろうけれど、彼は意識になかったんだ。(訳者注:63年の The Chiffons のヒット曲 "He's So Fine" に対して70年のジョージの "My Sweet Lord" が酷似しているとして著作権侵害で訴えられ76年にジョージが敗訴した)
毎朝コーヒーを味わってから、僕のルーティンではバッキングトラックを掛けながらジャズをインプロバイズするよ。あと曲を学ぶのも好きで、最近やったのはエルビス・コステロとパート・バカラックのコラボレーションで、キャロル・キングの人生を反映した映画『グレイス・オブ・マイ・ハート』のサウンドトラックだ。その中の曲がゴージャスでね、"God Give Me Strength" は素晴らしいメロディだよ。こういうシンプルな曲を学ぶことで僕の中のライブラリーにまた違う音楽が刻まれるんだ。常に音楽を聴いて、メロディや歌詞の美しさを見つけている。
エディがいなければ俺は Guitar World誌の表紙を飾ることも Winger が成功することもなかっただろう。 Van Halen が高いミュージシャンシップをシーンにもたらした。俺はタッピングでシュレッダーに分類されているけれど、自分のやり方でやったことが良かったと思う。エディがどうやっているのかはレコードの写真でしか見れず、右手を使うのか!!と自分でやってみるしかなかった。タッピングがなかったら俺は速弾きにはならなかっただろう。
(初期の曲は)ほとんど知らない。ライブでやるものだけ覚える。 好きなのは断然 "Still Of The Night"。あのリフは最高で、デヴィッドが揃える真のプロミュージシャン(歴代のWSバンド)と演奏するのはたまらないんだ。ミドルセクションのブレイクの後、鍵盤とギター2本でオーケストラのような重層のサウンドを創る。あと、"Slow And Easy" だ。あのブレークの後のフレーズ!アリーナ全体がリバーブに包まれるようだ。あのサウンドは俺の大好きな『KISS ALIVE!』的でさ。それに"Judgement Day" は壮大でクール、アリーナで栄える曲だ。